KTM・RC390試乗レポート〜Moto3マシンの遺伝子が入ったライトスポーツの実力〜

RC390の試乗車

KTMのロードバイクはRC390のほかに、DUKEシリーズでもシングル(単気筒)エンジンを得意にしています。KTMのシングルはレスポンスが高くてスポーティーだと噂に聞いていましたが、実際にRC390に乗ってみたところ、思いのほかオーソドックスなエンジンフィーリングでした。軽量化されたボディの強みを最大限に引き出したライトスポーツで、エンジンや排気音のフィーリング以上にグイグイ前に進みます。

なお、今回試乗したのは、神奈川県の藤沢高等自動車学校で開催された春のバイク祭り大試乗会です。(2019年4月21日開催)。

250ccクラス並のコンパクトボディにパワフルな加速

RC390に跨がってみると、400ccクラスとは思えないほどコンパクトで軽いです。乗っただけでフレームがしっかりしているのが伝わってきて、CBR250RRに乗った時に近い感覚でした。車両重量は乾燥重量で147kg。装備重量で160kg弱です。CBR250RRの装備重量は165kgなので2気筒エンジンの250ccスポーツバイクより軽いです。ピュアレースをコンセプトにしたバイクなので、ライディングポジションはきつめですが、大型スポーツバイクのような乗っていて疲れそうな感じがありません。ポジションはきつめですが、街乗りからツーリングまでマルチな乗り方ができそうです。

KTMのシングルエンジンは、徹底した効率化によって高いパフォーマンスを実現しています。レスポンスが良くて2気筒マシンに近いフィーリングを想像していましたが、エンジンフィーリングはCBR250Rなど平凡なシングルエンジンと大きな違いはありませんでした。ノーマルマフラーの排気音はおとなしく、エンジンを回してもスポーツ性が高いバイクのフィーリングが伝わってきません。シングルエンジンらしいドコドコ感があって、トラッカーバイクで人気のスーパートラップマフラーを入れたら、同じようなエンジンサウンドになりそうです。

それでも走り出すと軽量ボディと373.2ccの排気量による恩恵で、驚くほどグイグイ前に進むアグレッシブな加速を体感できます。私はCB400SFに乗っていた経験がありますが、中低速域の加速性能はCB400SF以上にパワフルで、スロットルを軽く開いただけでグイグイ前に引っ張られます。エンジンフィーリングと走行フィーリングにギャップを感じ、ライトスポーツならではの乗り味がありました。

車でたとえるとCB400SFはセフィーロやチェイサーのような4ドアセダン。RC390は現行モデルの86やロードスターなど2ドアクーペのような軽快さがあります。単気筒エンジンのせいか、加速性能の割に中低速域での馬力は控えめになっています。スロットルをまわすと、フリクションを感じて一気に前へ飛び出す感覚がありますが、荒い運転ですぐに後輪が空転したりスリップを起こすような扱いにくさはありませんでした。

私はCB400SFに乗っていた時に、峠のワインディングやサーキットのスポーツ走行で、フレーム剛性に不安を感じてスーパースポーツに代替をした経験を持っています。RC390もパイプフレームの剛性に不安を感じていましたが、乗ってみるとフレーム剛性の強さを確認でき、チューブフレームのCBR250RRと同じくらいガッチリしています。スポーツ走行などで負荷をかけても、不安を感じる歪みが発生することはないでしょう。さすがMoto-3マシンの遺伝子が入ったスポーツマシンです。軽いのでコーナリング性能が高く、サーキットのショートコースなら好タイムを出せるポテンシャルがあります。

RCシリーズを買うなら390がおすすめ

RC390は想像以上に楽しいバイクでした。250ccとは比べものにならない豪快な加速性能を楽しめ、2気筒や4気筒エンジンよりも軽くて旋回性能に優れています。低速域からの初期加速だけで見れば、大型のスーパースポーツに匹敵するパワフルさを持っています。弟分のRC250とスペックを比べると乾燥重量は同じ147kg、装備重量の差は1kgほどです。最高出力は約12馬力の差があるので、パワーのゆとりが全然違います。それでいて390のパワーでも十分すぎるほどの剛性を確保しています。

RC250は単気筒エンジンでありながら、最高速を求めないサーキットならCB250RRなど2気筒エンジンのスポーツバイクと互角の勝負ができるスポーツ性があります。しかし、レースへの出場やツーリングを含めたマルチな使い方をするなら、国産バイクの方が使い勝手が良いです。RC390はCBR400RやNinja400のような国産の400ccフルカウルバイクとは全く異なる特性を持っています。本格的なレース活動をする場合は出走できるカテゴリーが少ないですが、サーキットのスポーツ走行や峠のワインディングであれば250ccモデルよりも高い満足度を得られるでしょう。

普通自動二輪免許で乗れるバイクで、このような選択肢があったのかと思うくらい、試乗してみて衝撃を感じました。大型バイクにはないライトスポーツならではの乗り味があるので、大型免許を持っている方や、スーパースポーツのパワーを使い切れずにダウンサイジングを検討している方にもおすすめです。

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