バイクのエンジンオイルのメンテナンス

バイクは少ない排気量のエンジンを高回転まで回す事で車と同等以上にスピードを出す事ができます。
構造上エンジンにかかる負担が大きく、エンジンオイルをしっかりしないとバイクの寿命は大幅に短くなってしまいます
エンジンオイルのメンテナンス方法について紹介いたします。

エンジンオイルの交換頻度

バイクのオイル交換は1,500km〜3,000kmです。高回転型のエンジンであれば、なるべく2,000km以下の短いサイクルでエンジンオイルを交換していく事がオススメです。バイクのエンジンの寿命はオイル交換をしっかりしないと、1万km〜2万km程度になってしまう事もあります。遅くても3,000km以下の頻度で定期的にオイル交換をしていく事がオススメです。

オイルエレメントは一般的にオイル交換2回に1回程のペースで交換します。1,500km程度でオイル交換をしている人であれば、エレメント交換はオイル交換3回に1回くらいのペースでも問題はありません。

またエンジンオイルは距離を乗らなくても、長時間経過すると経年劣化してきます。全く距離を走らない人も半年〜1年を目安にオイル交換をするようにしましょう。

エンジンオイルの選び方

粘度

エンジンオイルには5W30や10W40などの数字があります。これはエンジンオイルの粘度を表します。粘度の見方としては、数字が大きくなる程高い温度に対応できるようになっています。

一例として10W40のエンジンオイルの場合、左側の10という数字は低温時の粘度です。数字が低い程柔らかくなり寒さに強いです。WというアルファベットはWINTERの略で左側の数字が冬に対応できる粘度を表しているという意味です。右側の40の数字は高温時の粘度です。数字が高い程高い気温でも粘度を保つ事ができて、暑さに強くなります。

一般的なバイクの推奨粘度は10W40が多いです。理想としては夏と冬で粘度を変えてあげると、よりバイクに優しいです。

種類

バイクのエンジンオイルを選ぶ時には、オイルの種類によって変わるランクを選ぶ事が必要です。エンジンオイルには鉱物油、半化学合成油、化学合成油の3種類があります。簡単にまとめると、鉱物油よりも科学合成油の方が高性能です。

全ての面で科学合成油は優れていてデメリットは価格が高いくらいです。ですが、どのバイクでも科学合成油を使えば良いという訳ではなく、スピードを出さないスクーターや街乗り用の200cc〜250ccクラスのバイクなどであれば、わざわざ科学合成油を使ってもオーバースペックで性能の違いを実感できません。

スポーツバイクや大排気量のバイクを除いて、鉱物油で充分です。バイクはエンジンオイルによってレスポンスの違いを実感できるくらい変わるので、最初のうちは色々なエンジンオイルを試してみる事もオススメです。

耐久性

エンジンオイルは高級品であれば耐久性が良いという訳ではありません。オイルの耐久性は基本的に乗り方と粘度によって変わります。エンジンを高回転まで回すとオイルの劣化も激しくなりますし、オイルが柔らかい程寿命が早くなります。

最初のうちはオイルの種類による寿命はそれほど気にせず、しっかり定期的にオイル交換をしていく事が必要です。エンジンオイルの耐久性という面では、高いオイルでも安いオイルでも基本は同じです。高いオイルを4,000kmに1回交換するより、安いオイルを2,000kmに一回交換した方が、バイクを長持ちさせる事ができます。

オイル交換の方法

バイクのエンジンオイル交換は作業自体は簡単です。廃油を受ける容器を用意して、エンジン下部にあるドレンボルトを緩めれば勝手にオイルが抜けていきます。

ここでなるべく時間をかけて、ゆっくりエンジンオイルを抜けきり、多少左右にゆするなど、古いオイルを出し切るようにします。あとはエレメント交換をしない場合は、ドレンボルトを締め直して注油口から、窓を見ながら新しいオイルを入れるだけです。

廃油の処理

エンジンオイルは作業よりも廃油の処理が問題になります。車やバイクのエンジンオイル専用の廃油処理箱を購入したり、油吸収パットで受け皿にいれた廃油を全て吸収させて燃えるゴミで捨てる方法もあります。

どちらにしても、廃油をその辺に捨てる行為だけは環境保護の観点から絶対にやらないようにしましょう。廃油の不法投棄や流出は犯罪になりますので、必ず適切な処理を行いましょう。

バイク屋や車屋と仲がよければ、ペットボトルなど適当な容器に移して、廃油だけ捨てさせてもらえるように交渉する事もできます。廃油の問題さえ、クリアできそうであれば、オイル交換は積極的にチャレンジしてもらいたい初級編のメンテナンスです。

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