ストリートスクランブラー試乗レポート:躍進するトライアンフ2気筒エンジンの魅力

ストリートスクランブラーの試乗車

トライアンフは2019年2月に国内新車登録台数で過去最高記録を達成しました.好調の要因は2018年10月から始まった月1台のペースで導入している新型車構成です。トライアンフはバイク業界でいち早く3気筒エンジンを投入した実績を持ち、バイクレースのMoto-2では2019年シーズンよりトライアンフ製3気筒エンジンが採用されています。3気筒エンジンのイメージが強いバイクメーカーですが、好調な新車販売はストリートツインをはじめ、2気筒エンジンモデルが牽引しています。

トライアンフの最新動向については、東京モーターサイクルショー2019トライアンフブースのプレスカンファレンスレポートで詳しく紹介しています。
国内登録台数過去最高を記録したトライアンフ躍進の要因【東京モーターサイクルショー2019】

私はトライアンフの2気筒エンジンは何が優れているのか理解できていませんでした。2019年4月21日に神奈川県・藤沢高等自動車学校の大試乗会(春のバイク祭り)にて、トライアンフのストリートスクランブラー(STREET SCRAMBLER)に試乗してきました。新型Bonneville 900ccエンジンは、高トルク型で最大トルク8,000N・mを4,000回転で発生させます。乗ってみた印象は、国産の並列2気筒エンジンとハーレーなどの本格Vツインアメリカンを足して割ったようなフィーリングでした。

ストリートスクランブラーとは

ストリートスクランブラーは2018年発売、2019年にモデルチェンジをした、トライアンフのデュアルバーパスバイクです。オンロード寄りですが、ちょっとした悪路も走れるモダンカスタムで、乗りやすさを重視した味付けです。エントリーモデルで昨秋のモデルチェンジで大ヒットを遂げたストリートツインと同じ高トルク型900ccエンジンを搭載していて、舗装されたコースでの試乗だったので共通点も多いでしょう。

120を超えるカスタムパーツや、右側2本出しマフラーなどで個性を出していますが、基本構造は同型エンジンを搭載したモデルと大きな違いはありません。今回はストリートスクランブラーの試乗レポートになりますが、ストリートツインやストリートカップなど他のBonneville 900ccエンジン搭載車種を検討している方にも役立つのではと思います。

アイドリングだけでもグイグイ進む

ストリートスクランブラー試乗中

ストリートスクランブラーに跨がってみると、見た目以上にどっしりしたボリュームを感じます。鋼管製クレードルフレームによって車両重量は221kgですが、足着き性が良くて重量はそれほど感じません。外観はW800など排気量が少し小さいライバル車種より一回り大きく、乗ってみるとガッチリしていて排気量とバイクのランクがW800より一歩上を行っていることが伝わってきます。

ストリートスクランブラーは右側2本出しマフラーになり、バイクに乗ると右足のふくらはぎにエキゾーストの熱を感じます。カバーが付いているのでヤケドすることはないですが、夏に半ズボンでバイクに乗るのはおすすめできません。エンジンをかけると、思いのほか平凡なフィーリングです。MT-07やNC750など国産並列2気筒のロードバイクと大きな違いはなく、新型エンジンはサウンドにもこだわった公式情報を見ていたので少し期待ハズレでした。

ストリートスクランブラーの車両本体価格は約128万円。エントリーモデルのストリートツインは約105万円〜です。走り出す前は100万円超えの価格に対する価値が分かりませんでしたが、乗ってみるとすぐに他のバイクとの違いを実感できました。低速域でもトルクがとにかく強く、ハーレーのようなフィーリングを意識した高トルクではなく、実用性を重視した設定で高トルクの恩恵をダイレクトにタイヤへ伝えています。2速のアイドリング走行だけで時速20kmほどで走ることができ、スロットルを回さなくてもエンストする不安がなく、非常に安心して走れます。

まるでオートマチックの乗用車に乗っているようなスムーズさがあり、トルクだけで走る不思議な感覚を味わえました。好みの分かれる乗り味ですが、国産の並列2気筒エンジンやVツインのアメリカンバイクと明確な差別化をしていて、トライアンフならではの個性を演出しています。

ストリートスクランブラー試乗中2

2速のアイドリングだけでも時速20kmで巡航できることだけあって、スロットルを回した時の出だしがスムーズです。スロットルを回してエンジンの回転数を上げると、大型バイクならではの加速を味わえますが、前からグイグイ引っ張られるのではなく、高トルクによって後ろから押されるような感覚です。エンジンを回した時の排気音はマイルドで、バイクの振動も少ないです。まるで1,000ccを大幅に上回る大排気量バイクを低い回転数で走らせている感じです。

ハーレーなどのVツインアメリカンのようなエンジンの振動はないですが、270度クランクの並列2気筒エンジンなので心地よい振動とエンジンフィーリングが伝わってきます。アメリカンバイクに乗っていたけど長時間運転すると疲れてしまう方が、トライアンフの2気筒バイクに代替すると満足できるかもしれません。

並列2気筒エンジンの新しい提案

ストリートスクランブラーは並列2気筒エンジンの魅力を最大限に引き出しています。国産のライバル車種とは一味も二味も違う乗り味がありますが、バイクのクセは少なく扱いやすい設定です。面白さよりも快適性を重視していて、言葉だけでは言い表すのが難しい魅力を感じました。

モダンでクラシックな外観と長距離ツーリングでも疲れない快適性を求める方は、是非お近くの販売店で試乗をしてみてください。一言で表現すると、優等性で外車の中では国産に近いコンセプトを感じました。

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