ハードルの低いバイクレース
私は長年、趣味でバイクレースをやってきました。
ここでは、そんな私の経験と知識から、ハードルの低いバイクレースを紹介します。
このページの目次です
手軽なバイクレースの条件
これまでの経験上、手軽なバイクレースの条件は次のことがあります。
サーキットライセンスが不要
初心者の方は、サーキットライセンスが必要なレースは、ハードルが高いのでオススメできません。サーキットライセンス所持者しか出場できないレースは、ライセンス取得費用がかかるだけではなく、普段からフリー走行に通って練習をしないといけません。
つまり、サーキットライセンス必須のレースは、そのコースでとことん練習している、中〜上級者が集まることを意味していて、レベルが非常に高いです。
ライダーライセンスが不要(手軽に取得できる)
ライダーライセンスの制限がある場合も、ハイレベルのレースが予想されます。
ライセンスは、フレッシュマン(16歳以下はジュニア)→国内B級→国内A級→国際B級→国際A級などがありますが、フレッシュマンでも本気でレースをやっていて、国内A級や国際ライセンス取得を目指してるガチな人が集まります。
MFJエンジョイライセンスなど、申請と年会費(5,350円)を払うだけで取得できて、レース中の死亡補償などが付くお手軽なライセンスの取得くらいであれば、レースレベルはそれほど高くありません。
レギュレーションで改造を制限されている
また、バイクレースは車両のレギュレーションが厳しい方が、マシンに差が出なく手軽にライバルと互角のレースができます。改造ありのレースは、とことんお金と時間をかけて速いバイクを作りこんだ人が多数出ます。
レギュレーションの範囲内で勝てるバイクを作れる自信があればいいですが、手軽な改造のみで改造ありのクラスに出ると、ライバルとの性能差が大きく太刀打ちできないので注意しましょう。
最近では、改造禁止の手軽に参加できるレースが増えています。レースによっては、タイヤを指定される場合がありますが、フラットな条件になるメリットがあります。
1日で完結する
大きいレースになると、公開練習の参加が義務付けられていたり、予選と本線で日程が分かれる場合もあります。
サーキットの近くにお住まいであればいいですが、移動の負担が大きい場合は、1日で完結できるレースを選ぶとよいでしょう。
ハードルの低いバイクレースの例
ハードルの低いレースの情報をまとめました。
Let’sレン耐 takuma-GP
- レース種別
- 耐久レース
- 開催場所
- 桶川スポーツランド、サーキット秋ヶ瀬、筑波サーキット(TC1000)、ハルナモータースポーツランド、茂原ツインサーキット、明智トップヒルサーキット、袖ヶ浦FW、日本海間瀬サーキット、カートソレイル最上川など
- 車種
- エイプ50/100、グロム125、CBR250Rなど
- 必要ライセンス
- なし
レン耐は私が知る限り、もっとも手軽に参加できるバイクレースです。車両がレンタルなので、バイクを用意する必要もなく、ツナギのレンタルプランもあります。
1チーム最低3名以上必要の耐久レースですが、開催日によっては1名参加可能でほかの参加者との即席チームに入ることも可能です。
転倒は原則5,000円の罰金がありますが、自分が用意したバイクで転倒するよりもリスクが少ない良心的な価格設定です。関東、東海、北陸で開催しているので幅広い方にオススメできます。
CBR250R DreamCup
- レース種別
- スプリントレース
- 開催場所
- ツインリンクもてぎ、筑波サーキット、鈴鹿サーキット、スポーツランドSUGO、十勝スピードウェイ、日光サーキット、桶川スポーツランド、スピードバーク新潟、美浜サーキット、岡山国際サーキット、日本海間瀬サーキット、近畿スポーツランド、徳島カートランド、オートポリス、HSR九州など
- 車種
- CBR250R
- MFJフレッシュマン(16歳以下はジュニア)もしくは国内B級以上
- なし
CBR250Rのワンメイクレースです。改造制限が多く、指定タイヤなので、気軽にフラットコンディションで本格的なレースが楽しめます。それなりにレベルが高いですが、気軽に始められて、活躍すると全国大会に参加することもできます。
DE耐
- レース種別
- 耐久レース
- 開催場所
- ツインリンクもてぎ
- 車種
- 市販の4ストミニバイク(ニーグリップができる車種)
- MFJエンジョイライセンス以上
- なし
DE耐は「だれでもEnjyoy、小さいバイクの大きなお祭り」をコンセプトにした、ミニバイクでもてぎの本コースを走る耐久レースです。
以前はガチガチに改造したバイクでないと上位入賞が難しかったですが、最近は改造制限が多く手軽に参加できるクラスも増えています。
公開練習がありますが、参加義務はなく予選不要で1日で完結する本格耐久レースです。
ミニバイクレース全般
- レース種別
- スプリント、耐久
- 開催場所
- 全国のミニバイクサーキットなど
- 車種
- 主に12インチ(17インチも可能なレースあり)のミニバイク
- 必要ライセンス
- なし
ミニバイクは全国で気軽に走れるサーキットがあり、サーキットライセンス不要で練習もできます。
ミニバイクの魅力は、転倒してもマシンにダメージを受けにくく、転ぶかギリギリのところまで思いっきり攻めることができます。これまではNSR50/80をはじめ2ストバイクが主流でしたが、最近ではグロム125やシグナスXなど4ストバイクで手軽に出れるレースが増えています。
ツーリング用では大型バイクを持っているけど、レースはミニバイクで楽しんでいる方もたくさんいます。本格的なレースから、遊び感覚で手軽にできるものなど、レースイベントの情報が豊富なのも魅力です。
筑波ツーリストトロフィー
- レース種別
- スプリント
- 開催場所
- 筑波サーキット
- 車種
- クラスによる(250cc〜1,000ccクラス)
- 必要ライセンス
- MFJフレッシュマン(16歳以下はジュニア)もしくは国内B級以上。および筑波サーキットコースライセンス
「はじめてレースに参加する方でも手軽にできるレース」をコンセプトで運営している本格アマチュアレースです。
改造制限があるクラスも多く、オフィシャルが定めた基準タイムを満たしたり、成績上位者は卒業制度があり、手軽に参加できるレースにエキスポートライダーが集まってレベルが上昇することを防止しています。
クラスを卒業すると、さらに上のクラスにステップアップしたり、ツーリストトロフィーよりも敷居の高いレースに招待選手として参加させてもれることもできます。
気軽にレースをはじめて、本気で頑張ってステップアップしていきたい方や、レース経験は豊富だけど財布に優しいレースを探している方にオススメです。サーキットライセンスも必要で、サーキットも走ったことのない初心者の方がいきなり参加するには敷居が高いです。
まとめ
私は現在もレン耐に出ています。過去にはDE耐や走行会イベントでの模擬レースに出た経験もあります。
最近は手軽にできる耐久レースも増えてきて、サーキットデビューがレースという方も増えているように感じます。
レン耐やDE耐では同じチームに人生初レースで参加された方が多数いましたが、全員楽しかったのでまた出たいと満足していました。
サーキットのスポーツ走行経験が少ない方は最初は手軽にできる耐久レースから始めてみるとよいでしょう。
ここで紹介しているレース以外にも全国各地でハードルが低いレースは多数あります。
まずは、サーキットにフリー走行をしにいって、サーキットのスタッフや他の常連ライダーに、手軽でハードルの低いレース情報がないか聞いてみるとよいでしょう。
レース仲間を探している場合は、小規模バイクショップが耐久レース用のチームを作っていることも多いです。身近なところから情報収集することも大切です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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