バイク初心者に伝えたい車(四輪車)との運転の違い
バイクは車に比べて事故のリスクが高いです。さらにバイクは転倒による自損事故が多く、事故を起こすと怪我をしやすいです。
バイクは車に比べて運転に様々なリスクが付いてきます。車の運転経験があり、初めてバイクに乗る方も事故が多いです。
ここでは、バイク初心者のために車(四輪車)との運転の違いについてまとめました。
バイクを運転するときの注意点
車の運転に比べて、バイクを乗る時は次の注意点があります。
- 転倒リスクがある
- 周囲の車から軽視されやすい
- 加速力が高い
- 渋滞でもすり抜けができる
バイクは二輪で走ることや、車体が軽くて小さいため、車と同じ感覚で運転すると思わぬ事故に繋がることがあります。
よくある事故事例を交えて安全な運転方法を解説します。
転倒しないための運転方法
バイクは2輪で走るので、バランスを崩したりスリップすると転倒します。
車であれば、「ヒヤリ、ハット」で済むような状況でも、バイクは急ブレーキ、急加速が原因で転倒事故に繋がります。
転倒しない運転方法の基本は、無理にバンクさせない事と、ゆとりのある安全運転を心がける事です。
バイクのバンク角の限界はすぐそこにある
バイクは車体を寝かせて曲がります。ハンドル操作だけのコーナリングは、徐行時を除いて危険です。適度にバンクをさせて曲がりましょう。
バイク初心者の方は、バイクレースの動画や写真のように、深くまで寝かせられると勘違いされがちです。
しかしレースに出ているバイクや、峠でコーナーを攻めている上級者は、バイクを寝かせるだけの環境と準備をしています。例えば、バイクのバンク角を出すために、まずはグリップ力が高いタイヤを履くなどしているのです。
また良いタイヤを履いて、準備運転をすればバイクを倒してもタイヤはグリップしますが、バイクを大きく寝かせると、次はステップやマフラーが地面に接触してしまします。
バックステップや社外マフラーなど、バンク角の対策を取っていないバイクを、大きく寝かせて曲がる行為は危険です。
教習所で使うような日常領域のバンク角のすぐ先に限界がある事を認識しておきましょう。
バイクはスリップしやすい
バイクは二輪で走ることからスリップしやすいです。
スリップによる転倒を避けるためには、次の運転を心がけましょう。
- 急発進しない
- 急ブレーキを極力しない
- マンホール、白線、道路のつなぎ目を注意する
バイクの運転は、急発進、急ブレーキをしないように、車以上に車間距離を取ってゆとりのある運転をしましょう。
バイクの転倒事故が多いのは雨の日です。特に雨の日はマンホール、白線、道路のつなぎ目のゴムや鉄が滑りやすくなります。極力すべりやすい路面を避けて走りましょう。
マンホールや白線、道路のつなぎ目の上を通る時は、絶対に急加速、急ブレーキをかけてはいけません。
周囲の車から軽視されやすい
バイクは車体が小さいので、実際には対向車や前方車両のすぐ近くまで迫っていても、まだ遠くにいるような錯覚を起こします。
また、車体が小さい分、周囲の車の死角に入りやすいです。
バイクは周囲の車から軽視されたり、気付かれにくい特性を理解して思いやり運転を心がけましょう。
バイクは加速力が高い
バイクは車体が軽いので、小さい排気量のバイクでも加速力が高いです。加速力が高いのは、バイクのメリットでもありますが、事故を起こしやすい要因になってます。
スピードを出しているつもりがなくても、気付くと法定速度をオーバーしている事がよくあります。スピードが出ると、当然事故のリスクも大幅に高くなりますし、交通違反の切符を切られてしまいます。
バイクの加速力を楽しむ事は決して悪い事ではないと思いますが、周囲に車やバイク、歩行者がいない安全な道路で法定速度の範囲内で加速力を楽しんで頂きたいです。
しかし、街中など交通y郎が多い所でバイクの加速力を活かした乗り方をする事は絶対にしないようにしましょう。
すり抜けは交通違反
渋滞している道路で、すり抜けするバイクをよく見かけますが、すり抜けは交通違反です。
しかし、黄色い車線をまたぐなどの悪質な違反をしない限り、警察も取締をする事は少なく、すり抜けは道路交通法でグレーな運転行為として定着しています。
しかし安全に運転するためには、すり抜け行為は控えるようにしましょう。
すり抜けは、他のすり抜けバイクとの接触事故や、右折や左折で幹線道路に入ってきたり、車線変更をする車との接触事故が多いです。
まとめ
バイク事故は初心者よりも、少し慣れてきた中級者以上の方の慢心や運転技術の過信によるものが多いです。慣れてきた頃に、一度気を引き締めて常に安全運転を心がけてください。
また、他のバイクがスピードを出しているのであれば、自分もスピードを出しても平気だと思い危険な運転に足を踏み入れてしまう方が多いです。
私は普段はバイク通勤をしないのですが、先日原付2種のスクーターで、朝の渋滞ラッシュの時間帯に国道を走る機会がありましたが、付いていけないと思うくらい飛ばしている原付2種をたくさん見かけました。
このように、公道を走っているバイクは、事故を起こしやすい危険運転をするバイクがたくさんいます。バイク初心者の方は、周囲で飛ばしているバイクの影響を受けずに、交通ルールを守った安全運転を貫くようにしてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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