SUZUKI SWISHの魅力は10インチタイヤ採用のコンパクトボディー
東京モーターショー2017では、スズキから125ccの新型スクーター「SWISH(スウィッシュ)」が世界初公開されました。
2018年春の発売を予想されています。
SWISHUの魅力はライバル車種よりも小さい前後10インチタイヤにあると感じました。
SUZUKI・新型SWISHの特徴
SWISHを見た最初の印象は「小さい」で、実際50ccクラスにも思えるボディーでした。既存のアドレスシリーズの上位グレードに位置する「スポーツモデル」になる見込ですが、125ccスクーターのフラッグシップ的役割のバイクを、「10インチタイヤ」でリリースした点はライバルメーカーと大きな違いです。
私の好みでは125ccクラスは小さいタイヤの方ですし、綺麗に舗装された道路が中心の日本では、小口径タイヤの方が適していると思います。
タイヤインチ数の違い
現在販売されている125ccクラスの原付2種スクーターは、10インチ〜14インチのタイヤを装着しています。
タイヤの口径(インチ数)では以下のメリット・デメリットがあります。
■小さいタイヤサイズの特徴
メリット | デメリット |
---|---|
・車体がコンパクト ・小回りが効く ・タイヤ交換費用が安い ・ステップまわりの広さや収納スペースの確保が容易 ・シート高が低い |
・路面の凹凸を拾いやすい ・高速域での安定性が悪い ・海外で売れない |
■大きいタイヤサイズの特徴
メリット | デメリット |
---|---|
・車体が一回り大きく見える ・細いタイヤを合わせやすいので地面との接地面積が小さく燃費が良い ・高速走行時の安定性が高い ・段差や悪路走破に強い ・重たい荷物の積載やタンデムに強い |
・小回りが効かない ・シート高が高くなる ・車体が大きい ・製造コストが高くなる ・タイヤ交換費用が高い |
それぞれにメリット・デメリットがありますが、一般道中心でスピードを出す機会が少ない街乗り重視であれば、小さいタイヤの方がメリットは多いです。
ライバルメーカーのタイヤサイズ
ホンダ・PCX | 前後14インチ |
---|---|
ホンダ・リード125 | 前12インチ、後10インチ |
ホンダ・Dio110 | 前後14インチ |
ヤマハ・シグナスX-SR | 前後12インチ |
ヤマハ・アクシスZ | 前後10インチ |
ヤマハ・NMAX | 前後13インチ |
スズキ・アドレスV125 | 前後10インチ |
スズキ・アドレス125 | 前後12インチ |
10インチタイヤの125ccスクーターはSWISHのほかにもありますが、アクシスZやアドレスV125など、低価格と実用性を重視したモデルになります。
SWISHはスポーツ性能を重視した上位モデルで、前後10インチタイヤを採用している点が大きな特徴です。
SWISHのスペック
SWISHは日本市場に重点を置いて開発された125ccスクーターです。
東京モーターショーで世界初公開されたのも、日本国内で注目を集めるための戦略でしょう。
リアウイングにLEDテールランプなどデザイン性も高く、スポーツ性能だけではなく、スタイリッシュなスタイリングも魅力です。詳細スペックの発表はありませんが、エンジンは、最新のSEP空冷単気筒エンジンを採用し環境性能も兼ね備えています。
当サイトでは、引き続きSWISHの最新情報を更新していきます。
気になる詳細情報はメーカー小売価格で、ライバルのシグナスX-SRに比べて、割安感を出せるかに注目です。
■東京モーターショー発表時に紹介された諸元
全長:1,831mm
全幅:716mm
全高:1,108mm
ホイールベース:1,248mm
エンジン形式:空冷4スト単気筒
排気量:124cc
東京モーターショーで見た印象
SWISHは参考出品のため、実際に触ることはできず、壇上展示のみでした。モーターショーで注目を集めるのは、GSX-Rシリーズや隼などのスポーツバイクで、王道路線をいった125ccスクーターに足を止めている方は少なかったです。
購入検討している方は価格やスペックが出てから、販売店で現車確認できればいいと思っているのでしょう。ほかの125ccクラスのスクーターにも言えることですが、新モデルが発売前から予約殺到になることはほとんどありません。SWISHに興味がある方はわざわざ予約する必要はないでしょう。
発売日直後から乗って周囲に自慢したいといった要望がなければ、まずは発売後1〜2ヶ月待って売れ行きや値引き情報など、市場動向をチェックしてから検討してお遅くないでしょう。
特に12インチ以上のライバル車種とは一味違うので、実際にまたがって他の125ccスクーターと大きさや質感を違いをチェックしてから、購入検討するべき車種だと思います。
おわりに
スズキの主力スクーターのアドレスシリーズは「通勤快速」をコンセプトにした、実用性と耐久性を重視したモデルです。SWISHはスポーツ性能を重視しつつ、新型アドレス125にも採用されているSEPエンジンを搭載し、耐久性と環境性能も兼ね備えています。
現在、125ccで売れ筋になっているPCXやNMAXは、海外販売を重視したモデルで大口径タイヤを履いています。車体の迫力ではライバル車種に劣りますが、既存の125ccにはないスポーティーさとスタイリッシュさのある新モデルで、王道のデザインにしつつ個性も豊かです。
2018年に発売された後に、どれだけ市場から評価されるかに注目です。ちなみに、アドレスV125シリーズは排ガス規制の影響によって2017年8月に全シリーズ生産終了になりました。SEPエンジン換装して復活してくる可能性もありますが、現時点では具体的な発表はありません。
SWISHは、他社に遅れを取っている125cc原付2種スクーターにおいて、スズキの新しい看板車種にしようとする意気込みを感じます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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