ピアッジオ系ブースレポート|東京モーターサイクルショー2018

ピアッジオグループは、ピアッジオ、アプリリア、モト・グッツィ、デルビ、ジレラ、ベスパ、リジェ、を運営するイタリアのオートバイメーカーです。

東京モーターサイクルショーでは一つのブースでモト・グッツィ、アプリリア、ベスパの3ブランドの展示を行っていました。

東京モーターサイクルショー2018では、アジア初公開の新モデルの展示も多く、普段なかなか現車を見ることのないメーカーということもあり、ピアッジオブースは賑わっていました。
各メーカーの注目車種を画像付きで一挙紹介します。

モト・グッツィ

モト・グッツィの目玉になるV7lll Carbonです。アジア初公開になる新モデルで、車名にもあるとおり、フロントフェンダーやサイドカバーなどに、多数のカーボンパーツを採用したカスタムスタイルです。

クラシックバイクに強いメーカーですが、近年のレトロ・モダンやネオレトロといった、新旧バイクの良さを融合させたバイクが世界でブームになっていることもあって、伝統を残しつつ先進性を取り入れたスタイリングです。

ほかにも、メッキパーツを取り入れた、V7lll Milanoもアジア初公開の新型車として注目を集めていました。

こちらはV7llのSTDに風防などプチカスタムをしたモデル。
排気量は744ccで、日本では少なくなった750ccクラスのネイキッドです。

アプリリア

アプリリアの目玉になるRX125です。同社初の手軽に乗れる小排気量のオフロードバイクです。RS4 125のエンジンをオフロード用に設定を変えて積んでいます。アプリリアの得意なフルサイズのミニバイクで、見た目は250ccクラス以上に見えます。

値段は398,000円で、質感や本格オフローダーということを考慮すれば安いです。ピンクナンバーをつけて街中を走っても注目を集めそうです。

アプリリアはもともとオフロードバイクを得意にしてきた歴史もあり、本格的なダートコースでも高い走破性能を期待できます。

アプリリアのフラッグシップモデルのRSV4RFの2018年モデル。スタイリングに定評のあるバイクで、初めて現車を見ました。カタログで見たときはイタリア車らしい王道デザインに見えましたが、現車を目の前にすると強い個性を感じました。

フレームも絡めたアプリリアのロゴペイントは斬新でホイールも面白い色合いをしています。

特徴的なのはリアカウル。段をつけたデザインで写真以上に現物はインパクトが大きかったです。

RSV4の兄弟車にあたる、「Tuono V4 1100 Factory(トゥオーノV4 1100ファクトリー)」です。

RSV4のスポーツ性能をダイレクトに受け継いだモデルで、中低速トルクを補うために排気量は1,077ccに拡大しています。最強のストリートファイターとの呼び声も高いバイクです。

スーパースポーツベースのストリートファイターは、ベース車両と異なるデザインにするケースが多いですが、Tuono V4 1100 はRSV4のデザインをそのまま取り入れています。

バーハンドルを採用しているため、見分けはつきますが、パッとみた印象だとRSV4と間違えてしまいそうです。

ベスパ

ピアッジオブースで一番注目を集めていたのは、ベスパのフラッグシップモデルの位置づけにあたる「946(RED)」です。ハンドメイドで作られるモデルで、タンデムシートがリアカウルから浮き上がるデザインは斬新で、多くの来場客が足を止めていました。

REDはエイズ撲滅を目指す団体で、ベスパとREDのコラボによって生まれたバイクです。実際に著者も946(RED)の存在を初めて知って、そこでREDは色ではなくエイズ撲滅を目指す団体ということを知りました。

東京モーターサイクルショー2018の様子を見てもREDは抜群のPR効果を得たことでしょう。日本でも購入することはできますが、ハンドメイドと受注生産してからの輸出になるため価格は129.8万円です。

1台売れると売上の中から、150ドルをAIDS(エイズ)ファンドに寄付されます。

ベスパブースのもうひとつの目玉は、「Sei Giorni(セイジョルニ)」です。古いスポーツバイクを復刻したモデルで、フェンダーマウントを搭載し、ヘッドライトや純正カラーでゼッケンをペイントしたデザインを取り入れています。

ベスパも古くはモータースポーツに積極的で、現在でも国内でベスパのワンメークレースを開催されています。話題になることも多いレンタルバイクの耐久レース「Let’sレン耐」と同時開催されることもあって、私も生観戦した経験を持っています。

コアなファンの多いカテゴリーで、ベスパ通にはたまらない1台です。

おわりに

ピアッジオ傘下の3社は、いずれも日本で大ヒットを期待できるような新型バイクの出品はありませんでしたが、各ブランドの良い個性が出ているバイクを多数展示していました。

どこも歴史の古い老舗メーカーで、昔ながらの伝統とイタリア車らしいデザインに、先進性や流行のデザインを加えてパワーアップしています。

ベスパとアプリリアに関しては、自分でのメンテナンスも容易な2スト時代は日本でもよく見ましたが、4スト・インジェクションになってからは日本の流通量も減っているように感じます。故障リスクとサポート店の少なさが影響していると思いますが、バイクの質感は高くデザインには各メーカーで違う個性を感じます。

東京モーターサイクルショー2018のピアッジオブースを見て、コアなファンの多いメーカーであることや、同じ傘下に入りつつブランド統合させずに運営するこだわりに納得できました。

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