バイクツーリング用カメラの選び方(オススメ機種情報)

バイクツーリング動画の撮影で使用するカメラは、トップメーカー、無名ブランドを含めると、数え切れないほどの種類があります。また、マウント、マイクロSDカード(保存媒体)、外付けマイク、バッテリーなど用途に応じて付属品も必要になります。

ここでは、カメラ選びに迷っている方のために、カメラの諸元の見方や推奨スペック、オススメの機種情報、付属品の選び方をまとめました。

ツーリング用カメラの選び方

ツーリング動画用のカメラは一般的にウェアラブルカメラを使用します。ウェアラブルカメラとは、身体やヘルメット、バイクの車体(ハンドル付近)に装着して、写真や動画を撮影する小型カメラの総称です。このほか、「アクションカメラ」、「スポーツカム」、「アクションカム」とも呼ばれることがあり、全て同意語です。

ウェアラブルカメラは、屋外で激しい動作をしながら使用することを前提に作られているので、防塵性や手ブレ補正機能は全て高めの設定になっています。

カメラ選びには以下のポイントがあります。

  • 画質、fps、SDカードの対応範囲、バッテリーなどのスペックをチェック
  • 価格帯(一流メーカーor中華製)
  • ヘルメットに装着するなら、小型が基本

カメラの諸元の見方と推奨スペック

カメラのスペックでチェックするべき項目は以下の項目です。基本的にそれぞれのスペックは高い方がいいですが、ハイスペック機種は価格も高いですし、本体も大型化しやすいです。自分の求める品質に見合ったスペックを選びましょう。

諸元表中でも、特に注目して見るスペックの項目と、オススメ機種の条件をまとめました。

画素数
画素数が高いほど、大画面で移したり、拡大した時でも綺麗な映像が残ります。エントリーモデルとしては動画撮影時で500万画素以上あれば十分。
解像度
画素数と連動している要素でもあり、画質のきめ細かさを表す数値。フルハイビジョン(1080p1920×108)以上のものがオススメです。上位モデルは2Kや4K対応のものがあります。
fps
フレームパーセカンドの略で、1秒あたりのコマ数を意味します。fpsが低いとカクカクした動きでぎこちない動画になってしまいます。ツーリング動画なら最低60fps以上を推奨。サーキット走行なら、さらに高いfpsが望ましいです。
バッテリー容量と脱着可否
バッテリーの平均録画可能時間は1.5時間〜2.5時間です。用途に応じて大容量や脱着して現地で新しいバッテリーに交換できるものを選びましょう。
防塵、防滴、防水性能
ウェアラブルカメラは屋外での使用前提に作られているので基本的には防塵、防滴機能は付いています。使用場所や用途に応じて防水性能の高さをチェックしておきましょう。
重量、デザイン
カメラの取り付け場所によって、適切な重量やデザインは変わります。ヘルメット装着ならなるべく軽量で側面につけるなら、スリムなものを選びましょう。
操作方法
通常はカメラ本体の録画ボタンと停止ボタンを押して操作します。このほか、WiーFiやBluetoothを使ってスマホで操作したり、小型リモコンを使ってハンドル付近で操作できる機種もあります。
現地での動画確認機能の有無
カメラそのものに小型液晶が付いているものや、スマホ接続で撮影した動画を出先でも確認できる機種と、パソコンからでないと確認できない機種があります。

価格帯(一流メーカーor中華製)

ウェアラブルカメラは以下のメーカーが強いです。

  • GoPro
  • Sony
  • Panasonic
  • JVCケンウッド
  • RICOH

一流メーカーの信頼できるカメラを求めている方は、GoProかSonyがオススメです。中華製であれば、1万円以内で高画質、高機能の商品が多数ありますが、故障リスクが高いです。一流メーカーを買って長く使おうとするのか、中華製で故障は割り切って定期的に買い替えるつもりで安物を買うかは個人の好み次第です。

Amazonの売れ筋車種ではGoProと中華製が上位を占めています。
Amazonの人気ランキング

オススメ機種情報

ツーリング用ウェアラブルカメラのオススメ機種は以下のものがあります。

●GoPro ウェアラブルカメラ HERO5 Black CHDHX-502

GoPro2017年モデルの中でも売れ筋で上位に位置するモデルです。画質が素晴らしく、GPS位置測定や防水機能、ボイスコントロールが付いてきていて機能が充実しています。ヘルメット側部につけるには大きなサイズですが、車体に取り付ける方や画質にこだわりたい方にオススメです。

