ツーリングはどうやって行く?

ツーリングは大きく分けて、集団で行う「マスツーリング」と、単独で行く「ソロツーリング」があります。
既にツーリング開催実績があるツーリングチームへの参加や、ツーリング経験豊富なベテランライダーと一緒にマスツーリングに参加する場合は、チームやリーダー格のメンバーの指示に従ってツーリングに参加しましょう。

このページでは、はじめてソロツーリングに行く方や、ツーリング経験が少ない仲間と一緒にマスツーリングに行く場合に役立つ情報を紹介しています。

ツーリングに行くための3つの準備

ツーリングに行くには、次の3つの準備が必要です。

  1. ツーリングに行くバイクを整備する
  2. ツーリングに必要なバイク用品を揃える
  3. ツーリングコースの計画を立てる

安全・快適で楽しくツーリングをするには、事前の準備が重要です。特にマスツーリングの場合は、最低限の準備ができていないとメンバーに迷惑をかけてしまいます。

ツーリングは街乗りとは違い、長い距離を時間をかけて運転します。タイヤ、ブレーキ、エンジン回りを中心に入念に点検を行い、不安があればバイクショップで消耗品交換や調整整備等をしてもらいましょう。特に、冷却装置(ラジエター)やブレーキ、タイヤは長い距離や峠道を走るとトラブルが起こりやすいです。街乗りでは許容範囲になる消耗品の劣化でもツーリングでは走行不能や事故に繋がる不具合に発展する場合もあります。

長時間運転すると、ライダーや同乗者も過酷な環境になります。疲れにくくて、快適にシフトチェンジやレバー操作ができるようにバイク用のグローブ、ブーツ、ジャケット、パンツを用意しておくと便利です。中距離・長距離ツーリングは雨具やテント、入浴用具、その他日用品などを積載できる環境を作らないといけません。

ソロツーリングの場合は、行く方向だけ決めて、道や風景、看板を見ながらルートを決める方法もありますが、ツーリングの基本は事前にしっかり目的地やルートの計画を立てることです。ツーリングに慣れていないうちは、所要時間が読めないので、近場にしたり移動時間を長めに計算するなど、ゆとりをもった計画を立てましょう。

マスツーリング当日の注意点

マスツーリング当日の注意点としては次のことがあります。

  • なるべく早くメンバーに合流する
  • チームサインを決める
  • 最低限のルールを決めておく
  • 気持ちに余裕を持つ

紹介した4つのポイントは全てマスツーリング向けのものです。ソロツーリングの場合は、事前準備がしっかりできていたら、自分のペースでツーリングをスタートさせて、気分に応じて休憩や立ち寄り地点を決めましょう。

ツーリングの目的は、目的地の観光だけではなく移動の道中も楽しむことです。ツーリングメンバーの家が離れている場合でも、なるべくツーリングリーダーが指示した集合地点で合流しましょう。家と集合場所の関係によっては、無駄で効率の悪い移動が発生することもありますが、なるべく早く合流して集団走行を楽しむのがツーリングの基本です。
家から集合場所までの距離が極端に遠く、ツーリングのルートが家の近くを通る場合は、事前に相談して休憩予定地等で合流する約束をするとよいでしょう。朝の集合は決まった場所で落ち合って、帰りは流れ解散にしているツーリングチームが多いです。

マスツーリングはトイレや疲労回復のために休憩を多めに取ります。それでも、休憩ポイントを前にしてトイレや休憩を取りたいと思うことも出てきます。休憩希望のときは、左手を上にあげるなど会話をしなくても意思表示できるサインをツーリングメンバーの間で決めておくとよいでしょう。最近では、トランシーバーやスマートフォンを活用して無線通話をしながらツーリングされる方も増えています。

事前に計画した休憩ポイントのほかにも、1時間走ったらコンビニか道の駅で休憩を取るなどのルールを決めておくと、より安心ですし休憩時間が分かっていると、予定外のトイレ休憩を申し入れる人も減ります。ほかにも信号でメンバーとはぐれた時に、先頭集団が止まって待つのか、休憩地点や中間ポイントまで先に行くのかなどのルールをあらかじめ決めておくことが大切です。

マスツーリングは、走るペースが自分に合わないと感じたり、黄色信号の止まり方やブレーキングの仕方などでメンバー間の個人差が出てきます。ツーリングは遅い人や安全性を重視する方の乗り方に合わせるのが基本です。ツーリングは速く走ったり、予定通りの時間に目的地に到着することは重要ではなく、道中の走りも楽しみながら目的地を目指すのが醍醐味です。気持ちに余裕をもって、メンバー員がモタモタした時にストレスを感じないような考え方を持つことが大切です。

天気予報が微妙なら中止にする勇気も

バイクツーリングは雨に弱いです。複数日かけていく長距離ツーリングであれば、雨も受け入れないといけませんが、日帰りツーリングであれば、天気予報が微妙な時点で中止にする勇気も必要です。ツーリングメンバー全員が、バイク用の雨具を持っていて雨走行の経験が豊富な場合を除いて、無理して強行するのは極力控えましょう。

降水確率30〜40%など微妙な天気で、朝は晴れか曇りの天気だった場合は、雨が降りやすい山を避けたり、目的地を近くに変更するなどの予定変更も検討しましょう。

雨が降ると、帰宅を急いだり、集団走行を維持するのがストレスに感じるなど、転倒や事故のリスクも高くなります。ツアラーは雨と仲良く付き合うことが大切で、前日や当日朝の天気予報を見て、不安を感じたら中止や延期にして再度計画を立て直しましょう。

マスツーリングはチーム選びも重要

私はこれまで、次のようなメンバーでツーリングを楽しんできました。

・学生時代の同級生やその友達など、普段の交友関係から発展したメンバー
・お世話になっている近所のバイクショップ主催のツーリング
・レースやサーキットのスポーツ走行で知り合ったメンバーとのツーリング

ツーリングは走ることだけではなく、バイク好きの友人を増やして交友関係を広げられる場所です。バイク初心者の方にも、是非積極的にマスツーリングの参加を目指してもらいたいです。

ツーリングはゆっくり走るのが基本ですが、一部では法定速度を超える危険な運転を集団で行っているチームもあります。ツーリングに参加出来るチームがあれば、どこでもいいわけではなく、安全で新メンバーのサポートもしっかりやってくれる良心的なチームを探しましょう。

ツーリングチームにはじめて参加するときは、「初心者でも平気ですか?」 「カッ飛んだりする人いませんか?」などと既存メンバーに直接聞いてもよいでしょう。自分にあったメンバーや走り方でツーリングを楽しむことが大切です。

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