バイクレースに参加したい方のための入門編
当サイトの執筆者のブルです。
私は趣味の範囲ではありますが、バイク歴15年、サーキット歴10年以上あり手軽なレースを中心に今でもモータースポーツを楽しんでいます。
ここでは、これからバイクレースを始める方のために簡単なアドバイスをまとめました。
このページの目次です
バイクレースに必要なもの
バイクレースを始めるためには、以下のものを揃えましょう。
- 革ツナギ
- ヘルメット
- ブーツ
- グローブ
- レースに出るためのバイク
ほかにも、トランポ(バイクを積載する車)があると、万一の転倒時やマシンのトラブルのときも安心ですし、レースによっては、サイドスタンドの装着禁止のためメンテナンススタンドが必要になる場合もあります。ほかにも、脊髄パッドやヘルメットリムーバーの装着義務などレースによって必要なものが違います。
まずは最低限の装備を揃えてサーキットでの練習から始めましょう。目標にするレースを先に決めたり、サーキットでほかの人が揃えている装備を見ながら、少しずつ揃えていくのがよいです。
↓↓詳細は↓↓
バイクレースに出るために必要な装備
サーキットのスポーツ走行で練習する
レースに出るには、まずはサーキットのスポーツ走行での練習から始めましょう。
レースに出る人はコースを熟知して、ギリギリの走りをしています。いくら峠など公道で自信をつけた人でも、まずはサーキットで走る感覚や、周囲のライダーのレベルを確かめることが大切です。
サーキットはいつでも自由に走らせてもらえるわけではありません。家から近いサーキットや興味があるサーキットのホームページから、ライセンスの必要性とフリー走行を行っている日を確認しましょう。
ミニバイクであれば、ほとんどのサーキットでライセンス不要で走れますが、250cc以上のバイクが思いっきり走れるような広いコースは、サーキットライセンスを取らないと走れないところが多いです。
サーキットライセンスが必要なコースでも、走行会などのイベントでライセンス不要で走れる日があります。レースやサーキット走行の経験がない方は、まずは手軽に行ける走行会やライセンス不要の小さいサーキットから始めましょう。
レースに出るために最低限やっておきたい改造
レースに出るバイクは、レースレギュレーションに応じて改造が制限されています。すでに目標のレースが決まっている場合は、レースレギュレーションの範囲内で適切な改造をしましょう。
出るレースをまだ決めていない方も、いきなりボアアップ(排気量の拡大)などエンジン・給排気系をいじると、レギュレーションに適合するレースが少なくなります。まずは、必要最低限の改造でサーキット走行の練習から始めましょう。
エンジン・給排気系の改造禁止のレースにも適用して、サーキット走行が楽になる最低限やっておきたい改造には、「サーキット走行に必要なためのバイクの処置」と「転倒時のマシンのダメージを軽減するための処置」があります。
↓↓詳細は↓↓
バイクレースに出るためのバイクの準備
サーキットの走り方
公道の街乗りとサーキット走行は乗り方が違います。危険な乗り方をすると、レースでペナルティを受けたり、ほかのライダーから怒られることもあります。また、街乗りと同じ感覚で走っていると、周りから良く見られないので注意しましょう。
基本的なサーキットの走り方を紹介します。
コースイン、コースアウトの方法を覚える
サーキット走行で怒られることが多いのがコースインとコースアウトです。どちらも事前に周囲の安全を確認して、左手をあげるなど、全開走行している周りのバイクにサインを送ってコースインとコースアウトをします。
コースアウトするときは、事前にコースの外側に沿って速度を落として走らないといけません。サーキットごとに、コースアウト時のライン取りが決まっているので、必ず守りましょう。
コースインした直後も、サーキットルールで一定の場所までコースの外側を走らないといけません。タイヤを温めるまでの慣らし走行など、全開で走らない時も常にコースの外側を走るようにしましょう。
サーキットやレースで転倒者が多いのはコースイン直後の第1コーナーです。レース用のグリップ力が高いタイヤは、タイヤが温まっていない時はスリップしやすいです。タイヤが温まっていないうちから思いっきり走ると、転倒しやすいので注意しましょう。
遅くても走行ラインは譲らない
速いバイクに抜かされる時も、自分の走行ラインは崩さないようにしましょう。速いバイクに先に行って欲しいときは、直線でアクセルを緩めて譲るようにしましょう。
