PCX HYBRIDの発売決定!!〜ハイブリッド仕様の特徴・仕組みを解説

世界初のハイブリッドシステムを採用したPCX HYBRIDが2018年9月14日に発売することが決まり、詳細スペックが公開されました。気になる価格は432,000円で通常の125ccモデルより約9万円アップです。

カタログ燃費は通常モデルより微増程度で低燃費よりもモーターアシストによる走りの良さを強みにしています。新発売するPCX HYBRIDの特徴と仕組みを徹底解説します。


PCXハイブリッドの正面(モーターサイクルショー2018の様子)


PCXハイブリッドの後ろ(モーターサイクルショー2018の様子)

ハイブリッドシステムの仕組み

PCXハイブリッドは、PDUと呼ばれる制御ユニットと本来は始動用モーターで活用されるACGモーターを駆動用アシストモーターに流用して、モーターアシストを行います。

四輪のハイブリッドカーは、ブレーキ熱を利用した回生ブレーキで駆動用バッテリーを充電します。車重が軽くて回生ブレーキ熱の少ないバイク用ハイブリッドシステムは、PDUによる充電と制御によって節電を行い、駆動用リチウムイオンバッテリーに充電しています。

PDUはパワードライブユニットの略で、各種制御と監視を行う電子ユニットをフロントカバーの中に収納されています。

PDUによる5つの制御
・イグニッション制御
・PGM-FI(インジェクション)制御
・モーターアシスト制御
・充電制御
・走行モード制御

ACGモーターはベルトの前部(プーリー部分)に取り付けられ、必要な場面で短時間のモーターアシストと通常走行時の充電を行います。徹底した効率化をしていますが、通常のバッテリーを充電させる駆動の力だけを利用した充電方式なので、通常のガソリンエンジンモデルと大きな燃費の違いはありません。

発進、急加速、坂道での加速などスロットル操作で感知する「スロットルポジションセンサー」によって、ACGモーターが3秒間に渡って最大トルク0.44kg-mにて加速をアシストします。3秒のアシストが終わった直後の1秒間は少しずつアシストトルクを緩めて、通常のエンジンのみの走行に戻ります。(ガソリン+モーター駆動は合計4秒)

モーターアシストは低燃費と適度なアシストを両立した「Dモート」と、パワフルな加速性能を重視した「Sモード」の2種類の設定があり、ハンドルにあるスイッチで簡単にモード選択できます。

ガソリンエンジンモデル(PCX125)との違い

PCX HYBRIDと通常のガソリンモデル(125cc)を比較したスペック、装備の違いをまとめました。
(PCX = 通常の125ccガソリンエンジンモデル / ハイブリッド = PCX HYBRID)

PCX ハイブリッド
最高出力 9.0kW(12PS) / 8,500rpm エンジン9.0kW(12PS) / 8,500rpm + モーター1.4kW(1.9PS) / 3,000rpm
最大トルク 12N・m(1.2kgf・m) / 5,000rpm エンジン12N・m(1.2kgf・m) / 5,000rpm + モーター4.3N・m(0.44kgf・m) / 3,000rpm
燃費性能(国土交通省届出値) 54.6km/L 55.0km/L
燃費性能(WMTCモード値) 50.7km/L 51.9/L
車両重量 130kg 135kg
ABS 設定なし フロントのみ作動する1チャンネルタイプを標準装備
メーター 基本デザインは共通のフルデジタルメーター バーグラブ式の「チャージ、アシスト」インジケーターを追加
シート下収納 28L 23L
外観 基本デザインは全て共通 ハイブリッドはフロントカウルに専用エンブレムが付きます
ボディカラー 4色(赤、ブロンズ、白、黒) 1色(専用カラーのパールダークナイトブルー)
価格 342,360円 432,000円

ホンダ PCX ハイブリッドのスペック

車種名 PCX HYBRID (PCXハイブリッド)
メーカー HONDA (ホンダ)
排気量 124cc+モーター
発売時期 2018年9月14日-
エンジン形式 水冷4ストロークOHC単気筒
燃費 国土交通省届出値55.0km
トランスミッション形式 無段変速式(Vマチック)
クラッチ形式
燃料供給方式 電子式(電子制御燃料噴射装置/PGM-FI)
フレーム形式 ダブルクレードル
車両重量 135kg
乗車定員 2名
最高出力 エンジン9.0kW(12PS) / 8,500rpm + モーター1.4kW(1.9PS) / 3,000rpm
最大トルク エンジン12N・m(1.2kgf・m) / 5,000rpm + モーター4.3N・m(0.44kgf・m) / 3,000rpm
新車価格 432,000円
中古車相場

