バイクのメンテナンスをする場所にはどこがある?
バイクのメンテナンスをするには、プロの業者の整備工場に依頼する方法と、自分自身で整備を行う方法があります。
自分自身で整備をする時は、日没や雨などを考慮した場所を選んだり、メンテナンススタンドや工具など最低限の装備が必要です。
ここでは、バイクのメンテナンス場所について紹介します。
このページの目次です
バイクの整備をプロの業者に依頼する
バイクの整備を行う業者には、次のものがあります。
- 販売店、ディーラー
- 整備専門ショップ
- 部品量販店(ナップス、2りんかんなど)
- バイク対応の民間車検工場
街の小規模業者は、自転車の販売・整備とバイクの整備を行っている場合があります。自転車がメインの看板でも、店頭にバイクが並んでいれば腕の良いベテラン整備士はいるかもしれません。近所で気になる業者を見つけたら、一度声をかけてみるとよいでしょう。
ガソリンスタンドや、オートバックスなど車向け部品量販店では、タイヤの空気圧チェック程度の簡単なメンテナンスはできますが、本格的なバイク整備は扱っていません。
一部の車検指定工場は、バイクと車の双方の車検整備をしている場合がありますが、基本的にはバイク専門の整備業者が多いです。
小規模業者と大規模業者はどちらを使うべき
バイクの整備業者は、従業員1〜3人程度で運営している小規模の業者と、部品量販店やディーラーなどの大規模な業者があります。
メンテナンス費用は、大規模業者の方が部品の割引や、オイル交換をキャンペーン交換等で対応してくれるので若干安い傾向があります。一方。、小規模業者は、店主の裁量で細かい作業をサービスで行ってくれる場合があります。
工賃は基本的にメーカーが発行する整備マニュアルによって算出しているので、どこの整備業者でも同等の料金です。つまり、総合的に見れば、業者の規模によってメンテナンス費用が大きく変わる事はありません。
大規模業者の場合は、部品の在庫が多く即日対応で部品交換ができ、社外品を含めて様々な部品を現物を見ながら比較検討できるメリットがあります。小規模業者は、常に同じスタッフが応対してくれるので、お店との信頼関係を築きやすく、定期的に整備を依頼する事で、業者側がバイクの状態や使用状況を理解して適切なアドバイスをしてくれます。
バイクのメンテナンスは小規模業者を使うか大規模業者を使うかは人それぞれの好みです。私は、基本的に近所の小規模業者にメンテナンスのお世話になっていましたが、カスタムや急いで部品交換したい時は大規模業者の部品量販店を利用していました。
自分でバイクをメンテナンスする
バイクは簡単な工具でメンテナンスができて、整備をするためのスペースも取りません。
私の実家は駐車場がなかったので、晴れた日に家の目の前の道路上でよくバイクの整備をしていました。
自分でバイクをメンテナンスするために必要な環境を紹介します。
最低限のメンテナンスは保管場所でOK
バイクのメンテナンスと聞くと、お店でバイクをリフトで持ち上げるような大規模な整備を想像する方も多いですが、洗車やオイルアップ、日常点検も立派なメンテナンスです。最低限のメンテナンスはバイクの保管場所で十分対応できます。
灯りが無い場合は、なるべく晴れた日の日中など明るい時間にメンテナンスを行うようにしましょう。
バイクの整備を自分で行う
バイクの整備を自分で行う場合は、必要な装備や環境を揃えて、計画性を持って作業を始めましょう。バイクの整備は場所を問わず、どこでも作業ができますが、工具が足りなかったり作業に手間取って時間がかかると、日没や雨など天候の問題が出てきます。
ガレージなど屋根付き、電気(蛍光灯)付きの環境があれば、問題が起こっても体制を整えるまで作業を中断できますが、屋根も灯りもない屋外では途中で作業を中断できません。
オイル交換など、必ず短時間で終わる目処がある簡単なメンテナンスは、天気を見ながら屋外で行っても問題ないですが、初めて挑戦する難しい整備の挑戦は、情報収集などを含めて入念な準備を行いましょう。
バイクのメンテナンスは安い工具ばかりを使わない
バイクを自分で分解などのメンテナンスやカスタムを行う場合は、適切な工具を揃えておく事が大切です。安い工具や大きさや形状があっていない工具を使って無理やり作業すると、ネジ山を潰して業者に依頼しても修復不可能になってしまう場合もあります。
特に固いボルトを緩める工具は、安物やコンパクトタイプではなく、しっかり力が入り、ボルトにフィットする一流ブランドの工具を使う事がオススメです。
バイクのメンテナンスで使う工具は、ブランド物の高級品であればなんでもいいものではありません。ネジの場所や形状に応じて、工具の大きさを変えて、適切に安定した力でネジを回せる環境を作りましょう。
安物の工具でも、状況によっては重宝する場面もたくさんあります。工具は高価なので、最初は少しずつ揃えていきましょう。工具が揃っていないうちは、難易度が高いメンテナンスの挑戦を控える事も大切です。
自分でメンテナンスするなら、メンテナンススタンドを持っておく
メンテナンススタンドは、バイクのタイヤを持ち上げる外付け式のスタンドのようなものです。センタースタンドがあるバイクは、メンテナンススタンドがなくても、ある程度の整備ができます。ただし、メンテナンススタンドがあった方が圧倒的にメンテナンスがやりやすい環境を作れます。
メンテナンススタンドはリア用とフロント用があります。バイクは後輪駆動なので、まずはリア用から購入して、その後フロント用も揃えるようにしましょう。
メンテナンススタンドの購入費用は8千円〜2万円ほど(片側)で、一度購入すれば幅広いバイクの整備で活用できます。メンテナンススタンドは、タイヤやブレーキローター、チェーンなど、タイヤを外す整備に必要不可欠なツールです。
大掛かりな整備をする予定がなくても、メンテナンススタンドが付いていると、オイルアップやチェーンや空気圧の調整など簡単なメンテナンスも作業がしやすくなります。
まとめ
バイクのメンテナンスは、整備を依頼するプロの業者選びと、自分でメンテナンスする環境作りの両方が大切です。必要に応じて、セルフメンテナンス、部品量販店などの大規模業者、近所の整備業者などを使い分けるとよいでしょう。
私がバイク初心者だった頃は、近所の小さいバイク屋で整備を依頼する時は、作業に立ち会ってメンテナンス方法を教わっていました。また、バイクのメンテナンスに詳しい友人に協力してもらいながら、整備方法を覚えていきました。
このように、誰かにメンテナンス方法を教わりながら、少しずつ工具やメンテナンススタンドなどの道具も揃えて、自分でメンテナンスできる領域を広げていくとよいでしょう。
最近では、インターネットで車種ごとのメンテナンス方法を画像や動画で分かりやすく解説しているサイトが多数あります。バイクのメンテナンスを勉強したり、利用する整備工場などのお店と信頼関係を築いていくのもバイクを所有する楽しみのひとつだと思います。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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