ぜひ観戦・参加したい!主要なバイクレース
バイクの主要なレースは、MOTOーGP、鈴鹿8耐などがあります。
ほかにも気軽に観戦できるものでは、全日本ロードレース選手権があり、アマチュアでも簡単に参加できるレースとしては、もてぎサーキット7時間耐久の「もて耐」があります。
ここでは、主なバイクレースをまとめました。
このページの目次です
MOTOーGP
MOTOーGPは世界最高峰のバイクレースで、F-1のバイク版のような存在です。
ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティなどが参戦し、メーカーの維新をかけて開発したハイスペックバイクを世界のトップライダーが乗るロードレースです。
以前はWGPの名称でしたが、2002年より従来の500ccクラスから、990ccの混走のMOTOーGPクラスの導入によって、名称もMOTOーGPに変わりました。
MOTOーGPは毎年世界各国で開催され、日本GPも秋頃に継続して開催されています。
最高時速は360kmで、最高峰のMOTO-GPクラスのほかに、MOTO-2、MOTOー3クラスも同時開催されています。
2017年の開催概要は以下の通りです。
- MOTO-GPクラス
- 排気量1,000cc以下、最低車重157kg以下(800ccは150kg以下)、4気筒以下の各メーカーが開発したレース専用マシンによって行われます。
MOTOーGPクラスのシリーズチャンピオンが世界最速の称号を手に入れます。 - MOTOー2クラス
- 2009年まで開催されていた250ccクラスの代替として登場しました。
特定のメーカー600ccバイクの独占契約によるワンメイクレース(全チーム同じ車種を使用)で、2018年まではホンダが契約しています。(2019年よりトライアンフがエンジン供給予定)
マシンの性能差がなく、トップレベルの技術をもったライダーが集まるので、密集した集団になりやすく激しいバトルが繰り広げられます。 - MOTO-3クラス
- 2012年から従来の125ccの代替クラスとして登場した単気筒250cc4ストロークマシンのクラスです。
ライダー込みの最低重量が148kgに制限があり、車体が非常に軽いので、ヘアピンなどタイトなコーナーは、MOTO-GPクラスよりも速く駆け抜けることもあります。
開発したレース車両を市販車へ応用しやすいこともあり、各メーカーが開発でしのぎを削っているカテゴリーで、KTMやマヒンドラ、プジョーなど多くのメーカーが参戦しています。
MOTOーGPの魅力
MOTOーGPは現在でも深夜枠ですが、地上波放送されるなど人気が高く、2016年の日本GPでは63,195人の観客を集めました。
MOTOーGPの魅力は、マシンもライダーも成熟されたハイレベルなレースが見れることです。直線もコーナーも速いので迫力があり、スリリングで熱いバトルを見ることができます。
メーカーやライダーも世界一をかけて競っているので、応援したいチームやライダーが見つかりやすく、バイクに乗っていない方でもMOTOーGPは好きという方もいます。
バイクのレース観戦に興味を持ったら、まずはMOTO-GPを抑えておきましょう。
鈴鹿8耐
鈴鹿8耐は、毎年夏に開催される8時間耐久ロードレースで、FIM世界耐久選手権シリーズのうちのひとつです。
参加マシンは原則、JSB1000に参戦できるリッタークラススーパースポーツバイクです。
市販車をベースに各ワークスがレース用にチューニングしたバイクで迫力も十分です。
優勝チームやライダーの名誉は、MOTOーGPで結果を出すことに比べて低いですが、国内ではMOTO-GPの日本GPに匹敵する盛り上がりを見せています。
鈴鹿8耐の魅力
8耐は現地観戦が人気のバイクレースです。
開催期間中は鈴鹿サーキット全体がお祭りムードになって、レースが行われる本コースのほか、音楽フェスやスーパージャンプ(アクロバティック走行)など様々な催しものが用意されています。
朝からレースとサーキットの雰囲気を楽しんで、昼前のスタートを観戦。その後レースが落ち着いてきたら、各自イベントを回りつつレース動向にも注目をして、夜のゴールの瞬間に再度レース観戦に戻るのが王道パターンです。
現地観戦した方の満足度が高く、毎年全国からファンがあつまる国内最大級のレースイベントです。
FIMスーパーバイク選手権(SBK)
市販車最速を決めるレースで、各メーカーのリッタークラススーパースポーツが参戦しています。
車のレースで例えるとスーパーGTのようなものです。