ホンダ PCX ハイブリッドの評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★☆☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性    ★★★★★
扱いやすさ   ★★★★★
タンデム    ★★★★☆
カスタム性   ★★☆☆☆

ハイブリッドシステムは4秒のみモーターアシストを行うので、スペックは高くても最高速はほとんど変わりません。(重量が5kg重いので若干遅い)。街乗りなどでゴー&ストップを繰り返す乗り方で威力を発揮します。

充電する能力は弱いので、急加速や発進ばかりをしていると、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量がなくなってしまう可能性もあります。駆動する力で充電するので、幹線道路を含めて適度に距離を乗る機会がある人でないと恩恵を受けられません。コンビニやスーパーなど、ちょっとした移動中心の人は注意しましょう。

加速時には0.44kgfのトルクが加わるので、150ccクラスよりも力強い加速力があります。燃費性能に大きな違いは出ませんが、構造的に燃費を落とさずにモーターアシストの力を加えた点を高く評価できます。

重量は5kg増、シート下収納は5L減のデメリットもありますが、ABSを装備して通常モデルから9万円の価格差であれば、お得なパッケージングです。

低燃費やコストパフォーマンスを求める人は通常のガソリンエンジンモデルを買ってください。ハイブリッドモデルは、125ccクラスでパワフルで余力のある加速性能を求める方にオススメです

ホンダ PCX ハイブリッドの新車値引き・カスタムに関して

ハイブリッドモデルは年間販売予定台数2,000台(通常モデルは8,000台)の受注生産モデルです。発売前の予約では値引きなしの定価販売。発売後も当面は定価販売の続く可能性があります。

注目度の高い車種で、ドリーム店以外も取り扱える125ccクラスなので、店頭在庫を持つ販売店の登場する可能性があります。ディーラー以外の在庫を狙えば値引きを期待できるかもしれないですが、基本的に大幅値引きは期待できません。
どれだけ売れるか未知数なので、購入を検討している方は小まめに納期を確認しながら買うタイミングを見定めてください。

カスタムは純正オプションのキャリアボックスやロングスクリーンが中心です。アシストモーターの入っていることから、駆動系のカスタムをできるか不明です。カスタムして乗りたい人は買う前にディーラーに相談するか、情報の増えるまで待ってから買った方が無難です。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数    ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆

通常のPCXは中古市場で人気の高い車種です。上位グレードにあたるPCXハイブリッドは中古市場で高い注目を集めるでしょう。

ただし、経年劣化で充電容量の弱っていくリチウムイオンバッテリーの特性から、ガソリンエンジンモデルより新車価格に対して割安感の出る可能性があります。年式や走行距離の条件が悪くなると、買取査定の評価が低くなるでしょう。

もしかしたら、一部の販売店で市場車を用意して発売後半年から1年ほどでお得な新古車が出てくるかもしれません。中古狙いの人は、いつになったら割安な中古が登場するか分からないので、長い期間待つことを覚悟しておきましょう。

おわりに

PCXハイブリッドは新しい可能性を秘めた注目のニューモデルです。好評なら、ほかのスクーターも続々とハイブリッドモデルが投入されるでしょう。構造的にはベルトドライブでないと相性が悪そうなので、スポーツバイクなどチェーンドライブを採用したミッションバイクへの採用は難しそうです。

スペック、価格的に魅力を感じますが、モーターアシストのある時間は4秒に限定されるなど実力は未知数です。新しい仕組みを採用しているので、当面はリコール、サービスキャンペーンが頻繁に出てくるかもしれません。

新しい物好きの人は早いタイミングで買うことをオススメしますが、実用性で興味を持った方は1年ほど待ってから検討した方が良いかもしれません。

こちらの記事もあわせてどうぞ

バイクの最新ニュース
バイクの新型モデル情報、バイクグッズや法律動向などバイクに関わるバイク業界関連情報、バイクレース情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの最新ニュース
バイクの基礎知識
バイクを持つ前・持っているときに知っておきたい初歩的な知識、バイクを購入するときに知っておきたいこと、バイクを手放すときに知っておきたいことを紹介しています。
バイクの基礎知識
バイクを売るコツ
バイクを売るコツをつかめば、早く売る、高く売る、簡単に売るなど自分の希望に応じた売り方を選ぶことができます。
「バイクを売るコツ」はこちら
どの買取業者に売るかお悩みの方へ
どこの買取業者に売るかで迷ったら、当サイトのおすすめ買取業者をご参考下さい。 みんながどこでバイクを売っているか、買取業者利用アンケートも紹介しています。
「おすすめのバイク買取業者」はこちらで紹介

コメントを残す

サブコンテンツ

ページの先頭へ