バイクのロードサービスの種類や補償範囲について
バイクは転倒などの自損事故や、エンジン、駆動系などの不具合など、出先がトラブルに見舞われて自走不能になるケースが多いです。車に比べてもバイクは自力では解決できない問題を抱えるケースが非常に高いです。
安心してバイクに乗る為には、出先でのトラブルでも助けてもらえるロードサービスに加入しておく事がオススメです。
このページの目次です
バイクにも対応しているロードサービスは限られている
JAFやバイク用任意保険の付帯ロードサービスでは対応していますが、クレジットカードや自動車保険のロードサービスはバイクの対応の可否はまちまちです。
傾向としては、車をターゲットにしたロードサービスでは、バイクの対応もしてくれる所は全体の半分ほどです。既に車のロードサービスに加入しているので問題ないと思っている人は、バイクにも対応しているロードサービスなのかを確認してみましょう。
バイク対応のロードサービスの例
バイク向けのロードサービスの種類を、代表事例も踏まえながら紹介していきます。
JAF
車も含めて最も代表的なロードサービスです。入会金2,000円、年会費4,000円の有料サービスですが、手厚いサービスが魅力のロードサービスです。バイクにも対応していてトラブル対処の実績も豊富な信頼できる定番サービスです。
JBR
バイク乗りでない人は馴染みが少ない会社かもしれないですが、バイクの盗難保険最大手です。バイク専用のロードサービスにも力を入れていて、スピードも対応力も最も強い信頼できるロードサービスです。
レッカーの移動距離によって金額が変わる有料サービスです。
レッカー50km5,900円/年、レッカー100km7,900円/年、レッカー無制限9,900円/年になっています。
任意保険の付帯サービス
ロードサービスが自動付帯付いてくる保険やオプション加入の保険商品があります。車用の自動車保険でも、バイクに対応しているケースもあります。バイク以外の任意保険は必ず一度確認をしておくようにしましょう。
保険会社によって、ロードサービスの内容が変わります。バイクの任意保険では、保険料とロードサービスの充実度やバランスで「チューリッヒのスーパーバイク保険」が評判が高いです。
バイクショップ取り扱いのロードサービス
大手のバイク販売店ではショップ専用のロードサービスを用意しているケースがあります。バイクを買うと1年無料サービスなどを付けている所も多く、2年目以降も年会費4〜5千円前後で継続する事ができます。
ショップのロードサービスはレッカー無制限が自動付帯の所が多く、サービス内容にも強みがあります。
クレジットカードの特典
一部のクレジットカードでは、特典としてロードサービスが付いている事があります。年会費無料のクレジットカードにはロードサービス特典が付いている事は少ないです。クレジットカードのロードサービスでは、車専用のものと、バイクにも対応しているサービスがあります。
バイク向けロードサービス付きで評判が高いクレジットカードとしては、HMG(北海道二輪車両業協同組合)ロードサービスカード、CLUB AJカードがあります。
ロードサービスは何をしてくれるの?
バイクのロードサービスは、ガス欠やバッテリーあがりなどのちょっとした不具合の場合は、その場ですぐに対応してくれます。バイクのロードサービスで最も多いトラブル事例が始動不良です。急にエンジンがかからなくなってしまった場合、必要に応じて応急処置をしてエンジンをかけるようにしてもらう事もできます。
バイクは車に比べてもレッカー移動が簡単なので、その場でなおすのが難しいと判断されれば、すぐにレッカー対応になります。長距離ツーリングなどが多い人は、レッカーの距離無制限やトラブル時のホテルの宿泊費用など付随したサービスが充実している所に加入しておく事がオススメです。
ロードサービスに入っていないとどうなる?
当然ですが、トラブル時に無料でロードサービスを利用する事はできません。JAFなどでは、非会員向けに一回ごとに有料で出張サポートを行っていますが、基本料金で8,230円。その他作業料金を含めると、一回ロードサーブを呼ぶだけで1〜2万円かかります。
長距離のレッカーが必要な場合は数十万円かかるケースもあり、出先でのトラブル時は、とりあえず近くのバイク屋に持っていき、後日修理が完了したら再度取りに来るなどの手間をかけているケースが多いです。
ロードサービスを利用しない場合は、知人などに駆けつけてもらうか、一度バイクを邪魔にならない場所に置いて帰宅し、後日積載用の車などを持ってバイクを回収しに行く必要が出てきます。
どちらにしても、バイクのロードサービスは、バイク保険やクレジットカードなど、安く加入できる商品もありますので、何かしらのロードサービスを利用できる環境を作っておく事を強くオススメします。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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