MVアグスタ・ADIVA・キムコレポート|東京モーターサイクルショー2018

こちらのページでは、東京モーターサイクルショー2018の中でも、ブース規模の小さいバイクメーカーのレポートを一挙に紹介します。

バイクの祭典だけあって、昨秋の東京モーターショーでの出店もなく、国内の展示会イベントの少ないメーカーのバイクも一気に見れるのはモーターサイクルショーの魅力です。

MVアグスタブース

MVアグスタは伝統あるイタリアのバイクメーカーで、国内でも高級バイクブランドとして定着しています。

モーターサイクルショーでは、正規販売店のスナダオートによる出品でした。

こちら(↑)は、多数のラインナップを持つBRUTALEシリーズのエントリーモデルになる「BRUTALE800」です。3シリンダー 12バルブ DOHCラジアルバルブ 798ccエンジンを搭載したミドルネイキッドです。

スポーツファイターに分類され、コーナリング性能も高い人気モデルです。王道デザインではありますが、タンクの形状など細部にまでこだわっていて、シート下に軽量化を目的にしたスペースを持たせています。

こちら(↑)は、上位グレードのBRUTALE800RR。2016年のデビュー当時は、世界でもっとも美しいバイクに選ばれた実績を持ちます。

ヘッドライトに大きなインパクトはないのですが、とにかくカウルが美しいです。ネイキッドバイクでここまで外装に魅力を感じられるバイクは他にありません。

MVアグスタの人気シリーズでもあるFシリーズは、F3のみ(↑写真)の出品でした。個人的には、歴代のレギュラーラインナップの中で最も高価格で提供している、新モデルのF4 LH44を見たかったので、少し残念でした。

展示車両はF3の中ではフラッグシップモデルになるF3 800 RCです。MVアグスタも3気筒バイクを強く推している印象を受けました。フルカウルになるとカウルの美しさがさらに際立ちます。

こちら(↑)は、TURISMO VELOCE LUSSOの2018年モデルです。旅とレーシングスピリットを融合させたツアラーバイクで、個性的なデザインになっています。

特にシートカウルが目立ちます。電子制御も満載で、実用性とスポーツ性の高いモデルです。

ADIVAブース

ADIVA(アディバ)はイタリアのバイクメーカーで、3輪・屋根付きスクーターを得意にしています。前2輪の3輪スタイルは、ヤマハのLMW技術によるトリシティやNIKKENが有名ですが、ADIVAはヤマハよりも早く、前2輪の3輪バイクを販売してきた実績を持っています。

ヤマハ独自技術のLMWは前の左右タイヤを独立させたサスペンションになっていますが、ADIVAの3輪バイクは1つのフロントサスペンションによるシンプルな構造です。

1本の太いフロントフォークから左右タイヤに逆T字型になるバーも可変するので、左右のタイヤは独立した動きをできると説明がありました。

前2輪の3輪バイクのメリットはコーナリング性能の高さで、安定性を確保させつつ、後ろ2輪の3輪バイクよりも旋回性に優れています。

こちら(↑)の写真はAD1 200。ADIVAの特徴は、3輪バイクのほかに純正屋根付きバイクの多い点です。屋根は取り外し可能ですが、重たいため、オーナーのほとんどは天気の良い日でもルーフは付けっぱなしです。

リアの大型ボックスを付けられるのも屋根付きバイクの特徴です。なお、国内販売モデルは現在「AD1 200」と「AD3 400」の2種類で、今後はEVスクーターの導入も計画しています。

こちら(↑)は、後ろ2輪のスタンダートな3輪バイクの展示です。日本でのカタログには乗っていないモデルです。リアに大型キャリアベースを搭載した商用バイクです。

キムコブース

キムコは台湾トップのバイクメーカーで、ラインナップはスクーター中心で4輪バギーの扱いもあります。

台湾では日本のスクーターの売れ行きが悪く、自国メーカーのバイクがよく売れています。日本メーカーよりも安いこともありますが、現地ではスタイリングや性能、維持費で日本車よりも高く評価してキムコに乗っている人も多いです。

日本でも正規販売を行っていて、オーナーレビューの評価も年々高くなってきていて、今では国産スクーターと同等の信頼をできるといった声も聞こえてくるようになりました。

日本での販売はありませんが、台湾で人気の高いスタンダートモデルのGP125。こちらは普通の王道スクーターで、日本メーカーのスクーターと同様に軽量で取り回しを重視しています。

キムコブースで目立っていたのは、台湾でサービスを開始している公共充電サービスの「iONEX」です。バッテリーの充電スタンドを屋外に設置することで、電動バイクのデメリットである航続距離の短さを克服します。

シェアリングサービスや、iONEX専用サービスに申込すれは、自由に充電済バッテリーと交換することも可能です。台湾では政府が電動バイク普及を後押ししていて、日本よりもEVバイクの開発やインフラ整備が進んでいます。

こちら(↑)は、ニューモデルのフラッグシップスクーターAK550です。日本ではT-MAXやスカイウェイブ650LXのライバルになります。

大型スクーターになると、シートやカウル、インパネを見て、若干日本メーカーより質感は劣る印象を受けます。LEDテールライトは流行に沿ったもので無難なデザインです。

こちら(↑)は、世界でヒットしたグランドディンクシリー ズの名を継承する、最新モデルの「G-Dink250i」です。GP125など価格重視のモデルもありますが、最近のキムコは質感を高めたモデルも増えています。

日本での販売価格は432,000円で国産ビッグスクーターより大幅に安いです。水冷SOHC2 バルブ単気筒エンジンで最高出力は19.9PSとパワフルです。故障リスクを懸念されますが耐久性に問題なければ日本でも売れそうなバイクです。

ヨーロッパでウケそうなデザインとスペックに感じます。

こちら(↑)は、前2輪の3輪バイクのコンセプトカーです。ヤマハでもトリシティがヒットしていますが、構造的にはルーフ付きモデルも用意してADIVAに近いです。

ADIVAは、重量が重く取り回しが悪くて故障リスクも高いデメリットがあります。キムコであれば、ランニングコストと取り回しの良い3輪バイクを作れるかもしれません。

おわりに

MVアグスタ、ADIVA、キムコはたまに街中で見かけますが、正規ディーラーは少なく、最新モデルを間近でゆっくり見る機会は少ないです。特にMVアグスタは細部にまでこだわった造りをしているので、展示会でじっくり見れるのは楽しく、見応えがありました。

ADIVAは登場した当初は、利便性の高さからプチブームが起こりましたが、使い勝手や維持費に問題があって最近ではあまり見なくなりました。東京モーターサイクルショーでも新しいモデルは少なく、内容的には物足りなかったです。

キムコはEVスタンドとG-Dink250iに魅力を感じました。日本では、安さだけが前に出ている台湾メーカーですが、キムコの質感も向上していて日本メーカーも安心できません。

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