スクランブラー1100の発売が決定〜EICMA(ミラノショー)で公開〜
スクランブラー(SCRAMBLER)は、DUCATIが販売するクラシックスタイルのネイキッドバイクです。
1962年〜1974年に単気筒バイクとして登場後、2015年より新しいブランドとして復活しました。現行スクランブラーシリーズは800ccモデルと登場して、その後400cc(Style2)も追加されました。
EICMA(ミラノショー)では、新しい1100ccモデルを公開し、2018年7月の発売をアナウンスし、詳細スペックと価格も公開しました。既存ノ800ccモデルは、多彩なグレード(スタイリング)を用意していますが、1,100ccモデルは、現行スクランブラーにエンジンだけ大型化したのではなく、シャーシや足回りも排気量に合わせて作り直しています。
エンジンはモンスター1100で使用しているビッグツインを流用し、ライドバイワイヤスロットルや、アシスト&スリッパー付きクラッチなどの先進技術でアップデートしています。
王道でクラシックなネイキッドスタイルですが、見た目のインパクト抜群のエキゾーストからなるアップマフラーに、倒立フォークのゴールド化など、既存のスクランブラーシリーズにはない個性を出しています。
最近流行している「ネオレトロ」の言葉がマッチする、クラシックバイクの良さと先進バイクの魅力を融合した1台です。
新型スクランブラー1100の特徴・スペック
グレードは3種類
スクランブラー800シリーズは、MACH2.0、CAFE RACER、STREET CRASSIC、DESERT SLED、ICON、CLASSIC、FULL THROTTLEの7種類のグレード(派生車種)を用意しています。
1100シリーズはカウリングに大きな違いはありませんが、足周りを中心にアップデートしたスペシャルと、スポーツを含めた次の3種類のグレードを発売予定です。
今後は800ccのように続々と派生モデルが登場する可能性もあります。
■SCRAMBLER1100
価格:1,584,000円
スタンダートバージョンですが、スクランブラーの魅力でもあるコンパクトで力強いプロポーションとクラシカルなデザインをしっかり取り入れています。
■SCRAMBLER1100SPECIAL
価格:1,748,000円
カスタムバイクからヒントを得たスペシャル仕様。ホイール、シート、スイングアームのカラーリングなど外観を中心に多数の変更点があります。
■SCRAMBLER1100SPORT
価格:1,835,000円
前後オーリンズのサスを搭載し、専用カラー、専用シート、機械加工をほどこしたホイールなどを装備。
SCRUMBLER1100のスペック
車種名 | SCRUMBLER1100(スクランブラー1100) |
---|---|
メーカー | DUCATI |
排気量 | 1,079cc |
発売時期 | 2018年7月 |
エンジン形式 | 空冷L型2気筒 2バルブデスモドロミック |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | トレリスフレーム |
車両重量 | 206kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 86PS/7,500rpm |
最大トルク | 9.0kgm/4,750rpm |
新車価格 | 1,584,000円〜 |
ドゥカティ スクランブラー1100の評価
エンジンを大型化していますが、最高出力を抑えて、ピークパワーとピークトルクを低い回転数に設定しました。バンク角を出せるので、峠のワインディングも楽しめますが、高回転に弱いのでサーキットでの本格的なスポーツ走行には適しません。
800ccモデルと比べて、燃料タンクの大型化、ホイールベースの延長、フロントフォークの大口径化を行い、トラクションコントロール、コーナリングABS、スリッパークラッチなども装備しています。スクランブラーCLASSICなどベース車種に比べると800ccモデルより高額な価格設定ですが、排気量に見合う装備と仕様にアップデートされています。
また、LEDヘッドライトやデジタルメーターを装備し、最新モデルらしいパッケージングになっています。スポーツバイクのようなハイパワーは求めないけど、リッターバイクのゆとりあるパワーとトルクが欲しいという方にオススメです。
ゆったり気持ちよく峠のワインディングや高速走行を楽しめるでしょう。
おわりに
実用的な性能を考えれば800ccでも十分ですが、モンスター1100のエンジンを搭載したことで、よりドゥカティLツインエンジンのフィーリングを楽しめるバイクになりました。シンプルな構造なので車体も軽く、電子制御技術も投入されたことで扱いやすさも向上しています。
ただし主なターゲットは、初めて大型バイクやDUCATIを買う人ではなく、スクランブラー800シリーズや他の大型バイクに乗って物足りなくなった方です。
クラシックなデザインだけではなく走行性能も高く、ピークパワーの回転数が低いため街乗りでもエンジンの性能をフルに体感できます。週末の趣味で使う場合に最適なバイクで、楽しくて気持ち良く走れます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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