初心者がバイクツーリングを楽しむコツ
ツーリング初心者は不安を抱えていることも多いです。特に大勢のバイクで一緒に走るマスツーリングは、周りのライダーに迷惑をかけないように気を遣うものです。
初心者がツーリングに参加するときは、背伸びをするのではなく安全を最優先してマナーを守った走り方を心がけましょう。
このページの目次です
初心者がツーリングを楽しむコツ6選
初心者がツーリングを楽しむには以下のポイントがあります。
- 交通違反はしない
- 無理して転倒しない
- ベテランライダーとバディーを組む
- チームルールや計画を把握する
- 軽装でいかない
- 挨拶をしっかりする
ベテランライダーは初心者がツーリングに参加するにあたって、ライディングテクニックは求めていません。背伸びをせずに周りのライダーとも上手に接する人柄を重視されますので、その面での心構えをしておきましょう。
事故・違反をしないことが一番重要
ツーリングで一番やってはいけないのが事故と違反です。ツーリングメンバーの1人が転倒など事故を起こすと、ツーリングそのものが中止になってしまう場合もあります。また、違反をして警察に捕まるとツーリングチーム全体の雰囲気が悪くなってしまいます。
初心者は、事故や違反を起こさない安全運転を最優先に考えましょう。
初心者はベテランライダーと一緒に走ると、無理して付いていこうとして、技量にあっていない無茶な走り方をしたり、信号の変わり際で強引に交差点に進入してしまうことがあります。メンバーから遅れを取って少し待ってもらうことを嫌がって無理な運転をすることは絶対にやめましょう。
事故や違反を起こさなくても、危険な走り方をしているとツーリングチームのメンバーから良く思われません。
無理して転倒しないようにする
初心者のツーリングでよくある事例が、峠道に入った途端にベテランライダーがペースを上げて先に走ってしまうことです。初心者は、峠のワインディングで速く走るベテランライダーがいても、無理して付いていくことはせずに、自分で安全に走れるペースを守って走りましょう。
峠のワインディングでスピードを出すベテランライダーは必ず、安全な場所で後続を待ってくれます。また、ほかのツーリングメンバーに対して同じペースで走ることを求めておらず、自分は周りよりも速く走れるといった優越感に浸っていることが多いです。
初心者が無理して峠のワインディングにベテランライダーについていくと、転倒リスクが高いだけではなく、神経を使うので疲労が溜まりやすいです。結果的に峠のワインディングをクリアできても、帰り道にバテてしまったり、集中力が切れて追突など凡ミスによる事故を起こすことがあります。
バディーを決めてサポートしてもらう
初心者がツーリングに参加するときは、必ずベテランライダーとバディーを組みます。チームリーダーが初心者に対して面倒見が良いバディーを決めるものですが、バディー決めをしてくれないチームの場合は、自分からベテランライダーにサポートしてもらうようにお願いしましょう。
初心者はツーリングの道中で信号の変わり際ではぐれたり、エンストやワインディングのペースに乗れずに集団から遅れを取ってしまうことがあります。集団から離れたときでも、すぐ先で停まったり、ペースを落として待っていてくれるベテランライダーのバディーがいれば安心です。
遅れを取った時に、決してスピード違反や黄色信号や、赤信号の変わり際で交差点に突っ込むなど交通違反はしてはいけません。ベテランライダーのバディーのサポートを受けながら、次の休憩地点で集団に合流することを目指しましょう。
ツーリングに必要な装備
初心者が日帰りツーリングに行くときは最低限で以下の装備を用意しましょう。
・シールド付きのヘルメット、もしくはゴーグル
・ギア操作を繰り返しても疲れない靴
・グローブ
・長袖・長ズボンの服装(風になびかないものが好ましい)
・レインウエア
・防寒着(冬以外はレインウエアのみでの代用可能)
・車載工具
・JAFや任意保険についているロードサービスの受付電話番号の控え
・常識の範囲内で食事や観光、トラブル対処できる現金
ツーリングは街乗りとは違い、長時間の運転をします。そのため、快適に運転できる装備や、雨や気温の変化に対応できるレインウェアや防寒着を用意しておく必要があります。
初心者は、いつも街乗りで問題なく乗れていることを理由に、軽装でツーリングにきてしまうことがあります。軽装でツーリングに来ると、苦労するのは本人のみで我慢をすれば済む問題ですが、周りのライダーも気を遣ってしまいますし全体のペースを乱します。
ツーリングチームによっては、半袖やグローブ無しの軽装を禁止している場合もあります。初心者がツーリングに行くときには、チーム員に服装や所持品などを事前に相談しておくとよいでしょう。
ツーリングに必要な装備と持ち物は、次のページでも詳しく解説しています。
バイクツーリングの持ち物リスト
バイクツーリングの装備を選ぶ極意
ツーリングチームにはルールやサインがある
ツーリングチームには、それぞれルールや走行中に行うサインがあります。ツーリングチームで集団ツーリングするときは、チームの決まりを事前によく確認して、ルールに従ってツーリングを楽しみましょう。
よくあるチームルールやサインとしては、次のようなものがあります。
ツーリングチームのルールの例
・半袖、半ズボン、半キャップ(ゴーグル付きは可)などの軽装ではいかない
・どんな天候でも、必ずレインウエアを持っていく
・ETC車載器必須や排気量の制限
・法定速度を守る
・初心者や遅いライダーに嫌悪感を出さない
・合流前にガソリン満タンにしておく
・違法改造バイク禁止
・リーダーは先頭、サブリーダーが最後尾を走る
・すり抜け禁止
・信号ではぐれても、次の分岐地点までは待つことはしない
・1時間経過したら、予定休憩ポイント前でも休憩を取る
ツーリングチームのサインの例
・休憩したくなったら、左手を上にあげる
・隊列変更時は片手を下に出して前後に振る
・ほかのツーリングチームとすれ違うときはピースサインをする
・パッシングをしたら、前を走るチーム員にペースを下げろのサイン
チーム員への仲間意識を高く持つ
ツーリングチームに初参加するときは、人柄が重視されます。朝の集合時点では、チーム員全員に挨拶をしたり、休憩場所では積極的にほかのライダーに声をかけて交流しましょう。紹介者など既存の知り合いがサポートしてくれる時でも、知り合いとばかりくっついて行動するのではなく、ほかのライダー全員と接することを心がけましょう。
一緒にツーリングするからには、集団で走るための目的で一緒にいるのではなく、仲間として認められるような立ち振る舞いをすることが重要です。
まとめ
初心者がツーリングするときは、次のことを意識しましょう。
・マスツーリング(集団ツーリング)のときは、不安や分からないことがあればチーム員に質問する
・ソロツーリング(単独ツーリング)のときは、事前にルートやツーリングの基礎知識をよく調べる
装備や気持ち、計画など事前準備ができていれば初心者でも安心・快適にツーリングを楽しめます。
ツーリングは気軽に楽しむ趣味なので、肩の力を抜いて、ほかのメンバーとも積極的に交流して、目的地での観光は全力で楽しむことが大切です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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