ホンダブースレポート|東京モーターサイクルショー2018
東京モーターサイクルショー2018のホンダブースの見学レポートをまとめました。
目玉は4月2日より発表される、CB1000R、CB250R、CB125Rの3兄弟。ほかにもゴールドウィングや、正式に国内発売をアナウンスされたモンキー125、市販予定車として出品されたスーパーカブC125などが注目車種です。
全車種レポートをご覧ください。
ホンダブースの話題の新型車種とコンセプトモデル
ホンダは2018年春に発売する新モデルも豊富で、特別公開日の開場直後から賑わっていました。
ホンダブースの様子を動画におさめました。
CB1000R/CB250R/CB125R
私の中で一番見たかったのはCB125Rです。
3兄弟のラインナップですが、CB125RはCB250Rとエンジン以外はほぼ共通になっています。
クラスを卓越した迫力あるデザインで、水冷単気筒エンジンからはホンダの125ccクラス最大の13馬力を発生します。
丸型ヘッドライトにLEDの組み合わせはホンダ車の新しいトレンドになりそうです。
コチラはCB250Rの後方写真です。CB125Rも250ccクラスと同じタイヤを履きます。フルサイズの125ccバイクは多数ありましたが、細いタイヤが主流でした。250ccクラスと同じ太さのタイヤを履くことで、従来のフルサイズの125ccにはなかった重厚感が出ています。
↑写真はCB250R。新しいCB-Rシリーズは乗りやすさを重視した仕上がり。バーハンドルにガッチリニーグリップできるシート、CBR1000RRのノウハウを応用したフレームとリアモノサスペンションを搭載しています。リアデザインはスタイリッシュにまとめて、リアタイヤフェンダーを付けるなど細部にまでこだわっています。
CB1000Rになると、排気量の違いもありますが一気に迫力が増します。CBR1000RRの兄弟車にあたる位置づけで、ネイキッドスタイルにしたことで大型ラジエターとマフラーが際立っています。
CB1000Rについては、早くもマフラーやカーボンフェンダーなど、アフターパーツを装着したカスタム車両の展示も行っていました。王道ネイキッドよりもスポーツ性を出して、ストリートファイターよりも昔ながらのバイク感を出したフォルムは綺麗です。
ホイールベースが短く、外装は横にどっしり構えているので、濃縮された印象をもちました。扱いやすさと適度なパワーを兼ね備えて、乗って楽しいバイクであることを一目見て伝わってきます。
その他のネイキッドモデル
マイナーチェンジを行ったCB400SF。今年で16年目を迎えているロングセラーの王道バイクです。細かい変更はありますが、キープコンセプトで王道スタイルを貫いてきました。マイナーチェンジでは、排ガス規制をクリアしつつ3馬力アップ(53馬力→56馬力)するなど、内燃機関もパワーアップさせています。
横からのデザインはモデルチェンジ前と大きな違いはありませんが、ヘッドライトはCB1000Rと似たようなデザインのLEDになって、先進性も出ています。
こちらは2010年発売から8年目を迎えるCB1100。マイナーチェンジと軽微な仕様変更は頻繁にしていますが、クラシックなデザインで変わらぬ魅力を出しています。モーターサイクルショーでは、パーツメーカーからCB1100ベースにしたカスタム車両の出品も多く、発売からじわじわと人気を高めているように感じます。
伝統ある車種をラインナップから外すメーカーの多い中で、ホンダはこだわりのある王道ネイキッドを排ガス規制に適合させつつ、販売を続ける姿勢を評価できます。
話題の新型バイク&コンセプトモデル
今年フルモデルチェンジを行うPCXシリーズです。ガソリンエンジンのPCX150(写真手前の赤)は、4月20日の発売が正式に決まりました。
今年からハイブリッドとエレクトリックを加えて、125ccモデルを含め4シリーズに拡充予定です。
夏に発売を見込んでいる二輪車初のハイブリッドモデルです。車体が軽くて回生ブレーキのパワーが弱いバイクは、ハイブリッドとの相性が悪いとされていましたが、コンパクトスクーターとの組み合わせで、どのようなスペックと乗り味になるのか楽しみです。
デザインは他のガソリンエンジンとほぼ共通で、新しいPCXシリーズのテールランプはかっこいいです。
ホンダでは初の原付2種規格の本格EVバイクにあたる「PCX ELECTRIC」です。マフラーが付いていないのが不思議な感じです。ハイブリッドと同様に、2018年夏の発売を予定していますが、開発が遅れている情報もあります。
新しいPCXはフロントマスクもカッコイイです。白に青いラインの入ったエレクトリックのデザインは、見た目で最新エコバイクの印象を与えています。
