東京モーターフェス2018の全体レポート
2018年10月6-8日の3日間、東京・お台場地区にて「東京モーターフェス2018」が開催されました。東京モーターフェスは、東京モーターショーが開催されない年にされるイベントとして2012年からはじまりました。。4回目になる東京モーターフェス2018は、「平成」をテーマに、会場面積、参加メーカー、来乗客数を過去最大規模で開催されました。
2019年の東京モーターショーは、東京オリンピックの影響で東京ビッグサイトを全て使えないことから、モーターフェスと同様に複数の屋外会場を使っての開催を予定しています。東京モーターフェス2018は東京モーターショー2019のプレイベントの目的もあり、新しい試みも多数見られました。
当サイト執筆者のブルは、最終日の10月8日に足を運び、バイク関連を中心に取材してきました。
■東京モーターフェス2018概要
イベント名:東京モーターフェス
開催日時:2018年10月6-8日
会場:お台場エリア船の科学館駅前の駐車場を使った特設会場からセンタープロムナードにかけて
料金:入場無料
開催時間:11:00〜17:00(7・8日のMEGA WEB会場のみ11:00〜21:00)
URL:https://tmfes.com/
開場前の様子
東京モーターフェス2018は午前11時よりスタートしました。私は開場1時間前の10時に東京テレポート駅に到着しました。私はこれまで東京モーターショー、東京モーターサイクルショーを取材してきました。いずれも東京ビッグサイト内の会場でしたが、早く着いても会場前に並んで、早く入場できる程度の恩恵しかありませんでした。
東京モーターフェスは屋外イベントなので、センタープロムナード周辺では、開場1時間前から多くの展示車両を見て楽しむことができました。時間に余裕のある方は、早めに足を運ぶことをオススメします。
写真はサウンドコーナーの様子
東京テレポート駅を降りてセンタープロムナードに向かうと、早速オーディオカーギャラリーの展示があり、すでに音楽を鳴らして本格的な展示をスタートさせていました。
スタート前の車の様子
東京テレポート駅や、ヴィーナスフォート方面から特設開場に向かうセンタープロムナードでは、一般車両の展示が行われています。柵で囲まれていますが、開場時間に撤去され、車内を自由に見ることができます。
ガンダムの様子
センタープロムナードを歩くとダイバーシティがあります。ちょうど、実物大ガンダムの展示を行っている時期で、ガンダム周辺にも人だかりができてきました。お台場なのでモーターフェス以外にも見所が多いです。バイクの展示コーナーは、ガンダムと特設会場を結ぶ目立つ位置に用意されていました。
バイク展示の様子1
開場後に柵が撤去されて公開されたバイクコーナーの様子です。東京モーターフェスで展示されたバイクの全てを画像付きで紹介していますので、こちらのページも併せてご覧ください。
東京モーターフェス2018で展示されたバイクを一挙紹介
行列も
開場15分ほど前より、ゲート前には行列ができ始めていました。最終的には長蛇の列になっていますが、入口が複数あるので行列に並ばなくても待ち時間なく入場できました。開場前には、イベントで行うドリフト走行のリハーサルを行っていました。会場外からでもバッチリ見れるので、早めに足を運んだことで、ちょっとしたお得な気持ちになれました。
東京モーターフェスは屋外イベントなので、モータショーに比べて混雑はしません。無理して早い時間から行く必要はないですが、早めに行けば入場前にも展示車両やリハーサルを見て楽しめます。
試乗会の様子
東京モーターフェス2018では、以下の様々な試乗会を開催しています。
・最新二輪車試乗体験
・最新二輪車試乗体験(ビギナーコース)
・先進ドライブ・アシスト体験
・ドライビングテクニック体験
・オフロード同乗試乗体験
・超小型モビリティ試乗体験
ほかにも、お子様向けの体験試乗イベントも多数行われています。
試乗会の看板
最新二輪車試乗会では、国産4大メーカーが125〜1000ccの幅広い車種の試乗車を用意していました。メーカーの垣根を越えて最新の現行モデルの試乗車が用意されるのは大規模イベントならではです。