コーナーで道を譲るために、急に外側に膨らむ行為は危険です。速い人は上手に抜かしてくれるので、変に意識しすぎないようにしましょう。
ハングオン(ひざ摺り)を覚える
オンロードの場合は、身体をバイクの内側に入れるハングオンによるコーナリングが基本です。バイクの膝すりは、バイクのバンク角ではなく身体を内側に入れることで行います。
膝を擦れるようになると、バイクのバンク角を把握して調整しやすくなるメリットがあります。
周りのライダーの走り方や、YouTubeのレース動画などを見て、ハングオンの走り方を習得しましょう。
サーキットを走る時のポジション
バイクのスポーツ走行時に取るポジションのセオリーは以下のものがあります。
・ステップには、つま先立ち
・フロントブレーキレバーは2本で握る
・ブレーキはフロントしか使わない
・シートの後ろに座る
・ノークラッチ走行(※)をする
あくまでもセオリーで、自分の乗りやすいポジションを見つけることも大切です。
ただし、基本通りのライディングポジションを習得した方がレベルアップが早いです。
※ノークラッチ走行は、シフトアップの際にクラッチを握らずアクセルを緩めてギア操作をします。シフトダウンも慣れればクラッチを握らずにできますが、少しだけクラッチレバーを握って(半クラ状態に近い)操作するとシフロチェンジのロスが少ないです。
手軽なレースから始める
サーキット走行の経験を積んだら、なるべく早くレース参戦を計画しましょう。まだレースは早いと謙遜する方も多いですが、初心者でも楽しめるレースはたくさんあります。
本格的なレースはある程度のレベルに達しないと難しいですが、手軽に出れるレースを見つけて積極的に挑戦してみましょう。
レースはサーキットのスポーツ走行や走行会とは雰囲気も違い、勝敗に関係なく楽しめるものです。
最初は耐久レースやミニバイクレースから始めるのがオススメです。
(参考:ハードルの低いバイクレース)
レース仲間を増やす
バイクレースは人脈や情報力が重要です。1人だけでレース参戦を続けるのではなく、仲間を見つけて情報交換やアドバイスを受けましょう。仲間ができれば、一緒に耐久レースに出ることも可能です。
レース仲間を増やす方法は次のようなものでしょうか。
- サーキットやレースでほかのライダーに積極的に声をかける
- 近所でレースをやっているバイクショップがないか探す
- 普段利用しているバイクショップでレースをやっている人を紹介してもらう
- ネット掲示板やSNS等で仲間を見つける
まとめ
私はバイクレースで活躍するために必要なことは「度胸」と「行動力」だと思います。
バイクで速く走るにはセンスもありますが、何度か転倒も経験して、バイクがスリップするギリギリの所を把握することが大切です。頻繁に転倒する初心者は上達が早く、無理なく早く走れる人は一定のレベルにたどり着くと行き詰まってしまいます。
できれば、転倒しても良い練習用のバイクを購入して転倒を恐れずに練習を重ねるといいでしょう。
バイクレースはお金もかかりますし、サーキット走行すると速い人を目の当たりにして自信を失ってしまうものです。しかし、レースに出るのはまだ早いなど消極的な気持ちになったり、ハングオン(膝すり)は無理などと決めつけず、積極的に色々なことにチャレンジする気持ちが重要です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
こちらの記事もあわせてどうぞ
- ハ゛イクの楽しみ方
- バイクの楽しみ方は人それぞれです。ここでは、ツーリング、バイクレース、レンタルバイクなど、バイクの楽しみ方を紹介しています。
ハ゛イクの楽しみ方 - 初心者「マメ」の「バイクはじめました!」のコーナー
- バイク初心者の「マメ(私)」が、バイクの免許取得とバイク取得に挑戦します。バイク購入やバイクの乗り方なども紹介。
初心者「マメ」の「バイクはじめました!」のコーナー - メーカーごとのバイク車種一覧とその特徴
- メーカーごとにバイクの車種の特徴や、販売金額、売却予想金額などをまとめました。
メーカーごとのバイク車種一覧とその特徴 - バイクの最新ニュース
- バイクの新型モデル情報、バイクグッズや法律動向などバイクに関わるバイク業界関連情報、バイクレース情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの最新ニュース