新型Ninja400の東京モーターショーレポート(特徴・スペックまとめ)
東京モーターショー2017で世界初公開になった新型Ninja250/400は、メーカーが250ccモデルに強く力を入れているように感じました。
市場の関心もクラストップのハイパワーエンジンを搭載するNinja250に注目が集まっていますが、400ccクラスでは珍しい本格ライトウェイトスポーツとして生まれ変わったNinja400も魅力的です。
このページではNinja250に比べての400の魅力や、あえて注目カテゴリーの250ccクラスではなく、400ccクラスを選ぶ価値を解説をしています。
Ninja250/400のモデルチェンジ情報をご存知でない方はコチラのページもご覧ください。
新型Ninja250はクラス最大の39馬力!?東京モーターショーレポート
Ninja400は本格ライトウェイトスポーツに生まれ変わって全面リニューアル!!
東京モーターショーで展示されたNinja400を見て、最初は大型バイクかと思いました。近くにNinja1000も展示されていて、比べると質感に見劣りはしますが、ボディーサイズに大きな違いはないように感じます。
外寸を比較すると、新型Ninja400はNinja1000より全長11cm、全幅8cmほど短くて一回り小さいボディーです。大型バイクらしい立体的な燃料タンクのデザインやカラーリングで一回り大きく見せる効果を実感しました。
写真はNija1000
ちなみにボディーサイズは、共通シャーシを採用しているNija250と全長、全幅ともに同じです。全高については既存情報ではNinja250より3cm低いですが、現在出ている情報は海外モデルのもので、250ccはインドネシア仕様、400ccはEU仕様のスペックになっているため、日本仕様では全高の誤差はなくなる過剰性があります。
私はこれまでNinja400の現車を見る機会がほとんどなかったのですが、「これで小型化したの?」と疑うほどの迫力でした。サイズを見てもNinja1000や従来モデルのNinja400より小さいので、見た目以上に取り回しの良さを感じられそうです。
従来モデルのNinja400は、Ninja650のシャーシを流用していて全長はNinja1000と同じです。普通自動二輪免許しか所持していないけど、大型バイクのような迫力のある車種を求めている方は、2017年モデルまでのNinja400もオススメできます。
何よりも驚いたのは、新型のNinja400と250の重量差が僅か1kgしかないことです。ボディーサイズと重量はほぼ同等で、純粋に250ccバイクに400ccエンジンを換装させた仕様です。
ちなみにライバルのホンダCBR400Rも海外モデルの500ccバイクをベースに作られていますので、新型Ninja400は国産バイクで唯一の小さい車体に、大きなエンジンを組み合わせた、400ccクラス本格ライトウェイトスポーツと言えるでしょう。
並列2気筒エンジンを採用しているので、馬力はライバルメーカーの4気筒エンジンに負けますが、コーナリング性能と取り回しはクラスを卓越していて250ccとほぼ同等の水準を確保しています。
サーキットや峠を走らせれば速いだろうという印象は、モーターショーで現車を見て確信に変わりました。ただし、あくまでもコンセプトはピュアスポーツではなく、市街地まで幅広く走れる万能なスポーツバイクです。ポジションもゆとりはありますし、立体感ある燃料タンクは14Lを確保していてツーリング適性も高いです。
Ninja400を選ぶメリット
私はこれまで5台のバイクを乗り継いできましたが、どんなバイクに乗っても、もっとパワーがある大きいバイクに乗りたいと思うものです。
Ninja400は、Ninja250と比べると車検の手間もありますし、ボディーも足回りも共通なので違うのはエンジンのパワーのみです。峠のワインディングやサーキットのスポーツ走行、高速道路などパワーを活かした走りをする方には排気量の大きいバイクをおすすめします。
さらに、街乗りや通勤などの場合にも400を選ぶ価値はあります。パワーをフル活用しなくても、エンジン出力やトルクに余裕があると乗っていて楽ですし、排気量が大きいほどエンジンフィーリングが良いからです。また、新型Ninja400のような、コンパクトで軽量なボディーに大排気量エンジンを組み合わせたバイクはオーナー満足度が高く、長く乗っていても飽きません。
車検は慣れないうちは大変に感じますが、頻繁にツーリングや通勤などでバイクに乗る方であれば、2年に1回の車検はそれほど大きな負担には感じません。せっかく400ccまで乗れる普通自動二輪免許を持っているのに、車検だけを理由に400ccクラスを敬遠するのはもったいないです。
私が初めて買ったバイクはCB400SFでしたが、400ccを買って良かったと思っています。結果的に車検を3回通しましたが、半年位前から車検費用を少しずつ貯金するなど計画性を持てば大したことではありません。
新型Ninja400は、現行モデルの400cc以下のオートバイの中でも、トップレベルに高い満足度を得られるバイクだと評価できます。
Ninja400のスペック
※国内仕様の詳細発表はないため、Ninja250EU仕様のスペック情報になります。
車種名 | Ninja400 |
---|---|
メーカー | KAWASAKI (カワサキ) |
排気量 | 399cc |
発売時期 | 2018年 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒/DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 168kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 45PS/10,000rpm |
最大トルク | 3.9kgm/8,000rpm |
新車価格 | 未定 |
中古車相場 | 30万円〜53万円(2014年モデル) |
カワサキ Ninja400の評価
星評価はシャーシ、足回りなど共通項目が多いNinja250とほぼ同等です。しかし、実際にはツーリング、峠・サーキットは排気量が大きいNinja400の方が評価は高く、星4.5を付けたいくらいです。重量差もないのでNinja250に劣る項目はありません。
400cc、並列2気筒、フルカウルの条件で新車販売している希少な車種で、国内を重視した新型シャーシの投入で、新型Ninjaは先代よりも総合力を高く評価できます。2018年の発売以降は、Ninja250よりも販売台数と注目度で劣ってしまう見込ですが、カワサキの隠れた狙い目車種になるでしょう。
興味を持った方には強く購入をオススメしたいです。
おわりに
Ninja400は普通自動二輪免許しか持っていない方にオススメの車種です。私は大型自動二輪免許を持っているので、実際に買うことはないと思いますが、もし大型自動二輪免許取得前にNinja400のような車種があれば強い興味を持っていたと思います。
中免で乗れる本格スポーツバイクという点では先代と共通していますが、250ccと共通シャーシにした新型では、走りや実用性を重視したい方にオススメです。Ninja250/400に興味を持った方は、開催頻度は少ないですが試乗会で両方乗り比べてみるとよいでしょう。
(参考URL:https://www.kawasaki-motors.com/event/)
実際に2つの排気量を乗り比べれば、きっとNinja400の見方が変わって、前向きに購入検討する方が増えると断言できます。
試乗できない場合も、購入前にNinja400も候補車種のひとつに入れて、じっくり検討してみてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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