しかし、混雑していてい予約を取るのは非常に難しい状況でした。最新二輪車試乗会の様子を動画付きで紹介しています。
東京モーターフェス2018最新二輪車試乗会レポート
ビギナー試乗会の車種
試乗会の中で面白いと感じたのがビギナーコースです。ほかの試乗会は全て専用アプリからの予約が必要で、常に空きのほとんどない状況でしたが、最新二輪試乗体験(ビギナーコース)のみは予約不要で手軽に参加できます。
用意された試乗車は原付バイク中心で、普通自動車免許を持っているけど、原付バイクに乗ったことのない人を対象にしたものでした。乗り方を丁寧に教えてくれて、マシンの性能をチェックする目的ではなく、ゆっくりと教習所のように原付バイクの乗り方をレクチャーしてくれます。
ビギナー試乗会も動画付きでレポートしました。
笑顔がいっぱいの『東京モーターフェス2018ビギナー試乗会』
トヨタの超小型モビリティの様子
バイク以外の試乗会で目を奪われたのは、トヨタの超小型モビリティです。トヨタではミニカーのコムスが既に発売していて、画像の車両もコムスに似ているのですが、モーターフェスで用意されたのは、開発中の超小型モビリティ「i-ROAD」です。
車とバイク両方のポテンシャルを併せ持つ小型車両で、ミニカー登録と軽自動車登録の2種類があります。ヤマハのトリシティやNIKENのような、前2輪レイアウトの3輪構造で、前二輪が横に傾いて旋回する姿に先進性を感じました。3輪バイクとは違い、転倒する恐れはなくドア付きの完全室内空間で運転します。
超小型モビリティ「i-ROAD」試乗会のレポートも是非ご覧ください。
バイクと車の良いとこ取り『i-ROAD』が凄い!!
デリカの様子
オフロード同乗試乗体験では、昔CMでよく見たデリカの超急坂の走破性能などを、同乗して体験できます。大きな会場を使った屋外フェスならではのイベントです。
東京モーターフェスはファミリー向け
トランポリンの様子
東京モーターフェスの会場は、小学生以下の小さいお子さんを連れた家族連れが非常に多く、子供向けのイベントを多数開催していました。トランポリンコーナーのほかにも、タイヤの脱着、エンジン付きのゴーカートやミニバイクの運転体験など、滅多に体験できないような企画が盛りだくさんでした。
入場料無料で、これだけ充実したイベントを用意しているのは凄いことです。次の東京モーターフェスは2020年の予定ですが、家族で楽しめるイベントを探している人に是非オススメです。
東京モーターフェス2018のファミリー向けイベントをまとめました。
東京モーターフェス2018のファミリー向けイベントレポート
特設会場内のバイク展示は中止
バックTOTHEバブル
東京モーターフェス2018のテーマは「平成」です。第1特設会場内では、「バックto theバブル」と銘打ち、平成に入ってから発売された車両を多数展示していました。プレミアムの付くような希少車だけではなく、カローラ、レガシー、セルシオなど中古市場では値の付かなくなっている車種を多数展示していました。会場からは「懐かしいなぁ」という声が多数聞かれました。
同コーナーの中ではバイクの展示も行う予定でしたが、取材を行った最終日は強風の影響でバイクのみ展示を中止とのことでした。実際には、風は無風の時間もあるなど心地よいもので、パンフレットなどの紙が飛ばされることのない恵まれた天候でした。それでも事前の天気予報で風が強く吹くかもしれないことから、慎重な判断を取ったのでしょう。
初日、2日目も強風の影響で一部の展示車両を変更し、2日目は機会トラブルで一部の試乗会を中断するトラブルもあったようです。バイクの展示車両が少なくなったのは残念ですが、屋外イベントならではのことです。
■バックto theバブルコーナーで展示予定だったバイク
・ホンダ NSR250SP:2ストレプリカバイクブームを牽引した大ヒット車種
・ホンダ NR:レース専用モデルNRの市販モデル
・スズキ RG400r:レーシングマシンのようにフルカウルを取り付けたフルカウルレプリカの元祖
