タイで発表されたヤマハ・新型XSR155のクオリティがヤバい!?日本未導入でも並行輸入なら30万円前後で買える可能性
出展:https://www.yamaha-motor.co.th/commuter/xsr155-2019/overview
ヤマハは2019年8月16日に新型小型ミッションバイク「XSR155」を正式発表されました。国内販売されているXSR700/900の弟的な存在で、ネオクラシックの外観は兄貴分の大排気量モデルを見事に再現しています。
XSRシリーズはMTシリーズから派生したモデルですが、MT-25/3を通りこして155ccサイズまでサイズダウンしたのは意外でした。
国内での発売予定はありませんが、新型XSR155と基本構造が共通のMT-15のように並行輸入で安く流通することが期待されています。
このページの目次です
そもそもXSRシリーズとは
XSRの冠が最初についたバイクは、2016年に欧州で発表され同年に国内販売されたXSR900です。
日本や欧州で流行しているネオレトロカテゴリーにおいてコンセプトであるThe Performance Retroster(ザ・パフォーマンス・レトロスター)を基にMT-09のフレームやエンジン、前後サスペンションを共有するも、レトロで普遍的なスタイリングを持ち、さらにはより新しい走行性能や機能を織り込んだ、新しい価値を持ったバイクである
引用:Wikipedia
MTシリーズから派生したネオレトロの外観に変更したのがXSRシリーズの特徴で、国内導入されているXSR900/700に続いてXSR155はシリーズ3車種目の末弟です。
XSRシリーズは、タンクやハンドルがクラシックバイクのような形状ですが、最新バイクならではのショートフレームを採用したテールやLEDによる灯火類の先進性を組み合わせていて、見た目の美しさでベースになるMTシリーズより付加価値を付けています。
・参考記事
ヤマハ XSR900の特徴と買う・売る時のポイント
ヤマハ XSR700の特徴と買う・売る時のポイント
XSR155はスペックと装備を一切妥協しない本格派
XSR155はMT-15をベースに外装と灯火類を変更しています。MT-15と共通の基本スペックも含めて、XSR155の見所と特徴をまとめました。
・19.3PSのパワフルな水冷単気筒エンジンを搭載
・前後17インチ&リアは140/70-17M/Cのワイドで迫力のあるタイヤ
・未舗装道路や雨天早期に強いデュアルバーパスのタイヤパターン
・軽量で高剛性のデルタボックスフレーム。
・LEDヘッドライト&LEDテールライト(ウインカーのみハロゲン)
・アシスト&スリッパークラッチ付
・クッション性の高いタックロールシート
・フルLCDの多機能デジタルメーター
国内販売されている250ccクラスのミッションバイクに比べても豪華の装備です。
LEDによるヘッドライトとテールランプの形状を兄貴分のXSRシリーズにかなり近づけています。
排気量は155ccですが、MT-15よりも大きなシートとリア周りの影響もあってワンランク上のMT-25に匹敵するくらいの迫力を持っています。
国内では150ccクラスのミッションバイクは人気が低いですが、XSR155のスペックであれば日本市場でも十分通用しそうです。
カラーラインナップは4種類
話題沸騰中のヤマハ XSR155ですが、MT-15ベースみたい
タイ公式ページによると、カラーは、80s’スポーツヘリテージ、プレミアムグレー、ブラックエレガンス、ワンダーラストグリーンの4種類!
ヤマハが日本販売してくれなくても、バイカーズステーションSOXさんならきっと…https://t.co/AZJIa4q2YJ pic.twitter.com/6IPdaBdria
— Accela@バイク記事紹介 (@PutiMotor) August 17, 2019
タイで発表されたXSR155は4種類のカラーラインナップを用意しています。
プレミアムグレーとブラックエレガンスは兄貴分のXSR700/900を彷彿とされるカラーリング。80s’スポーツヘリテージとワンダーラストグリーンはオリジナリティが高いカラーリングです。
80s’スポーツヘリテージはフロントフォークを金色に加工、プレミアムグレーはシートカラーを変更など、外装以外にも手を加えたカラーラインナップを高く評価できます。
気になる日本での販売価格をどこよりも詳しく分析!
