最低限やっておきたいバイクの日常点検は5項目
バイクは車に比べても転倒など自損事故を起こすリスクや、走行中にトラブルを起こすリスクが大きいです。安心して乗るためにも、最低限の日常点検を自分で行っておくようにしましょう。
灯火類の日常点検
バイクは車から見て存在感が少ないので、ウインカーやヘッドライトの球切れを起こすと重大な事故を起こす可能性があります。また、整備不良として違反切符を切られる事もあるので、バイクに乗るときが灯火類の点検は自分自身でしっかり行いましょう。
車と違い、ブレーキランプなど全般的な点検を1人だけで簡単にできます。ギア車の場合はニュートラルギアに入れて、スクーターの場合はセンタースタンドを上げて安全な状態で行いましょう。
ブレーキランプは目視で確認できない場合は、壁など障害物の近くで反射も利用して行うと1人で簡単にできます。
ブレーキの日常点検
点検項目で安全性に最も関わるのがブレーキです。バイクのブレーキ不良は街乗りであっても生死に関わる重大事故に発展する事もあるので、しっかり確認しておきましょう。
ポイントはブレーキパットの残量、ブレーキの引きずり、ブレーキフルードの状態の3つです。
ブレーキパットの残量は車に比べても簡単に確認できます。明るい所でパットの中を覗き込んで、おおよそ残りがどれくらいか確認しておきましょう。交換目安は2mmです。新品の時から日常的に確認しておくと交換の目安を把握しやすいです。
また、バイクはブレーキの引きずりトラブルが非常に多いです。センタースタンドがあるバイクは後輪を持ち上げて、手動でタイヤを空回りさせます。前輪もメンテナンススタンドを使って持ち上げる事が理想ですが、それが難しかったら、エンジンを切ってバイクを少し動かしてみます。
重度の引きずりであれば、素人でも実感できるくらいバイクが重たくなります。軽度の引きずりの場合は、エンジンを切ってタイヤを転がした時に「シュッ・シュッ」と擦れる音がします。多少の引きずり程度はそのまま乗っても問題はありませんが、なるべく早く対処するようにしましょう。
ブレーキの引きずりはブレーキキャリパーのオーバーホールで対処します。少し難しい作業なので、整備に自身が無い人はバイク屋さんに相談しましょう。やり気があれば家庭用の工具を使って自分でやる事もできます。
もう一点重要なのがブレーキフルードです。バイクのブレーキは発熱しやすく、フルードが沸騰してブレーキホースに空気が入りやすいです。ブレーキレバーを思いっきり握って、レバーの固さがあるかを確認します。レバーを握った感触がいつもより緩ければ、空気が入っている可能性が考えられます。
長距離ツーリングや、山道を走る時に入念に確認しておくようにしましょう。必要に応じてブレーキフルードのエア抜きを行い、異常がなくてもフルード液は劣化するので、1年〜2年を目安に定期的に交換をするようにしましょう。
エンジンオイルの日常点検
バイクの場合は、エンジンオイルの残量を、窓から確認するタイプの車種が多いです。サイドスタンドを使わずにバイクを平行な状態にして、正しい分量のオイルが入っているかを窓から確認します。
また、バイクは車に比べてもエンジンを高回転まわして走るのでオイルの劣化が早いです。オイル交換からの走行距離を管理して、なるべく小まめにオイル交換しましょう。交換目安は1,500km〜3,000kmです。スポーツバイクや250ccの高回転型のバイクはなるべく1,500kmを目安にオイル交換をする事をオススメします。
各種オイル漏れの日常点検
バイクは、サスペンションやエンジンなどのオイル漏れを起こしやすいです。
エンジンの下部付近からオイルが滲んでいないか?フロントフォークやリアサスペンションのダンパー部のオイル漏れなどを確認しておきましょう。特にフロントフォークはオイル漏れを起こしやすい部位です。しっかりケアしてあげるようにしましょう。
ドライブチェーンの日常点検
ギア車の場合はチェーンがむき出しになっています。人が乗っていない状態で、タルミが2〜3cm程あるのが正常な状態です。
素手で触ると汚れますが、しっかり定期的にチェーンのたるみを自分の手で触って確認しましょう。汚れが気になるのであれば、軍手や雑巾などを利用しても構いません。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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