2割の人はバイクの現車確認なしで購入しているらしい
Goo-Bikeなどを手がける、大手バイク情報会社プロトコーポレーションが運営するPROTO総研/カーライフが、2017年5月に実施した「バイクに関する総合アンケート」の結果を、「プロト バイクユーザーレポート 2017」にして公開しました。
プロト バイクユーザーレポート 2017は、バイク(原付を除く)を所有18歳以上の男女1,034人に対して、バイクの購買行動を分析する調査です。2017年の調査結果の中で、約2割の人はバイクの現車確認なしで購入しているデータが目に付きました。
バイクは中古・新車の展示車両を中心に、ネットで在庫情報を探す方法が主流です。本来は気になるバイクを見つけたら、店舗やオークションの出品者の所にいって、バイクの現物を確認して購入するか検討します。
しかし、ネットオークションや第三者機関の鑑定サービスの普及によって、ネットで閲覧したバイク情報のみで現物確認しないで購入を決めてしまう方が増えています。調査結果では、全体の19.3%のユーザーが現車確認なしでバイクを購入した経験があると回答しています。
また、購入先までの距離は自宅から101km以上が微増していて、友人・知人・ネットなど、個人売買でバイクを購入するケースが年々増加しています。
現車確認なしのバイク購入はアリ??
現車確認なしでバイク購入を決めることについて、私の見解は次の通りです。
- 新車の店頭在庫 → 現車確認必要
- Goo鑑定など第三者機関の鑑定済み中古バイク → 現車確認なしでもOK
- 鑑定なしの中古バイク → 現車確認必要
- ヤフオクなどのネットオークション・掲示板 → 絶対に現車確認必要
- 友人・知人からの個人売買 → ケースバイケース
現車確認なしでバイク購入を決めてもいいのは、Goo鑑定のみです。
新車の店頭在庫であれば、メーカー保証もありエンジンや足回りの信頼はできますが、安売りしている在庫車両の場合、型落ちや傷ありなど何かしらの問題がある場合もあります。
鑑定なしの中古バイクの場合は、販売店に対して信頼度が高ければ現車確認なしでもトラブルリスクは少ないです。店舗の口コミ情報など、このお店なら間違いないという根拠がない場合は、必ず現車確認をしてから購入するようにしましょう。
ヤフオクやネット掲示板などでバイクを購入する場合は、事故車やメーター改ざん車、重要な不具合の告知不備など、大きなトラブルに発展するリスクがあります。絶対に現車確認なしでバイクを購入する事はやめましょう。車やバイクの個人売買は、ヤフオクの評価が高い出品者から買っても、トラブルに発展する事例が多数あります。
友人・知人からの個人売買は、よほど信頼できる友人や、乗れれば何でもいい原付をタダ同然の価格で譲り受ける場合などは、現車確認なしでもいいケースもあります。相応の金額を払って購入する場合は、仲の良い友人であっても、しっかりバイクの状態を確認してから購入するか決めましょう。
現車確認なしでバイク購入する方が増えている背景
現車確認なしでバイク購入する人が増えているのは、次の4つの要因が考えられます。
・県外など遠方の販売店も含めてバイクを探した方が希望条件に合うバイクが見つかる
・現車確認しても、バイクの状態が良いのか見極めができない
・個人出品のバイクは現車確認の受付時間が限られていて調整できない
・相場より安く買えれば、失敗しても転売で回収できる
ネットの普及で全国のバイク情報をスマホひとつで簡単に調べられるようになりましたが、良いバイクを買うには手間をかける必要もあります。遠方で気になるバイクを見つけた場合でも、なるべく一度足を運んで現車確認するようにしましょう。
現車確認なしでバイク購入する大きな要因が、バイクの状態を見極めできる人が減って、Goo鑑定などの信頼性が高いことです。
昔はバイク乗りもたくさんいて、バイクの購入の話をすれば、現車確認を手伝ってくれるベテランライダーがすぐに現れたものですが、最近は若者のバイク離れが深刻で、自分で状態の見極めができないし、相談できる人もいないといったケースが増えています。
バイクの状態を判断できない初心者であれば、いくらネットから情報収集しても見落としがあるかもしれません。それであれば、Goo鑑定付きの中古バイクに絞って検討して、そのまま確認せずに買ってしまった方が確実な取引ができます。
ただし、同じ車種のバイクの現物を見たり、またがるなど車種選びそのもので失敗しないように気をつけましょう。
ヤフオクなど、ネットによる個人売買は現車確認して状態を見極めるノウハウがなければ、手を出すのはやめましょう。バイクの状態を判断できる方でも、必ず現車確認に対応できる出品者を選ぶようにしましょう。
個人売買であれば、失敗しても転売することで同等以上の金額で売れることもありますが、個人売買でバイクを売るのは簡単なことではありません。購入したバイクが現車確認していなかったことによって、転売しても安く買い叩かれたり、クレーマーにつかまって大きなトラブルに発展するケースもあります。
まとめ
私が初めてバイクを買った時は、中古バイク情報誌を購入したり、販売店を回って購入するバイクを探していました。2割の人はバイクの現車確認なしで購入しているデータを見て、当初は悪い印象を持ちましたが、Goo鑑定など信頼性あるサービスが普及している背景もあるなど、決して全てが悪いことではないと思います。
初心者でもバイクを見ないで、確実に優良なバイクを広域なエリアから選べるのは、バイク市場が良い方向に向かっている証拠です。しかし、その反面でネットオークションで現車確認せずにバイクを購入して、トラブルに発展するケースも増えています。
不安要素が少しでもあれば、確実に現車確認をして状態を見極めてから購入しましょう。バイクの状態の判断ができない場合は、Goo鑑定や評判が良い販売店に絞って購入するバイクを選びましょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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