バイク任意保険の種類や選び方。
バイク保険にも車と同じように「自賠責保険」と「任意保険」があります。ここでは、バイクの自賠責保険と任意保険の違いや、任意保険について解説します。
自賠責保険では保証が十分ではない
「自賠責保険」はすべてのバイクに加入が義務付けられています。しかし、自賠責保険の賠償金額は実際に事故が起きると足りない場合が多いようです。
「任意保険」は自賠責保険ではまかないきれない賠償金額を補填するものです。任意保険の保証範囲は加入契約によって異なりますが、対人、対物、車両、盗難など自賠責保険がカバーできない部分を補います。
任意保険の保険料は年齢やそれまでの事故歴によって変わります。利率は等級で表され、新規加入であれば、6等級からスタートします。事故を起こさなければ、ランクが上がり、事故を起こして保険を使うとランクが下がります。
任意保険はバイクの排気量と年齢で保険料が変わる
任意保険の保険料は、排気量と加入者の年齢に大きく左右されます。
新規契約の場合の任意保険料の例
等級 | 年齢条件 | 割増、割引 |
6 (A) | 全年齢担保 | 30%割増 |
6 (B) | 21歳以上 | 10%割増 |
6 (C) | 26歳以上 | なし |
6 (E) | 30歳以上 | なし |
バイク任意保険の種類
●対人補償保険
歩行者と接触したり、自分のバイクに乗せていた人にケガを負わせたりなど、人に対する補償を行います。自賠責の限度を超えた時に保険金が支払われます。治療費、慰謝料、休業損害、入院費、遺失利益などもカバーします。保険金額は無制限にしている場合が多いです。
●対物補償保険
バイクが損害を受けたり、道路標識を壊した時など、物に対する補償を行います。内容によって保険料金は異なります。
●搭乗者傷害保険
保険に入っているバイクが起こした事故で、加害者、被害者にかかわらず、その運転者や同乗者の死亡、負傷を補償します。掛け金は上がりますが、二人乗りをする人は入っておいたほうがよいでしょう。この保険だけの請求であれば等級ダウンはありません。
●車両保険
事故などの原因でバイクが壊れた場合、その損害額を補償します。ただし、単独転倒や、当て逃げで相手が特定できないと保険が支払われません。天災には適用されますが、盗難については盗難保険に加入する必要があります。
●自損事故保険
対人賠償保険、対物賠償保険では、ライダー自身の負傷や死亡に補償がありません。自損事故保険では、自ら誤って事故を起こした場合などでも、死亡や入院通院に定額が支払われます。この保険は単独での加入が不可で、対人賠償保険に自動的についてきます。
●盗難保険
バイクの盗難事故に対して、再購入代金を補償します。保険会社によって異なりますが、保険金は最高で市場価格の90%程度が上限となっている場合が多いです。イタズラでも保険がおりるものや、ロードサービスが付帯するなど、細かい条件が保険会社によって異なります。中古車でも加入できます。
任意保険の料金の目安
バイクの任意保険に新規加入した場合、だいたいどれくらいの保険料がかかるのか、その目安を紹介します。
- 対人補償保険:無制限
- 対物補償保険:無制限
- 搭乗者傷害保険:300万円
- 自損事故保険:1500万円
このような条件で加入した場合には、次のような保険料が目安となります。
●125cc以上のバイクの場合
- 全年齢担保:14万円
- 21歳未満不担保:10万円
- 26歳未満不担保:5.5万円
- 30歳未満不担保:4.5万円
●125cc以下のバイクの場合
- 全年齢担保:6万円
- 21歳未満不担保:3万円

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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