2018年はハーレーが大きく変わる!?

ハーレーダビッドソンは毎年夏の終わりにネクストイヤーモデルの発表があり、8月23日より2018年モデルが全国のディーラーで発売を開始しました。2018年モデルの大きな変更点は、ソフテイルシリーズのフレームに新型が導入されて、ダイナシリーズがソフテイルシリーズに吸収される形で廃止になった点です。

また新型ソフテイルシリーズのエンジンも、従来のツインカムエンジンから、近年ハーレーの主力エンジンになりつつある「ミルウォーキーエイトエンジン」が搭載されます。

ソフテイルシリーズがエンジン・フレームを一刷しダイナシリーズを吸収へ

2018年モデルのソフテイルおよび旧ダイナモデルは、エンジンとフレームを一刷しました。ミルウォーキーエイトエンジンは2016年より導入された低振動、アイドリングの低回転化、発電効率の向上など幅広い面で性能した新モデルエンジンで、ソフテイルシリーズに搭載されたことに驚きはありません。
2018年モデルで衝撃を受けたのは、ソフテイルフレームを完全新設計したことと、ローライダーやファットボーイなどの人気モデルを抱えるダイナシリーズがソフテイルに統合されたことです。

ハーレーにはソフテイルのほかにも、H-Dストリート、ツーリング、スポーツスターなどの多彩なシリーズがありますが、ハーレーの車種はフレームによって、各シリーズにカテゴリー分けされています。ソフテイルフレームはモノサスが特徴で、ダイナファミリーは2本サスフレームだったため、大幅な変更になります。

アメリカンバイクに詳しくない人であれば、「別にフレームなんて・・・」と思うかもしれないですが、ハーレーファンから見ればフレームの変更はとても大きなニュースです。

新フレームは大幅に性能アップ

新ソフテイルシリーズに採用されたフレームは、完全新設計のカーボンスチール製ダブルクレードルフレームです。メインパイプの後ろ端にリアショックマウントが配置され、モノサスがシート下に隠れるデザインは、2017年モデルまでの旧ソフテイルシリーズと共通ですが、剛性アップと軽量化を両立させて大幅にパワーアップしました。

従来モデルと比べて剛性が65%アップ。車体は最大で17kg軽くなります。シャーシ全体の剛性も34%アップしています。サスペンションはリアのモノサスに5段階のダイアル調整で減衰圧の調整が可能になり、フロントフォークはSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを採用(ファットボブのみ倒立フォークを採用)し、走りの良さもパワーアップしました。

新フレームの採用とともに各モデルごとの変更点も多く、外装は全ての車種でLEDヘッドライトを採用するなどの変更点があり、ミルウォーキーエイトエンジンの登場で快適性や環境性能も向上しています。

エンジンはミルウォーキーエイト2本立て

2017年モデルまでのソフテイルシリーズは、ツインカム103Bエンジンを採用していました。名称の通り、カムシャフトを腰下に2本装着し、OHV2バルブで排気量は1,689ccです。シリーズ新採用のミルウォーキーエイトエンジンは、1,745ccと1,868ccエンジンの2本立てです。限定仕様のCVOは1,923ccVツインエンジンが搭載されます。

ミルウォーキーエンジンになってカムシャフトは1本化に戻り、4バルブ化されたことで、効率重視の仕様になりました。ハーレーならではの乗り味の良さも先にミルウォーキーエイトエンジンが搭載されたツーリングファミリーで証明済みです。

シリーズ大改革で中古査定相場はどうなる?

新フレームの導入や、ダイナシリーズの消滅など、これだけ大きな変更があると、気になるのは型落ちモデルの中古査定相場の変動です。特にダイナシリーズは2本サスからモノサスに変更になり、分かる人なら一目で新型か旧型かを判断できてしまいます。

まだ発表されたばかりのニューモデルのため、中古相場の予測は難しい面もありますが、当サイトの見解としては型落ちの中古相場は下落する可能性が高いです。

ダイナシリーズに関しては、大幅変更でソフテイルシリーズに吸収されたことでプレミアムが付いて中古相場が高騰する可能性もありますが、フレーム、エンジンともに新型の性能が大幅にパワーアップして、運転すれば走りの違いも実感できるほどです。ミルウォーキーエイトエンジンの評判の良さを考えても、新型を欲しがる人が増えるでしょう。

従来モデルの売却や新型への代替を検討している方は、早めの行動をオススメします。

まとめ

人気車種も抱えるダイナシリーズが、ソフテイルシリーズに統合という形で無くなるのは寂しさを感じます。ハーレーは販売不振が深刻で、コスト削減をしなければいけないのでしょう。ただ、ネガティブなシリーズ統合ではなく、大幅に性能アップした新フレームを投入してのモデルチェンジになったことはメーカーの意地とこだわりを感じます。

統合された旧ダイナシリーズの車種も含めて、新ソフテイルシリーズは新たなブランドを築いていくことでしょう。

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