2018年発売予定の新型フォルツアです。すでに海外で販売されているフォルツア300をベースにしたスポーツ性の高いビッグスクーターで、ヤマハのX-MAXがライバルになります。先代のフォルッアよりスポーツ性は高いですが、2000年代に大ヒットしたビッグスクーターのラグジュアリー感も継承している印象を受けました。
クラストップの48L大型ラゲッジスペースには、フルフェイス2個収納可能で、スマートキーやトラクションコントロール、電動スクリーンなど豪華装備の採用を予定しています。軽量で走りも良いビッグスクーターだけど、X-MAXよりも実用性を重視した仕上がりになっているようです。
2018年4月2日発売予定の新型ゴールドウィングです。昨秋の東京モーターショーで参考出品した内容通りの発売になっています。水平対向6気筒エンジンなど概要は先代と同じでも、エンジンをはじめ、ほぼ全てのパーツをイチから新設計して大幅な軽量化も実現しています。
新型ゴールドウィングについては、こちらのページで詳しく紹介しています。
ゴールドウィング (2018)の特徴と買う・売る時のポイント
昨秋の東京モーターショーから大きな注目を集めているモンキー125は、モーターサイクルショーの会見で、国内販売を正式に決定したとアナウンスされました。発売日は決まっていませんが、2018年夏から秋頃を予想されています。
モーターサイクルショーの展示車両にはABSを装着しています。確定情報ではありませんが、モンキー125の価格は40万円前後、ABS搭載モデルはプラス3万円ほどでABSは標準装備にならない予定です。
昨秋の東京モーターショーで出品されて話題を集めているスーパーカブC125です。展示車両や情報は昨秋から大きな変化はありませんでしたが、モーターサイクルショーでは市販予定車として出品されていました。
スーパーカブシリーズのフラッグシップモデルとして相応の価格になる見込みですが、東京モーターサイクルショーの会場でも観客からの評判はよくて、カラーリングを褒める声を多く聞かれました。
その他の展示バイク
CRF1000Lアフリカツインは、2018年モデルからアドベンチャースポーツを新設定します。3.4L大型化した燃料タンクに大型スクリーン、ガード類、電源ソケットなど、多彩な追加装備でSTDと大きな差別化をしています。
航続距離は500km以上になりますが、STDより50mmシート高もアップされるのが注意点です。国内では500km以上を無給油でないと走れない需要はなく海外市場をターゲットにしたスペックです。4月2日より2018年モデルの発売を予定しています。
CRF250RALLYは、2018年モデルに新色を追加しました。イカついヘッドライトは黒基調の新カラーとよく似合います。
2017年に発売したCBR250RRは、新色で白を追加しました。ABS限定カラーになるようですが、シンプルな白は先進性あるデザインを際立てせていいて好印象です。個人的にはCBR250RRは白が一番好きです。
2月に発売したクロスカブ50です。50は小ぶりな14インチタイヤを履いて、リトルカブ後継車種の役割も担っています。タイヤが小さいだけで、ほかのカブシリーズとは雰囲気が変わります。
50と同じく2月に発売したクロスカブ110です。先代はオーストラリアの郵政仕様をベースにしていましたが、新型は国内の市街地走行もターゲットにして開発されています。バイク版SUVのような感じで、市街地をオシャレに走れるデザインです。
看板カラーのイエローは、リアサスペンションのスプリングもイエローにしてある点をオシャレに感じましたが、展示車両はカスタムをしていて標準は黒いスプリングのリアサスペンションになります。
レブル(REBEL)250は、2017年春に発売したモデルです。ホンダの多数の展示車両の中に入っても、存在感を強く感じる個性豊なデザインが魅力です。
全日本選手権仕様のCBR1000RRのレース車両です。東京モーターサイクルショーホンダブースは、HRCの出店はなく、レース関連車両の展示は少なく感じました。
おわりに
ホンダは2018年に新発売するニューモデルも豊富で見ごたえがありました。バイク本来の良さを継承したバイクも多く、PCXのエレクトリックやハイブリッドなど新しいチャレンジも積極的に行っています。
最近のホンダ車を見ると、CRF250RALLYのフロントマスクや、アフリカツインのアドベンチャースポーツのスペックなど、ただの王道メーカーではなく、他社にはない強みを出そうとする姿勢が伝わってきます。
既存のホンダファンも大事にしつつ、新しいユーザーの取り入れようとする姿勢もあって、国産バイクの新車ラインナップ全体が減少する中で選択肢を広げる取り組みに好感しました。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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