1290スーパーデュークR試乗レポ〜KTMフラッグシップは想像以上〜

1290スーパーデュークの試乗車

2019年4月21日に開催された神奈川県・藤沢高等自動車学校の大試乗会(春のバイク祭り)で、KTMの1290スーパーデュークR(1290SUPER DUKE R)に試乗してきました。KTMはオレンジキャラバンと題したイベントは頻繁にあるものの、スーパーデュークにも乗れる試乗会イベントは少ないです。

私の知人でも1290スーパーデュークRのオーナーがいて、サーキットからツーリング、街乗りまでマルチに楽しめる面白さの話は聞いていました。実際に試乗してみて、想像以上のパワーとレスポンスの良さに驚きました。マルチに楽しめる用途に納得した一方で、サーキット走行をしないのであれば、購入する価値がないと感じるほどアグレッシブなバイクでした。

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油断すると首が振られるくらい豪快な加速

1290スーパーデュークRは、1,301ccの75度V型2気筒エンジンを搭載しています。ドゥカティの得意分野でもあるV型2気筒エンジンによるハイパワーマシンですが、ノーマルマフラーのエンジン音は国産の大型2気筒エンジンのようにマイルドです。

スタイリングも、無駄を削ぎ落としてスポーツ性に特化したものではなく、実用性を残したツアラーの雰囲気を併せ持っています。最高出力174馬力のスペックは知っていましたが、バイクの現物を見るとスペックを忘れてしまいそうになるくらい大人しい雰囲気を感じました。

しかし、実際に乗ってみると僅かにスロットルを開けただけで油断すると首が振られるくらい豪快な加速がありました。2速でアクセルワイヤーにギリギリ反応するようなスロットル操作でも、加速が強すぎて初心者では上手に乗りこなせません。

試乗会ではスーパーデュークRが先導車の次に走る先頭の位置にあったのですが、スポーツバイクに慣れていない人はレスポンスの良さに驚いている様子で、ゆったり走る先導車にコーナリングでついていくことができませんでした。慣れていない人は、コーナーでスロットル操作をすること自体に恐怖を感じている様子です。

1290スーパーデュークRには、「スポーツ」、「ストリート」、「トラック」、「レイン」による4つの走行モードが用意されています。街中で乗るのであれば、ドライの路面でも最高出力130馬力に抑えて急加速を制御する「レインモード」を活用すると良さそうです。

ただし、せっかく1290スーパーデュークRを買って、スポーツモードでスロットルを思いっきり開ける乗り方をしないのであれば、力の持ち腐れになってしまいます。排気音や外観は攻撃的ではないですが、バイク自体はサーキット走行を前提に考えられた車種であることを理解して購入検討しましょう。車名に「SUPER」や「R」の冠が付くだけのことがあります。

自然なライディングポジションで後輪にもトラクションがしっかりかかる

シート高は835mmで身長175cmの私でも、つま先立ちでバイクを支えられる程度です。それでもシートに丸みがあるので、スペック以上に足着き性は良く感じました。1290スーパーデュークRに乗って感じたのは、自然に乗った姿勢が最適なライディングポジションになったことです。ライダー用シートは前後にも丸みがあるので、意識をしなくても推奨する位置にお尻が納まる構造です。

オーソドックスなネイキッドマシンやフラットシート採用のモタードバイクは、意識をせずにシートに座ると前輪に過重が偏って後輪のトラクションがかからなくなってしまいます。スーパースポーツは段付きシートの後ろ側に座るのが正しいポジションで、前傾姿勢を取る形になります。スーパーデュークRは背中を伸ばして乗れる高めに設定されたバーハンドルによって、街乗りやツーリング走行時も楽な姿勢を取りながら、前後輪にバランスよくトラクションがかかります。

私はGSXーR750に乗っていた経験がありますが、低速走行時の安定感は1290スーパーデュークの方が高く、スロットルを開けてタイヤが勢いよく回っても、後輪にトラクションがかかっている分だけ安定感を感じました。つまり、誰でも人馬一体になれる最適なライディングポジションを取れるように工夫されています。

スーパースポーツやドゥカティのスーパーモタードよりも1290スーパーデュークRがツーリングでも使いやすいと評されるのは、ライディングポジションが大きく関係しています。ただし、車高が高くて前後に体重移動をしにくい形状なので、サーキットのスポーツ走行で体を左右に動かすハングオンをするにはライダーの高いテクニックを求められます。

メーカーの掲げるキャッチフレーズ「THE BEAST」に嘘はない

以下、KTMの公式ページより引用した1290スーパーデュークのキャッチフレーズとコンセプトです。

「THE BEAST」
THE BEASTに控えめな態度などありません。直接的で残忍で究極 – この超ネイキッドバイクにおとなしさは存在しません。
設計を新たにしたメガ級のパワフルな1,301cc Vツインエンジンと卓越したオールラウンドな操作性から、KTM 1290 SUPER DUKE Rは一目置かれています。

この言葉の通り、オールラウンドな操作性を持ちながら、控えめな態度はなく直接的で残忍で究極なパワフルなバイクです。おとなしさは存在しないので、「どうせ買うならフラッグシップが良い」と軽い気持ちで購入すると後悔します。試乗会でも、想像以上のパワーで試乗中に恐怖を感じて後悔した人が多かったように見えました。

サーキット走行の経験をすでに持っている方以外は購入を慎重に検討した方が良さそうです。リッタークラススーパースポーツを乗ってきたライダーなど、中上級者でも必ず満足できるスポーツ性を持っていて、アマチュアレベルでは性能を完璧に使い切ることが難しいです。ベテランライダーでも、バイクに飽きたり物足りなく感じることはないでしょう。

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