首都高湾岸線を使って慣らし運転や高速ツーリングを楽しむ方法
首都高はジャンクションを上手に活用すると、降りずに中をグルグル走れる構造になっています。一時期は深夜に暴走行為を繰り返すルーレット族が問題になりましたが、首都高を運営するNEXCO東日本によると、道路交通法を守って首都高をグルグル走ることに通行ルール上の問題はありません。
首都高でグルグルまわるルートはいくつかありますが、バイクツーリングにオススメなのは湾岸線です。湾岸線のほとんどは最高速度が80kmになり3車線以上で道幅も広いです。(首都高の大半は時速60km制限)。しかし、ベイブリッジや鶴見つばさ橋は風の影響を受けやすいので、風の強い日は利用を控えた方がいいでしょう。
湾岸線を活用して初乗り料金でグルグル走る方法はいくつかありましたが、料金所の影響で大回りしないと料金所でのやり取りが面倒になってしまうデメリットがありました。
首都高は2018年5月20日より、湾岸線東行きの大井本線料金所と横羽線上りの平和島本線は運用停止をして、2020年の東京オリンピックまでに料金所を撤去することが決まりました。そのため、大井料金所を通過できようになって、湾岸線を往復するルートの選択肢が広がっています。
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湾岸線を活用したオススメ周回ルート
・スタート地点及び西側のUターンポイント:大黒PA
大黒PAは出る時に湾岸線の東行き(大井方面)と西行き(狩場、磯子方面)、横羽線へ向かう大黒線の3つの分岐に分かれています。東京方面から来る時は湾岸線から大黒PAに入ると、そのままUターンして湾岸線東行きに乗ることができます。
・東行きからのUターンポイント:葛西JCT→辰巳JCTを目指す
大井本線料金所の運用が停止されたことで、ETCの有無を問わず大井本線料金所をノンストップで通過できるようになりました。湾岸線を中心に首都高を周回したい場合は、葛西JCTを中央環状線(C2)から東北道、常磐道方面に進み、堀切JCTで6号向島線で箱崎方面に進みます。
向島線から両国JCT箱崎方面、箱崎JCTを辰巳・湾岸線方面で9号深川線に入って、辰巳JCTから湾岸線西行きに乗れます。逆回りで辰巳JCTより葛西JCTを目指して方向転換する方法もあります。
ほかにも複数の方法はありますが、湾岸線を走る距離を伸ばすことを重視すると、これがもっとも効率の良いルートです。葛西から辰巳に入っていくルートは混雑もしやすくジャンクションが多いので、無理せずに事故を起こさないよう細心の注意を払って運転しましょう。
首都高以外の周回通行や大回り通行は違反
新東名や圏央道の開通で、近い目的地を大回りで走ったり、Uターンをできるルートも多数存在しています。首都高は周回や大回り運転を認めていますが、その他の高速道路では違反になり、バレると走った区間(遠くまで行った区間)の通行料金を徴収されます。
トラブルが相次いだ事例として、東名・新東名のUターン走行で同じ料金所からETCで通行しようとするとゲートが開かないというものがありました。新東名は大きくて新しいSA(サービスエリア)が多数あり、森掛川ICから新静岡ICまでは最高速度110kmの試行運用も行われています。
以下のJCTを活用すると向きを変えて、目的地で高速を降りることなく長距離ツーリングやドライブができてしまいます。
・新東名 新清水JCT - 東名 清水JCT
・新東名 浜松いなさJCT - 東名 三ケ日JCT
・豊田JCT(新東名の終点で東名との合流ポイント)
システム的には、東京や神奈川でスタートして料金所を降りずに、JCTでUターンして隣のインターで降りれば1区間のみの料金で済んでしまいます。ただし、当然不正通行で後から走った距離に応じた追徴料金が請求されるリスクもあります。
スタート地点と隣のインターで降りればいいのですが、同じインターで降りてしまうと、ETCのゲートが開かずに係員がやってきて、走った距離に応じて料金を徴収されます。嘘をついてUターンできない場所を申告したり、入場時間から換算して不自然な場所を伝えると、疑われて話がややこしくなることもあります。
同じインターで乗り降りしない、ETCは使わないなど対策をすれば大丈夫だと言って不正通行行為を繰り返す方もいますが、不正通行とアナウンスしている以上リスクは高いですし、常習犯になるほど捜査対象になりやすいです。
首都高以外で、大回りやUターンで通行料金を節約する行為は違反であることを認識して、高速ツーリング行く時は目的地で高速を降りて観光や一般道の走行も楽しんでください。
おわりに
私は首都高をグルグル回る走り方はしたことがありませんが、片道20kmほどの有料道路に乗って、終点についたらすぐにUターンして、高速走行だけを楽しむソロツーリングは何度もしたことがあります。(もちろん往復分の高速料金を払ってます)。
安い有料道路はバイク料金が200円程度、往復で500円以内に収まるところもあるので、景色の良い有料道路を往復40分気持ちよく走れることを考えれば通行料金は安いと感じていました。
首都高の周回走行をやらなかった理由は、首都高はジャンクションが複雑で間違えてしまいそうな気がしていたからです。最近はカーナビをつけた車で首都高を走る機会も増えて、ルートを覚えてくるとバイクで湾岸線を中心に周回したら気持ち良いだろうなと思いました。ただし湾岸線は覆面パトカーも多いのでスピードの出しすぎには注意してください。
新東名などを使って不正通行で長距離ツーリングをしている方もいますが、バイクに乗る中で悪いことをしている後ろめたさがあると楽しさも半減するものです。ルールを守って認められた中で周回走行で長い距離の高速道路を走れるのが首都高の魅力です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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