BMWブースレポート|東京モーターサイクルショー2018
BMWは外国メーカーの中でも国内市場での成長が著しく、2017年まで5年連続で日本販売最高記録を達成しています。
勢いのあるバイクメーカーだけあって、東京モーターサイクルショー2018も、広いスペースに多数の展示車両を用意していました。
2018年モデルの目玉はF750GSとF850GSです。ほかにも2017年に発売して好評を得ているG310シリーズや、電動バイクのCエボリューションを強く推していました。
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東京モーターサイクルショー徹底取材レポート〜BMW編〜
BMWブースの様子はコチラをご覧ください。
BMWは2017年にメーカー初の普通自動二輪免許で乗れる、G310RとG310GSを発売させて話題を集めました。
東京モーターサイクルショーはGSシリーズにモデルチェンジしたこともあり、G310など小排気量のバイクよりも、BMWの代名詞でもある大型バイクをメインにした展示をしていました。
メーカーとしても、高級バイクをたくさん売っていきたいという思いが強いのでしょう。
こちらは、2017年に世界限定750台で発売されたHP4RACEです。カーボンファイバー社製メインフレームとカーボンホイールを採用し、MOTO-GPマシン並の軽量化をした市販バイクで価格は1,000万円です。
見た目だけで軽さは伝わりにくいですが、質感の良さは伝わり、200〜300万円のスーパースポーツよりもワンランク上のバイクであることを一目でわかります。
フロントマスクはこれまでにないデザインでかっこよいです。カーボンを全面に出さず、黒のラインにカーボン調を出したカラーリングはCoolです。
BMWの目玉は、10年ぶりのフルモデルチェンジを行う、G850GS/F750GSです。写真はF850GSです。エンジン・シャーシを一新して、LEDヘッドライトやTFT液晶モニターを標準装備しています。
新しいフロントマスクは攻撃的でインパクト抜群です。
こちらはF750GSです。車名を聞くと違う排気量のシリーズ車種に思われますが、どちらも853ccエンジンを搭載しています。
オンロードとオフロードを走れるアドベンチャーバイクですが、F750GSはオンロード重視、F850GSはオフロード重視になっています。
GSシリーズの兄貴分になるR1200GSです。KTMのバイクにも見られましたが、ツートンにカラーリングしたフレームは欧州車でトレンドになっているようです。
スポークホイールにオンロード寄りのタイヤを合わせて、長距離ツーリングをこなせる大型タンクを搭載しています。
欧州仕様では、携帯電話の電波がないところでもコールセンターに連絡できる、インテリジェンスエマージェンシーコール機能を追加して話題になっていますが、日本仕様では未導入になるようです。
クラストップレベルのスペックをほこるS1000RRです。ヨーロッパメーカーのスーパースポーツの中では、国産車に近いデザインに感じました。
リアカウルやフレームなど、空気抵抗軽減効果を期待できる立体的なデザインが特徴で、近くでじっくり見ると凄みを感じるバイクです。
S1000XRは、スポーツバイクとアドベンチャーバイクをクロスさせたコンセプトを持っています。スーパースポーツのノウハウも取り入れていますが、ストリートファイターではなく長距離ツーリングの快適性を重視しています。
ちょっとしたオフロードもこなせる多様性も魅力です。
スポーツツアラーのR1200RSは、高速走行や緩やかなコーナーの続くワインディングを得意にしています。昔ながらのBMWの伝統が残るデザインに感じました。
R1200RSの兄弟車でカウルをなくしたR1200R。カウルのないだけでスポーティーなイメージが一気に際立ちます。R1000RRと基本構造が共通のフロントフォークが強調されています。
昨秋の東京モーターショーでも注目車種だったK1600Bです。スポーティーなシルエットですが、横幅が広く迫力あります。東京モーターサイクルショーではシリーズ車種も一緒に展示していました。
フルパニアと大型バックレストを装着したK1600GTLです。フラッグシップメガクルーザーで、展示会場でも足をとめてじっくり見る人が多かったです。
ハーレーやホンダのゴールドウィングとは違った魅力のある、スポーツ性も兼ね備えたメガクルーザーです。
後部座席で長距離ツーリングに連れて行ってもらいたいと思えるバイクです。
純粋な走りをコンセプトにしたRineTです。レトロなデザインですが、中身は先進着技術とBMWのこだわりを融合させている、200万円弱の高級バイクです。
マニア向けの車種で現物をはじめて見ましたが、エンジン形状や外装など細部の質感など、じっくり見ると色々な発見があるバイクです。
おわりに
BMWは、小排気量のバイクやスポーツバイクなど多角化を進めていますが、GSシリーズやK1600シリーズなど得意分野にも手を抜かずに進化を続けています。
2010年以降の成長は、電子制御技術でバイク業界をリードした影響もありますが、デザインの進化も大きく貢献していると展示ブースを見て実感しました。特に長距離ツーリング向けのバイクは、アドベンチャー系を中心にラインナップが充実しています。
日本仕様は、現地価格を単純に為替換算した値段よりも高めに設定されていますが、それでも販売台数を伸ばすのには理由があります。オーナーレビューの評価も高く、今後も国内販売は加速していくでしょう。
日本販売を手がけるBMW MOTORRADは、イベントも積極的に開催していることもオーナーの心を掴んでいます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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