「GoPro ウェアラブルカメラ HERO5 Black CHDHX-502」はこちらから

● SONY ウエアラブルカメラ アクションカム 空間光学ブレ補正搭載モデル(HDR-AS300)

光学空間手ぶれ補正搭載でバイクとの相性抜群です。細長いデザインでヘルメットやカウルの側部への取り付けがスマートです。スマホとの連動など国産大手だけあって、使い勝手の良さは抜群です。もちろん画質も綺麗でスペック以上に安定した映像を撮影できます。

「SONY ウエアラブルカメラ アクションカム 空間光学ブレ補正搭載モデル(HDR-AS300)はこちらから」

●MUSON(ムソン)4L、Wi-Fi、UltraHD

中華メーカーの中でも売れ筋でハイエンドモデルになります。4K撮影対応で、30m防水、Wi-Fiなど充実のパッケージングで一流メーカーなら4〜5万円で売られているスペックです。中華製は3千円くらいから購入できますが、コストパフォーマンスが高いハイスペックモデルが人気です。

「MUSON(ムソン)4L、Wi-Fi、UltraHD」はこちらから

付属品の選び方

最低限の動画撮影であれば、ウェアラブルカメラの本体とマイクロSDカードだけ買えば可能です。カメラアングルや撮影時間、求める編集完了時のクオリティに応じて、適切な付属品を購入しましょう。

付属品の選び方やオススメツールをまとめました。

マイクロSDカードの選び方

ツーリング動画を撮影するなら、なるべく大容量の保存媒体を用意しておきましょう。ウェアラブルカメラは一般的に「マイクロSDカード」を使用しています。カメラの機種によって対応できるマイクロSDカードの容量や型番が制限される場合もあります。また、保存時間は動画の解像度の設定によっても変わってきます。

どのくらいの撮影時間が必要なのかを考慮して、余裕を持った録画可能時間を確保しておきましょう。

録画可能時間の目安

カメラによって録画可能時間の目安は異なりますが、おおよその目安として録画1時間あたりに必要なデータ容量は以下の通りです。

・4K →50GB~60GB
・フルHD → 7GB〜13GB

4Kは録画可能時間が極端に短くなるため、ツーリング動画では実用的ではありません。フルHD撮影では32GBを用意できれば、概ね5時間ほどの録画が取れます。64GBあれば日帰りツーリングなら1枚でバッチリ対応できます。

ただし、SDカードが大容量でも長時間撮影はカメラのバッテリーが先に切れてしまうこともあります。カメラのバッテリーの満タン充電時の使用時間の目安は1.5〜2.5時間です。長時間撮影は、予備バッテリーか外部充電ツールを用意しておく必要があります。

転送速度も重要

SDカードによって、パソコンなどへのデータ転送の速度が違います。ツーリング動画はデータ容量が大きいので転送速度が早いものを推奨します。データ転送速度はUHSスピードクラスで判断します。クラスが上になるほど転送速度が早くなります。

SDカードのパッケージには最大読み取り速度が表示されています。40MB/S以上の速さがあればハイスペックだと評価できます。基本的にはデータ容量が大きいSDカードはスピード転送速度も速い設定になっていますが、安い外国の3流ブランドは大容量で価格が安いけど、転送スピードが遅いものもあるので注意しましょう。

マウントの選び方

ウェアラブルカメラには付属のマウントが付いてきます。ヘルメットに装着するなど、こだわりがなければ、まずは付属のマウントを利用するとよいでしょう。そのほか、強力粘着タイプや、工具を使って使用するタイプ、身体に装着するタイプ(チェストマウント)など別売りの汎用品マウントも多数あります。

一般的なマウントは粘着テープで固定します。マウントの接地面がしっかり確保していれば、事前に脱脂をするなど適切な処置をすることを条件に問題なく固定されます。
(参考記事:取り付け方、取り付け器具の選び方)

バイクに積載する場合は、振動が大きくなるので、衝撃吸収のアブソーバーなどを噛ますとよいでしょう。粘着テープを使いたくない場合は、挟み込んで固定するタイプがオススメです。
挟み込んで固定するタイプのマウントの商品例

ヘルメットにマウントを貼りたくないという方は、チェストマウントを選ぶ方が多いですが、姿勢が悪いとカメラの視線が地面を向いて良い動画が撮れないので注意しましょう。
チェストマウントの商品例

特殊な取り付け方法をしたいなら、商品を目で見て選ぶ

粘着テープのマウントで固定する一般的な方法ではなく、バイクのハンドルやカウルに取り付けたり、ヘルメットの顎や身体など特殊な取り付け方法を希望している場合は、マウントとカメラ、取り付け場所との相性が重要です。