・スズキ DR800S:怪鳥をイメージした油冷単気筒エンジンを搭載した超大型オフロードバイク
・ヤマハ RZV500:ヨーロッパ向けモデルのスポーツバイクを日本仕様にしたもの。RZシリーズの500ccバージョン
・ヤマハ V MAX:スポーツバイクとアメリカンバイクをミックスしたメガクルーザー
このほかにもレーシング車両展示コーナーも、悪天候と元々台風の近づいていた影響で全ての展示を中止していました。
特設ステージでのイベント
東京モーターフェス2018では、特設ステージで様々なイベントが用意されています。最終日に取材をしたこともあって混雑は少なく、イベント10分前くらいから並べば見やすい位置から閲覧できました。ステージ前は混雑することもありますが、会場周辺は高台になっている芝生エリアもあり、少し離れてステージ全体をゆったり見ることもできて、大満足でした。
東京モーターフェス2018の目玉にもなっていたのが、有名な登美丘高校ダンス部のOGとパフォーマンス集団のチームオレンジのドリフトがコラボしたダンスショーです。平成をテーマにしつつ、古い廃盤車種と最新の現行モデルを含めて幅広い車種を紹介する「動く車図鑑」のイベントも大盛況でした。
モーターダンシングfeat登美丘高校ダンス部OGと動くクルマ図鑑ステージの動画紹介と、全体のステージイベント概要を紹介しています。
東京モーターフェス2018メインステージイベントレポート(動画アリ)
その他の様子
クロスカブの様子
アウトドアコーナーでは、大きな荷物を積んだクロスカブを展示していました。
N-VANの様子1
N-VANの様子2
トランポ(バイクを積む車)として注目されているN-VANも、アウトドア仕様で紹介していました。画像では伝わりにくいですが、助手席を倒すとかなり広くて室内高もあります。大手メディアでも、大型バイクを積載可能な軽自動車として紹介されていますが、現車を見てスリムなデザインであればリッタークラスでも簡単に積むことができそうなのが分かりました。
また、痛車コーナーでは個人所有の様々な痛車が展示されていました。事前に募集と審査を行い、選ばれた個人が複数台展示されています。フェス型イベントなのでメーカーのオフィシャルだけではなく個人車両の展示コーナーも用意されています。
昨今では大きなバイク向けイベントでは定番になったトライアルショーを、東京モーターサイクルショーでも開催していました。ヤマハの電動トライアルバイクの参戦もあり、専用ステージに配置された障害物を軽快に走破していました。
東京モーターフェス2018のトライアルシャーの動画はこちらのページをご覧ください。
東京モーターフェス2018トライアルバイクショー【動画あり】
おわりに
私は初めて東京モーターフェスの会場に足を運びました。入場無料で、周辺の駅で積極的にビラ配りを行うなど、お台場に足を運んだ一般客を取り込もうとしていたのが印象的です。普段から人通りの多いセンタープロムナードを使った展示コーナーなど、モーターフェス目当ての人だけではなく、タマタマ足を運んだ車やバイクにあまり興味のない人もターゲットにしています。
モーターショーやモーターサイクルショーのような展示会とは違い、モーターフェスのイベント名称にふさわしく、来場客をとにかく楽しませることに特化したイベントでした。開催直前のパリモーターショーで発表された、スズキのカタナ、カワサキのNinja125など注目の最新モデルの展示はなかったですが、すでに廃盤になったり古さを感じる車両の魅力が伝わってくるイベントでした。
残念な点は試乗会の予約が取りにくかった点です。モーターショーや大規模試乗会は1人で行ってもそれなりに楽しめますが、モーターフェスは家族や友人と一緒に行くことで楽しさが倍増するイベントです。私も2年後はレポートや取材ではなく、家族と一緒に行きたいイベントだと感じました。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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