大人気のZ900RSから早くもCAFE仕様の派生車種が登場!!

2017年12月に発売して大人気だった、「Z900RS」の派生車種にあたる「Z900RS CAFE」が2018年3月1日に発売されます。
https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/z900rs/

すでに通常グレードのZ900RSも注文殺到で、「2018年モデルの入手は困難」とも言われている中での派生モデルの投入で人気に拍車をかけそうです。

Z900RS CAFEも既に予約殺到で、入手困難という情報も出ています。

既に入手困難なZ900RS CAFEとは?〜買う時・売る時のポイントを徹底解説

Z900RSとの違い

基本構造とスペックはZ900RSと共通です。
Z900RS CAFEは通常のZ900RSから以下の変更点があります。

■価格
・Z900RS:1,296,000円(黒)/1,328400円(火の玉カラー)
・Z900RS CAFE:1,350,000円(グレー、ライムグリーン共通)

カラーリングはZ900RS CAFEはシンプルなラインが入っています。
タンク、サイドカウル、テールカウル、前後フェンダーのデザインは共通です。

■装備の変更点
・ビキニカウル追加(Z900RSはフロントカウルなし)
・専用段付きシート(シート高は800mm→820mmにアップ)
・ブラック塗装のローポジションバーハンドル(Z900RSはメッキ仕上げのバーハンドル)
・ステーの短い専用ミラー
・ヘアライン仕上げのマフラー(Z900RSはメッキ仕上げ、形状は共通)

■重量
・Z900RS:215kg
・Z900RS CAFE:217kg

Z900RS CAFEは破格の価格設定

Z900RS CAFEの価格は、Z900RSの黒と比較して5万4千円、火の玉カラーと比較すると約2万円の差です。Z900RSはグレーとライムグリーンの2色の用意で価格は共通です。

オーソドックスなZ900RSの黒にも、シンプルなZシリーズらしいラインが入っていますが、Z900RSの白を使った太くてシンプルなラインも、カフェレーサーらしさの出ている王道デザインです。

Z900RS CAFEの専用装備で最大の目玉はビキニカウルです。社外品で塗装済みのビキニカウルを買うと4〜5万円するので、カウルだけで差額の元を取れます。さらに、段をつけてシングルシートっぽいシルエットラインに見立てた専用シートや、軽微な変更をしたハンドル、ミラー、マフラーの付加価値を考えるとお得な価格設定です

ヘッドライトは共通のLED付き丸型ヘッドライトで、ビキニカウルは取り外すこともできます。カフェレーサースタイルにこだわりがなくても、Z900RS CAFEを選ぶメリットはあります。ビキニカウルでも高速走行時には空気抵抗を軽減させてくれるので実用性もありますし、シートはカスタムシートのような魅力的なデザインになっています。

すでに入手困難!?プレミアムの付く可能性も!!

Z900RS CAFEの生産に限定数はありませんが、通常のZ900RSの注文も殺到していて、生産台数はZ900RSよりも少なくなる見込みです。大手販売店もZ900RS CAFEは入荷できる台数が少ないので、早めに予約・注文をするように案内しています。

欲しい方はなるべく早めに予約すると良いでしょう。まずは店舗に電話して予約可否と納期の確認をした方が良さそうで、都心部ほど受付終了になっている店舗が多いようです。

装備を考えても価格設定は割安で、Z900RSとの価格差よりも中古バイク相場の方が大きく開く可能性もあります。派生モデルということもあり、2019年モデルにラインナップされるか不明です。もし1年のみの販売になれば、中古相場はさらに跳ね上がる可能性があります

売却時のことを考えると、カワサキ伝統のライムグリーンのカラーリングの方が有利になるかもしれません。

マイルドなカフェレーサー仕様

そもそもカフェレーサーとは、レースに出るための車両ではなくカスタム手法の一つです。語源は、1960年代にイギリスで唯一の24時間営業だったロンドンのカフェ、「エースカフェ」にバイク乗りが集まり、改造バイクで公道レースをしていたことが由来です。

主な手法は、60年代のグランプリレースの車両をイメージした、快適性や実用性を削ぎ落としたシンプルなカスタムで、セパハン、シングルシート、軽量化をするスカチューンなどが定番です。現在はヤマハのSR400が、もっとも人気の高いカフェレーサーカスタムのベース車両とされています。

カフェレーサーを制作している人から見れば、Z900RS CAFEはセパハンではなくローポジションのバーハンドルに、シングルシートではなく段付きシートと、通常グレード共通のテールカウルなど、カフェレーサーとは認めない意見も出ています。

何よりもカフェレーサーは、60年代の古いグランプリレーサーを意識するもので、Z900RSシリーズはベースになったストリートファイターのZ900譲りのモノサスや、極太タイヤの先進性も入っているため、足回りを見るとレトロ感は出ていません。

カフェレーサーカスタム車として見ると、マイルドなカスタム内容で「カフェレーサー風」という表現もできます。それでも、Z900RS CAFEに魅力を感じるのは、本格的なカフェーレーサーカスタムのベースにするのはもちろん、カフェーレーサーとは違ったカスタムのベースにも活用できることです。

実用性も兼ね備えているので、ノーマルのまま街乗りやツーリング用バイクとしても活用できますし、マルチな可能性を感じる仕様です

Z900RS CAFEのスペック

車種名 Z900RS CAFE
メーカー KAWASAKI (カワサキ)
排気量 948cc
発売時期 2018年3月1日
エンジン形式 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ
燃費 国土交通省届出値28.5km
トランスミッション形式 常噛6段リターン
クラッチ形式 湿式多板
燃料供給方式 フューエルインジェクション
フレーム形式 ダイヤモンド
車両重量 217kg
乗車定員 2名
最高出力 82kW(111PS)/8,500rpm
最大トルク 98Nm(10.0kgm)/6,500rpm
新車価格 1,350,000円
中古車相場

おわりに

カワサキは名車を多数持っていて、90年代以前の車種の復刻をイメージしていることから、CAFE以外にも、いくらでも派生車種を作ってヒットを出せると感じました。おそらく、今後も頻繁(1年〜2年に1回くらい)に、派生モデルや特別仕様車を出してくるでしょう。

Z900RSの前評判では、旧車好きの方からニセモノという否定的な意見もありましたが、発売後の受注は好調で、2018年のヒット車種をすでに確定させています。気になるのは、カワサキの王道ネイキッドを好むユーザーが一巡してからの新車・中古バイクの推移です。

今は新車・中古ともに高い人気がありますが、新車の供給が充実してくると、中古相場は落ち着く可能性もあります。ただし、販売状況は事前予想を上回る内容で、大きなブームを起こす可能性もあります。ポイントになるのは、Zシリーズの全盛期を知らない若者を取り込めるかです。

これからも多くの派生車種を期待しています。Z900RS CAFEのようにリーズナブルな価格設定で、魅力的な装備やカラーリングにまとめたバイクを造ってもらいたいです。

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