市販車といっても、ノーマルでも最高時速300kmを超えるマシンを、さらにハイパワーでコーナリング性能を高めるチューニングをしているので迫力満点です。
FIMスーパーバイク選手権(SBK)の魅力
市販車レースなので、親近感が高く自分が好きなメーカーを応援する楽しみが強いのが特徴です。
FIMスーパーバイク選手権を制したメーカーのバイクはよく売れる傾向があり、メーカーも維新をかけて開発しているのが、ここ20年ほどのスーパースポーツバイクの性能向上につながっています。
全日本ロードレース選手権
全日本ロードレース選手権は国内最高峰のバイクレースです。
JSB1000、J-GP2、ST600、JーGP3の4つのクラスがあり、活躍すると、鈴鹿8耐、FIMスーパーバイク選手権、MOTO-GPへのステップアップも可能です。
国内のサーキットでシリーズ開催され、気軽に観戦できるプロのバイクレースです。
全日本ロードレース選手権の魅力
全日本ロードレース選手権は、MOTO-GP、FIMスーパーバイク選手権などの国際レースに比べるとレベルは低いです。
しかし、タイム差は1周4〜5kmのサーキットでも数秒程度で、素人目では国際規格のビッグレースと同等の迫力を実感できます。
観戦チケットも安く手軽に手に入れられるので、モータースポーツ観戦を始めたい方にオススメできます。
もて耐
誰にでも参加基準がある国内最大級のアマチュアレースです。
ツインリンクもてぎの本コースで行われる耐久レースで、当初は7時間耐久レースでしたが、現在は11時間耐久レースにパワーアップしています。
参加マシンは125cc〜250ccで、最近では改造なしのノーマルクラスも増えて、お手軽さが増しました。
参加台数は200台(先着順)で、毎年早期に満員御礼になる人気を見せています。
もて耐の魅力
誰でも参加できるレースで、大きな盛り上がりを見せています。
私ももて耐に参加したいと思っていますが、もてぎのサーキットライセンスを取得することや、公開練習日、予選レース日、本線レース(2日間)と時間もかかるレースイベントでハードルが高いのも事実です。
マシンを作る費用は安くなったものの、それなりのお金と時間を持っていないと参加するのは難しいです。なおかつ参加するパワーがある人を複数名集まてチームを作らないといけない問題もあります。
それでもオフィシャル(運営)は敷居を下げて、レベルが低い初心者でも楽しませようと努力していますし、趣味の範囲でレースを楽しむにあたって、こうした大きいイベントがあることは心強いことです。
ちなみに私は、もて耐よりも敷居が低いDE耐に参加したことがあります。もてぎの本コースを思いっきり走るのは面白く、大型スーパースポーツで走るのとは別の魅力を感じました。
ナイトロ・サーカス
バイクレースではないですが、観戦して楽しいバイク関連のイベントです。
バイクを中心に自転車、車椅子など様々なものが特設の大ジャンプ台でパフォーマンスを見せるイベントです。
ナイトロサーカスの最大の目玉はバイクで、FIMの世界トップクラスのプロが多数参戦して、宙返りやジャンプ中に両手・両足を離すなど圧巻のパフォーマンスを見せています。
ここ最近は年に1〜2回のペースで東京ドームで日本公演を開催しています。
現地での観戦がオススメのイベントで、できればチケット代が多少高くてもジャンプ台に対して横から見れる席を取りましょう。
まとめ
バイクレースの観戦を楽しみたい方は、MOTOーGPから入るとよいでしょう。
MOTOーGPの話ができるようになると、バイク好きの人が集まった場所で大きな武器になり、交友関係を広げられます。
まずはテレビやYouTuneなどのネット動画で手軽に閲覧して、ワンランク上を目指したい場合は、MOTO-GPの日本GPや8耐などサーキットでレース観戦をしてみるとよいでしょう。
MOTOーGPなどの世界最高峰のレースでも、予選や練習日から見に行けば、世界のトップライダーに直接あって写真を撮ったりサインをもらえるのもモータースポーツの魅力です。(ちなみに、ロッシなどの人気ライダーは、常に人混みになるので簡単に近づけません)
バイクレースは自分がやるのは難しいと思っている方も多いですが、手軽にできるレースもいろいろあります。
是非、レースやサーキットのスポーツ走行が面白そうと感じたら、積極的にチャレンジしてみてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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