バイクツーリングに適したテントの選び方
長距離ツーリングに行く場合に、テントを用意して、キャンプをしながら全国各地を回るキャンプツーリングが流行しています。キャンプツーリングは、ホテルなどの宿泊費用がかからないので経済的で、大自然を満喫できるメリットがあります。
また、人気のツーリングスポットは宿泊施設はないけどキャンプ場はあるような場所も多いので、ツーリング用のテントを持っておくと便利です。
テントをはじめ、大きな荷物を積んで走っているツアラーバイクをよく見かけますが、バイクに積めるテントはどのようなものがあるのでしょうか?
ツーリング用テントの選び方を調べてきました。
このページの目次です
バイクツーリングに適したテントの条件
バイクツーリング用のテントは、以下の要素を全て兼ね備えていることが理想です。
- 軽量
- コンパクト
- 通気性が高い
- 丈夫
- 設営、解体が簡単
- 居住性がある
- 前室がある
上記のポイントの中でもっとも妥協点にしやすいのが居住性です。ツーリングテントは主にタンデムシートに設置します。つまりテント宿泊するキャンプツーリングは、原則1台のバイクに1人乗車で、タンデム走行および2名でのテント宿泊はしません。
1人用テントでも問題ありませんが、居住性を求める方は2人用テントを購入して1人で使用すると良いでしょう。2人用テントは重たくて場所を取るデメリットがありますが、最近では2人用テントでもコンパクトなものも増えてきました。
ただし、2人用テントで軽量コンパクトだと、設営に手間がかかることもあるので注意しましょう。
バイクツーリングで使用するテントは軽量・コンパクトが基本
バイクは本来、荷物の積載性に優れた乗り物ではありません。ツーリング時に持ち運ぶテントは、収納した時にコンパクトになり、重量も軽いのが理想です。
重量があると、タンデムシートの上に載せた時にライディングへの影響も出てきます。重量の目安は2kg〜4kgで、バイクの排気量や荷物の積載スペースが大きい場合でも5kg以下のテントにしましょう。
キャンプツーリングはテント以外にも着替え、入浴用具、雨具、防寒具など荷物がたくさんあります。他の荷物の積載スペースも考慮して、なるべくコンパクトなものを選びましょう。
大きくて重たいテントだと、コーナリング時や急ブレーキをかけた時に荷崩れを起こすリスクも大きいので注意しましょう。
通気性を重視する
キャンプツーリングで夜に快適に寝れるかは通気性が重要になってきます。外の気温は低くても密閉された空間になると、テント内の湿気が高く蒸し暑くなってしまいます。特に雨が降った時は湿気が高くなるので注意しましょう。
湿気対策を取るには、メッシュの通気口があるテントを選ぶことです。雨が降っても通気口が開けられるような、前室と組み合わせた通気口など、雨対策ができている通気口付きのものを用意しましょう。
通気口は1箇所だと、風が通り抜けないので、2箇所付いているものがオススメです。
通気性が悪い安物を選んでしまうと、一泊しただけで「もう使いたくない」と思ってしまうので注意しましょう。
バイクツーリングで使用するテントは摩耗が早い
テントは屋外で使用するものなので、耐久性を重視して選びましょう。安物を買うと、すぐに破けたり、防水機能が失われて雨漏れを起こすことがあります。軽量・コンパクトなものでもアウトドア用品の一流メーカーのテントを選ぶと耐久性も兼ね備えている商品が見つかります。
バイクツーリングでは、移動中も収納したテントが屋外で露出されます。バイクで走った時の風でなびいたりテントの上に他の荷物を載せるために押しつぶされた状態になりがちです。
軽量・コンパクトな条件を重視しつつ、生地は厚めで縫い目がしっかりしているテントを選びましょう。
設営・解体は各5分以内が理想
キャンプツーリングでは宿泊することはメインではなく、あくまでも日帰りツーリングでは走破できない場所へ向かうための手段としてキャンプをします。1日中走って疲れていることも多く、テントの設営や出発前の解体作業は1人でスピーディーに行うことが求められます。
キャンプツーリング用のテントは設営・解体の所要時間が各5分以内のものを選ぶとよいでしょう。どれだけ軽量で居住性が高いテントであっても設営に手間がかかると、キャンプツーリング全体で大きなストレスになり、リピートしようと思う気持ちもなくなってしまいます。
最近のツーリング用テントは、アウトドア初心者でも簡単に設営・解体ができる構造のものが増えています。中古品や人から譲ってもらったものではなく、最新モデルで評判の良いテントを新品購入すると良いでしょう。
必要な居住性
キャンプツーリング用のテントは、ゆとりを持った居住性があるものを利用しましょう。
できれば2人用+前室付きのものを選ぶとよいでしょう。
基本的には、バイクに積載している荷物もテントの中で保管して就寝します。荷物の保管場所にもなる前室があり、1人で使用する場合でも2人用のテントを選ぶと快適なスペースが確保できます。
ただし、居住スペースの広さは寝ぞうなど個人差によって求める大きさが異なります。軽量・コンパクトを重視して1人用のテントを使っているベテランツアラーも多数います。
おすすめのバイクツーリングテント
アウトドア用品大手メーカーのコールマン用のテントは信頼性が高いです。
ツーリングドームST2人用は、十分な居住スペースを確保して前室もあり通気性にも優れています。
難点は重量が4.4kgと若干重たい点です。
定価3万円ほどする商品ですが、ワンタッチ設営可能で、2人用、前室付きと居住性も高く重量2.9kgと軽量でキャンプツーリングに理想的な条件を兼ね備えているのでオススメです。
DOPPELGANGER OUTDOOR 2人用 ライダーズワンタッチテント
1人用テントですが、通常のソロドームより大きめに作られています。
2.0kgとクラス最軽量クラスで居住性、通気性も優れたコストパフォーマンスが高いテントです。
BUNDOK(バンドック) ソロドーム1+(プラス) BDK-08RS ツーリング キャンプ 軽量 コンパクト 着替え【1人用】
重量1.69kgで2人用、前室と通気口が前後2つずつ付いている高機能テントです。
予算が許すのであれば是非検討してみてください。
DUNLOP(ダンロップテント) 2人用コンパクト登山テント VS20 国内生産品
このほかにも、バイクツーリングに最適なテントは多数あります。ほかのベテランキャンプツーリング経験者がいる場合は相談しながら選んでも良いでしょう。
なお、ネット通販で5千円以下で売っているものは質が悪い可能性が高いので、一流メーカーで口コミの評判が良い商品を選びましょう。
まとめ
私はキャンプツーリングの経験がなく、テントも保有していません。軽量・コンパクトで高機能のテントは5万円以上するイメージでしたが、Amazonで1〜2万円くらいから評判の良い商品が買えることを知れました。
最近では、テントをはじめ大きな荷物を積んで走るツアラーをよく見かけていて、バイクツーリングで使うテントはどのような物なんだろうと疑問を抱いていました。調べてみて、最近ではテントの性能や利便性も向上して、アウトドア経験がない初心者でも手軽に設営・解体できるテントが増えているようです。
昔はキャンプツーリングは大型のツアラーバイクだけのものだと思っていましたが、最新の軽量テントを利用すれば、250ccクラス程度でもキャンプツーリングに挑戦できる仕組みが理解できました。
バイクツーリング用のテントを揃えれば、日本全国をツーリング先として検討できるので、可能性を広げられて夢があるバイク用品だと思います。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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