通販で購入すると失敗する可能性があるので、大型家電量販店や専門店に足を運んで、実際に目で見て店員と相談しながら決めましょう。

防水ケース

ウェアラブルカメラは屋外で使うことを前提にしているので、防塵・防滴機能は標準で付いていますが、防水機能がカメラについている商品は少なく、雨天走行に弱いです。雨でも走行したいときは防水ケースを使用するとよいでしょう。また、飛び石など衝撃から守るために防水ケースをつけて使用している方もいます。

GoPROや中華など定番の型のウェアラブルカメラであれば、汎用品も多数販売されています。
防水ケースの商品例

防水ケースを必須に考えている方は、純正オプションで防水ケースの設定があるカメラを選ぶ方法もあります。
(参考:http://www.thanko.jp/shopdetail/000000002683/)

予備バッテリー/モバイルバッテリー

長時間の撮影をする場合は、バッテリー切れでも対処できるように、予備バッテリーかモバイルバッテリーを携行しておきましょう。カメラによっては、バッテリーの脱着ができないものや、USB付きの充電コードの用意がなく、モバイルバッテリーから充電できない機種もあります。最新の売れ筋商品は、バッテリーの充電対策も考えて使い勝手の良い仕様になっています。

予備バッテリーの場合は、メーカーから正規品を購入しましょう。バッテリーパックの値段はメーカーやカメラの機種にもよりますが、相場は5千円〜6千円です。モバイルバッテリーは動画撮影時は相応の電力消費をするので、ある程度大容量で持ち運びも便利な小型タイプをオススメします。

最近はスマホの普及でモバイルバッテリーの価格が安くなりました。ツーリング中のスマホ充電用としてもモバイルバッテリーを持っておくと便利です。カメラ充電も行うなら、10,000mAh以上の容量を推奨します。
モバイルバッテリーの商品例

バイクにDCソケットがある場合は、USBソケットを噛ませて直接充電することも可能です。
変換ソケットの商品例

外付けマイク

カメラ内蔵マイクの場合、カメラ自体が屋外に露出しているため、バイクで走行すると風きり音が大きくなります。風切り音や雑音を完璧に排除するのは難しく、YouTubeの人気動画のほとんどは、BGMを流して撮影時の音声は切り捨てています。

バイクの排気音を入れた動画にしたい場合や、編集をしたくない場合は、風切り音対策として外付けマイクをつけて、雑音がしない場所に設置すると音質が改善されます。また、実況しながら動画を取りたい方は、マイクをヘルメットの中の口の近くに設置しましょう。

外付けマイクの取り付け位置は以下があります。

・ヘルメットの中
・ポケットの中
・カバンの中
・シート下の収納スペース
・マスキングテープなどでバイクに直接貼り付ける

定番はポケットの中ですが、マフラーの排気音を重視したい方は、スイングアームやリアカウルなど、バイクの車体の取り付ける方が多いです。高性能のマイクだと小さい音を拾いすぎるので、小型のコンデンサー内蔵タイプのマイクを選ぶとよいでしょう。また、細かい雑音をごまかす意味でも、生の音声を入れて実況をしないのであれば社外マフラーを装着することをオススメします。

ノイズ対策はツーリング動画の課題でもあり、ネットレビューを見ても、これを使えば間違いないといったマイクを発見できませんでした。BGMなしの動画に仕上げるのは編集の手間が少なくなることを踏まえても、ハードルが高いです。

外付けマイクの商品例

編集ツール

動画の編集はパソコンを使用します。Windowsのパソコンを使用する場合は、OSに付属される「Windowsムービーメーカー」だけでも、それなりの動画を作れます。動画編集初心者や、まずはお試しで編集に挑戦してみたいという方はムービーメーカーを活用しましょう。

有料ツールでは、サイバーリンクパワーディレクターがオススメです。

なお、編集についてはコチラのページで詳しく紹介しています。
バイクツーリング動画の編集方法、ソフトの選び方

まとめ

カメラや機材選びは、用途や好みによって最適なツールが変わってきます。私がリサーチした中でのオススメツールはSONYのアクションカムシリーズです。薄いデザインでヘルメット側部への取り付けがスマートですし、バイクを降りたらハンディカム感覚でも使えるデザインで使い勝手が良さそうです。

一流メーカーで補正機能も評判が良いので、初心者でも綺麗な動画の撮影ができるでしょう。バッテリーは脱着式でモバイルバッテリーからの充電も可能。SDカードも大容量対応なので長時間の撮影もこなせます。純正オプションも豊富で、幅広い用途で活躍できるカメラです。

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