盗難バイクってその後どうなるの?

バイクの盗難は特定の車種を中心に非常に多いです。
一度盗まれたバイクというのは、綺麗な状態で戻ってくる見込みも非常に少ないというのが現状で、バイクを盗んでいる人というのはそれなりのノウハウがあるのです。
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ここでは「盗まれたバイクがその後どうなるか」を代表的な例を中心に紹介します。
この記事を読んで、「バイクは盗まれた後では、仮に警察に被害届を出してもどうにもならない」事を理解して盗難対策をしっかりしましょう。

盗まれたバイクのその後

海外に送られる

盗まれやすいバイク」のページでも紹介していますが、海外に持っていくと高値で取引されるバイクがあります。こういった盗まれやすいバイク以外でも輸出目的でバイクが盗まれることは多いです。

中古バイクの輸出は多くの国で規制がかけられて、正規ルートで輸出できないケースが多いです。しかし日本の中古バイクは世界各地で人気が強く、密輸で送られているケースも多いのです。

密輸されるバイクは、バラしてコンテナなどに詰められて送られます。その後送られた国で組み立てられますが、密輸ですので正規のルートで登録できません。

税関で発見されて戻ってくるケースもごく稀にありますが、こうした窃盗団は他の商品と一緒に上手にバレないように細かくバラしてコンテナ詰めするので、盗まれたバイクはその後永遠に海外で活躍してしまう可能性があります

部品取り車にされる

故障したり、転倒したバイクと同じ車種のバイクを部品目的で盗むケースがあります。窃盗団から10代の若者など、部品目的でバイクを盗む人は多いです。部品だけその場で外して盗んでしまうケースもありますが、多くは一度バイクをその場から運んで、人目につかない場所でバイクをバラします。
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所有者の敷地でない所でバイクをバラしていたら、ほとんどの人が盗難車ではなくて自分のバイクか、知人のバイクを整備している風にしか見えないですよね?その後フレームやエンジンなど、車体番号が打刻されている足がついてしまう可能性がある部分や不要な部分だけを、その変の空き地などに不法投棄して処分します。

こうして部品が取られた状態で戻ってくる事もありますが、バイクとしての価値はほぼなくなってしまいます。

盗難車として乗る

主に暴走族や10代の若者に多いです。盗んでバイクをそのまま、盗難車として乗ります。一般人が盗んでナンバーをそのままの状態にして乗る分には、捕まってバイクも戻ってくるケースもありますが、暴走族などはナンバーや車検証は処分してしまい、車体番号は削ってしまいます。

こうなると、盗んだ人が捕まる事はあっても、盗んだのが誰のバイクか分からなくなりオーナーの手元には戻ってきません。盗難車も転売される事が多いので、盗難車に乗って捕まる人がどこから盗んだバイクなのか分からない状況が多いです。

不正登録される

旧車の盗難等に多い、一番やっかいなパターンです。

最近は少なくなりましたが、以前は当たり前のようにヤフオクなどでも車検証だけの出品が行われていました。車検証だけで出品する人は、バイクを盗まれて出てくる見込みがないと諦めて、被害届けを出さずに少しでも換金しようとする人や、バイクが故障して部品取り車として処分しようとする人達です。

そしてその車検証のみを購入するのが、バイクの窃盗団の人です。バイクの窃盗団は盗んだバイクをまず、フレームに刻印されている車体番号を削ります。そしてヤフオクやその他のツテを使い同じ型式の車検証を用意できれば、あとは、その車検証に書いてある車体番号を新しく打刻してしまえば、盗難車だったはずが、違い車体番号のバイクとして普通に登録されてしまうのです。

最近では、車検証の売買がヤフオクでされる事は少なくなりましたが、盗まれたバイクは盗難車としてではなく、平然と街中を走っているケースもあるのです。

バイクの盗難についてもっと知るなら

バイクの盗難に関しては、下記の記事もご参考ください。

盗まれやすいバイクの特徴と窃盗方法。
盗難リスクの高いバイクは加入したい、バイクの盗難保険
バイクの盗難対策はリスクに応じてきっちりと行う
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