進化した近年の4ストバイクとその中古車市場
4ストバイクは2ストバイクに比べて「パワーがない」「非力」などとずっと言われてきました。特に250cc以下の比較的排気量の少ないバイクでは、2ストとのパワー差は著しく、買うなら例え中古でも2ストがオススメと言われてました。
しかし、最近ではこの関係性が変わってきて、125cc以下の小型バイクでは4ストの逆襲とも言える進化があります。
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盛り上がりを見せている4ストバイク市場
最近のバイク市場で大きな盛り上がりを見せているのは4スト125ccスクーターです。
小型自動二輪の枠の中で最大限排気量を拡大しているだけではなく、環境性能と燃焼効率が非常に高くなっています。
一昔前の2ストの90ccや100ccのスクーターでは最高速が時速80km程度だったのに対して最近の4ストスクーターは時速100km前後出ます。街中では同じカテゴリーの125cc以下スクーターでは、4ストバイクで2ストバイクを抜かす事ができるのです。
小排気量のスポーツバイクといえば、2ストがかつては定番でしたが、ホンダがNSF100(競技用バイク)を出すなど、小排気量のパワーアップチューンも急速に進化を遂げています。もちろん4ストならではのエンジンの丈夫さや燃費の良さ・環境性能も向上していて、今や小排気量バイクについては、古い2ストよりも新しい4ストの方がオススメできるバイクとなっています。
250ccクラスもCBR250Rが復活するなど盛り上がりを見せています。歴代最強の250ccと言われたCBR250RRよりはパワー的なスペックは落ちますが、国内の実用的なスピード域の時速120kmくらいまでは心地よく加速する事ができて、燃費も良くコーナリング性能も良く非常にバランスのとれたバイクになっています。
市販車バイクの最高峰とも言えるスーパースポーツも進化していて、カワサキのZX10-Rでは1000ccでラムエア過給なしで200馬力という驚異的な数字をたたき出しています。
4ストバイクは高値で取引も
4ストバイクの進化は近年このように、大きな進化を遂げていて、高年式の4スト車は付加価値が高く、中古バイク市場でも高値で取引されている事が多いのです。
この他にも排ガス規制に伴い、原付から大型バイクまで市販される全てのバイクが最近ではキャブ車からインジェクション車に変わり、当初は給排気の効率が難しく、カスタムがしにくいと言われてましたが、最近ではインジェクションのコンピューター制御も良くなり、カスタムしたい人もコンピューター設置店に行けば、気軽にセッティングの変更ができるように変わってきました。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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