XSR155のタイでの販売価格は91,500バーツで、日本円に換算すると約315,200円相当です。MT-15およびYZF-R15は98,500バーツなので、XSR155はベース車両のMTシリーズよりも安い価格設定になっています。
ちなみにMT-15と比べると7,000バーツ安く、2019年8月16日現在のレートは「1バーツ=3.44円」なので、MT-15より日本円で約2万4千円も安い計算です。XSR900/700はMT-09/07のベース車両より高額なので、MT-15より安くまとめたのは意外に感じました。
タイでの現地価格を日本で購入できれば、それだけで魅力的な価格設定ですが、2018年10月に発表されたMT-15の場合、すでに一部の販売店が現地の定価よりも安い価格で並行輸入販売しています。
ちなみに2019年8月現在、Goo-Bikeに登録されているMT-15の最安値は北海道から熊本まで全国展開している大手バイク販売&買取チェーン「バイカーズステーションSOX」の28.9万円です。
超独創的フロントマスク!
ヤマハ MT-15発売!単気筒 FI 155㏄・19.3馬力 6速
LEDヘッドライト
28万9,000円 pic.twitter.com/bO09LLY28m
— バイカーズステーション ソックス (@BS_SOX) June 7, 2019
しかも全店舗で注文販売を行っている点に魅力を感じます。MT-15の国内販売実績を考えれば、XSR155は30万円を大きく切る価格で流通する可能性があります。
MT-15がタイの定価より安く国内で流通していることを考えると7,000バーツ(約2万4千円)の差が出るのは難しく、現実的な数字で見れば最安価格で27.5万円ほどでしょうか?
少し高く見積したとしても車両価格30万円前後で並行輸入販売する業者が出てくることは濃厚です。
ヤマハ XSR155のスペック
車種名 | XSR155 |
---|---|
メーカー | YAMAHA (ヤマハ) |
排気量 | 155cc |
販売時期 | 2019年内予定 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒/SOXOHC4バルブ |
タイプ | ネイキッド |
シート高 | 810mm |
軸距 | 1,330mm |
燃料タンク容量 | 10L |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン ※ |
クラッチ形式 | 湿式多板 ※ |
燃料供給方式 | インジェクション |
フレーム形式 | デルタボックス ※ |
車両重量 | 134kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 14.2kw(19.3PS) / 10,000rpm ※ |
最大トルク | 14.7N・m (1.5kg・m) / 8,500rpm ※ |
新車価格 | 91,500バーツ(約315,200円) |
中古車相場 | – |
※メーカー未発表情報、MT-15のスペックを記載しています。
おわりに・XSRシリーズだから155ccでも価値がある
XSR155は兄貴分が大型バイクになる所に価値を感じます。MT-15の場合は1番近い兄貴分がMT-25になり、車格で見てもMT-15とMT-25で大きな違いはなく、MT-25の廉価版に見えてしまう一面を持っています。
XSRは250cc、400ccクラスのラインナップがないため、155ccの小排気量モデルに価値があります。購入すればどこに行っても注目を集める存在になるでしょう。
日本の排気量による税金や保険のルールを考えれば125ccか250ccモデルを出してもらうのが理想ですが、XSR155は19.3馬力のハイパワーエンジンを搭載しているので、日常的な走行に不自由はありません。
車両重量はスズキのGSX-S125ABSとほぼ同じ。それでいてGSX-S125ABS(15馬力)を大きく上回るパワーを持っています。GSX-S125ABSでも最高時速130~140kmほどです。XSR155はギア比の違いを考慮しても高速道路で時速100~110kmでゆとりのある巡航をできるでしょう。
シリーズ車種との関係性やクオリティの高いスタイリングを見ると、XSR155はアジアンバイクの並行輸入車の中では歴史的なヒット車種になるポテンシャルを感じます。まずは30万円を切る価格帯で日本に並行輸入する業者が現れることに期待しましょう。
メーカー/車種別のバイクの特徴や新車・中古車の販売・売却相場情報はこちらのページ

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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