バイク初心者がバイクのほかに買うもの
バイクは車体だけ購入しても、安心、安全、快適にバイクに乗る事ができません。
車体の他に買う物が多いのは、バイクならではの特徴です。
特に初めてバイクを購入する初心者の方は、バイクのほかに買う物の事を考えておらず、必要な装備が揃わずバイクに乗り始めたり、買う物が多くて戸惑う方が多いです。
バイクのほかに買う物のリストと、選び方のポイントを紹介します。
このページの目次です
必須アイテムとあると便利なグッズがある
バイクのほかに買うものは、必ず必要な必須アイテムと、ないよりあったほうが良い便利グッズがあります。
はじめてバイクを買う初心者の方は、必須アイテムを揃えて、その後も少しずつ便利グッズを揃えていくというでしょう。
バイクの必須アイテム一覧
ヘルメット
バイクはヘルメットの装着が義務付けられています。自動二輪免許を取得した方は、教習所で自前のヘルメットが必要になるので、既に持っている方も多いでしょう。
ヘルメットは、デザインで自己主張をしたり、一流ブランドの安全性が高いヘルメットを装着する事で、バイクライフを安全で楽しいものにしてくれる非常に重要なアイテムです。
バイクに乗るのであれば、ARAIやSHOEI、シンプソンなど一流メーカーのヘルメットを購入する事がオススメです。
バイクカバー
駐車場が屋外の雨風の影響を受ける場合、必ずバイクカバーをつけて保管するようにしましょう。
バイクは、フロントフォークやチェーンなど新車でも雨ざらしにすると、すぐにサビてしまうパーツが多いです。バイクを長く綺麗で不具合なく乗るにはバイクカバーは必須です。
バイクの保管は、安いバイクカバーを付けるだけでは安心できません。湿気対策ができていない安いバイクカバーを付けっぱなしにすると、雨が降った後の水蒸気がバイクカバーの中に残ってサビの原因になります。
高級バイクカバーの使用や、雨が降った後の換気、地面からの水蒸気対策をしっかり行いましょう。最近では、テント型の簡易ガレージを使用する方も増えています。
(参考:バイク初心者のためのメンテナンス基礎知識)
メンテナンス用品
バイク初心者の方は無理に自分で整備をする必要はありませんが、最低限の洗車やオイルアップくらいはやるようにしましょう。
洗車に必要なホースやスポンジ、シャンプー、WAXと、オイルアップに必要な潤滑油、チェーングリス、シリコンオイルなどを揃えておきましょう。
定期的に洗車とオイルアップをする事で、愛車を綺麗にかつ不具合を少なくして長く乗る事ができます。
盗難対策グッズ
バイクは盗難被害が多いです。盗難リスクは車種や保管環境によって変わってきます。
バイク盗難をする加害者は次の方が多いです。
- 未成年の不良
- プロの窃盗団
未成年の不良は、自分が乗るためにバイクを盗むケースとパーツ目的があります。無防備に保管しておくと、車種を問わずバイクの車体ごと盗まれてしまう可能性があります。
U字ロックなど簡単な盗難防止グッズを使用するだけで、未成年者のバイクを盗まれるリスクは軽減されます。未成年者に人気の車種やカスタムバイクは、パーツを盗まれるリスクが高いので、さらに警報装置などをつけておくと良いでしょう。
プロの窃盗団は、プレミア価格で流通している旧車や、車体価格が高いスーパースポーツやハーレーダビッドソンなどを狙って盗難しています。
プロの窃盗団のターゲットにされると、鍵付きのガレージ保管でも盗まれる可能性があります。盗難で狙われやすい車種は、徹底した盗難対策を講じましょう。
任意保険
「物」ではありませんが、バイクに乗る場合、任意保険に加入するようにしましょう。バイクは軽いため死亡事故や大規模事故の加害者になる事は少ないですが、自賠責保険だけでは人身4,000万円の補償のみで対物補償はありません。
無保険だと、軽く車に衝突しただけで数十万円の損害賠償責任を負います。運悪く、接触した車がその後、他の車や障害物に接触すると、数百万円〜数千万円の賠償規模の物損事故になる場合もあります。
人身事故は自賠責保険だけでは対応できない賠償額になる事が多く、実際に数億円の賠償を無保険によって自己負担になった事例もあります。任意保険はバイクを所有するための必須項目として考えておきましょう。
初めてバイクを購入される方は任意保険料が高額になりやすいです。125cc以下の原付は本人、もしくは同居の家族の自動車保険のファミリーバイク特約で対応できるケースがあります。125cc超えのオートバイは、保険料が安い通販型自動車保険で、最低限の賠償補償だけでも加入しておくようにしましょう。
あると便利なバイクグッズ
あると便利なバイクグッズには、バイクに取り付けるETCなどのパーツがあります。
(参考:バイク初心者が知っておくべきカスタムの極意)
ここでは、バイクに取り付けるパーツとは別のオススメのバイク用品についてまとめました。
メンテナンススタンド
メンテナンススタンドは、タイヤを持ち上げる外付けスタンドです。
メンテナンススタンドがあると、チェーンやタイヤまわりの簡単な手入れが行いやすく、自分で整備できる領域が広がります。
グローブ
バイクを素手で運転する事は違反ではないですが、安全、快適に乗るためにはグローブは必須です。
冬の防寒対策だけではなく、夏も汗による誤操作防止のためにグローブを着用するようにしましょう。
レインジャケット
レインジャケットはツーリングで遠方へ出かける機会が多い方や、通勤・通学で使用している方は必須アイテムになります。
レインジャケットは安物を買うと耐久性が低く、すぐに浸水してしまいます。バイクの使用頻度が高い人は、ゴアテック(特殊な糸の縫い方をした製品)など防水効果が高いレインジャケットを使用しましょう。
コンパウンド・タッチペン
コンパウンドは塗装の小キズを削る研磨剤です。タッチペンはバイクの外装色の塗料の筆ペンのような補修材です。
バイクは転倒しなくても日常使用の中で小キズが付く事があります。コンパウンドやタッチペンなど小キズの対処できるグッズを持っておくと便利です。
まとめ
私が初めてバイクを買った時は、まずは最初だからとヘルメットやバイクカバーなど安物で色々揃えていきました。
しかし、ヘルメットはすぐに一流メーカーのものが欲しくなり買い直し、バイクカバーは安物だとサビ対策がしっかりできず、バイクを傷めてしまいました。
バイク用品は、初心者が無差別にすべて高いものを揃えていく必要はありません。ただし、バイクとバイク用品を買う前に、自分に必要な物や長く使えそうな物を考える時間を取って、慎重に検討しましょう。
ヘルメットやバイクカバーなど、バイクの必須アイテムで長く使う物に関しては、最初からこだわって良いものを選ぶとよいです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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