全日本バイクレースってどんなレース?
全日本バイクレースは国内最高峰のバイクレースです。
国内の主要なサーキットやコースで毎年シリーズ参戦しているので、手軽に観戦を楽しめて、プライベーター(個人)でも出場を目指すことができます。
全日本バイクレースは、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が主催する国内最高峰のバイクレースで、「ロードレース、モトクロス、トライアル、スノーモビル、スーパーモト、エンデューロ」のカテゴリーがあります。
ここでは全日本バイクレースについて紹介します。
このページの目次です
全日本バイクレースはプロアマ混合レース
全日本バイクレースに出場しているライダーは、大きく分けてワークスとプライベーターに分けられます。
ワークスはバイクメーカーやパーツメーカーが運営するレーシングチームで、ライダーに対して給料を支払っています。つまり、ワークスで参加しているライダーはプロです。(一般の仕事と兼業でやっている方もいます)。
プライベーターは、個人のアマチュアレーサーです、全日本クラスであればタイヤや部品代その他資金援助をしてくれるスポンサーが付いていることもありますが、原則ライダーが実費で出場しています。
ロードレースはワークスチームが多数ありますが、ロードレース以外はプライベーターの比率が高いです。ワークスチームは一流ライダーを集めて、マシンの制作も力を入れているので強いです。
全日本バイクレースに出場するには
全日本バイクレースは以下の基準を満たすと出場資格を手に入れられます。
・国内A級など基準になるライダーライセンスを持っている
・開催サーキットで定められた基準タイムをクリアしている
・運営の推薦(ほかのバイクレースで実績を残す)
全日本バイクレースは毎年全国各地でシリーズ開催していますが、フル参戦だけではなく、地元開催のレースのみスポット参戦することもできます。
参加基準はロードレースやオフロード系レースなどカテゴリーごとで変わってきますが、いずれのバイクレースもアマチュアの中でトップクラスの実力がないと出場できません。
キャリアアップを目的に参加するライダーが多い
全日本レースに出場するライダーは、キャリアアップを目的にしています。
プライベーターの場合は、結果を出せばワークスチームに入れます。
ワークスチームのプロライダーは、MOTO-GP(世界ロードレース選手権)や、FIM世界スーパーバイク選手権(SBK)へのステップアップを狙っています。
スポット参戦している方は、趣味の延長線上で参加している方も多いです。
全日本ロードレース選手権で使用されるバイク
全日本ロードレース選手権は4つのクラスが用意されています。
2017年シーズンのクラス概要は以下のとおりです。
JSB1000
リッタークラススーパースポーツバイクのクラスです。市販車ベースですが、各チームがレギュレーションの範囲内で改造を行っています。
国内最大級のロードレースの鈴鹿8耐に直結していて、FIM世界スーパーバイク選手権(SBK)にステップアップしていくライダーも多いです。
●主な車種:CBR1000RR SP-2、YZF-R1、ZX-10R、GSX-R1000
J-GP2クラス
J-GP2は2010年に新設された、4ストッローク600ccのフォーミュラ技術仕様によるクラスです。フォーミュラ技術仕様とは、バイクメーカーやカスタムメーカーがレースのために開発したコンプリートマシンです。
MOTO-GPのMOTOー2クラス見据えたクラスで、世界を目指す若手ライダーが中心です。世界へのステップアップを目的にしているライダーはJSB1000ではなく、あえてJ-GP2を選んで出場していることもあります。
●主な車種:HP-6(CBR600RRベースにハルクが開発したコンプリートマシン)、GSX-R MFD6、ZX-6R、YN6(YZF-R6ベース)、KALEX(ホンダエンジンを使用して開発されたレース専用車)
ST600
ST600は市販車の600ccスーパースポーツバイクを使用したクラスです。
2017年からはブリジストンタイヤのワンメイクレースになり、より低コストでイコールコンディションになりました。マシンの性能差が少なく、密集しやすく熾烈なバトルが繰り広げられています。
全日本ロードレース選手権の中ではプライベーターから人気が高いクラスです。
J-GP3
J-GP3は250cc 4サイクル単気筒のバイクで争われる、2012年に新設されたクラスです。かつてあった2スト125ccクラスの代替レースで、MOTO-GPのMOTO3クラスを見据えて作られました。
市販レーサーが中心で、プライベーターでも参加しやすく、世界を目指すプロライダーも多数出場しているのが特徴です。
●主な車種:NSF250R、RC250、TSR3
全日本バイクレースを観戦する
全日本バイクレースの魅力は、手軽にトップレベルのバイクレースを観戦できることです。全日本ロードレース選手権の場合、チケット料金は予選・決勝の2日通し券で3千円〜4千円が相場で、さらにピットウォークやテラス入場券などのオプションも用意されています。
近くのサーキットで手軽にレース観戦を楽しめて、お金をかければピットでトップライダーやトップチームと接することも可能です。
ロードレース、モトクロス、トライアルの3競技は、BS放送やネットのオンデマンド動画で閲覧することもできます。
まとめ
全日本バイクレースは、MOTO-GPなど国際レースに比べると注目度やレベルが低いですが、現地観戦すれば世界選手権クラスと同等の迫力を体感できます。
私は縁がなくて全日本バイクレースの観戦経験はありませんが、機会があれば是非一度見に行きたいと思っています。
MOTOーGPになると、良い席で見るには高額なチケット代がかかりますし、会場周辺が非常に混雑します。全日本バイクレースは、日帰りや一泊で手軽にモータースポーツ観戦を楽しみたい方にオススメです。
全日本レースは大人になって趣味で始めたライダーも多数参加しています。レースやサーキット走行に自信があれば、全日本を目標にしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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