原付の自賠責保険の補償内容や金額

原付バイクは車や251cc以上のバイクのように、車検の必要がありません。
自賠責保険に加入して標識交付証明書とナンバーを取得すれば、公道を走る事ができます。

ここでは、原付を乗るために必要不可欠な自賠責保険について解説します。

自賠責保険とは

自賠責保険とは交通事故の被害者救済を目的にした、公道を走る車両に加入を義務付けられている強制保険です。
原付で新規登録をする際は、自賠責保険証券がないと登録を認めてくれません。

また、自賠責保険の有効期限が切れた状態で、更新をせずに公道を走った場合、道路交通法違反で1年以下の懲役または50万円以下の罰金と、6点の違反点数加点(一発免停)の罰則が科せられます。

自賠責保険の補償内容

●対人賠償

  • 怪我による傷害  120万円
  • 後遺症傷害   4,000万円
  • 死亡      3,000万円

自賠責保険は被害者救済を目的にしているので、補償範囲は対人賠償のみです。
バイクや自動車など車種や排気量は関係なく、自賠責保険の補償内容は一律設定になっています。

ただし、自賠責保険の補償の上限金は低く、人身事故の加害者になった場合に全ての金銭的賠償を自賠責保険で賄えるとは限りません。

たとえば、子供を交通事故で死亡させた場合の賠償金額の相場は1億円と言われています。この場合、自賠責保険にしか加入していないと7,000万円の賠償を自己負担しなければいけません。

必ず自賠責保険だけではなく、任意保険(バイク保険)にも加入しておきましょう。
原付の場合は、自動車保険のファミリーバイク特約を活用する方法が人気です。
(参考:原付の任意保険)

原付の自賠責保険料

原付の自賠責保険料は50ccクラスや125ccクラスの原付2種を含めて、全て一律料金です。
保険期間は1年単位で最長5年まで加入できます。

●原付バイクの自賠責保険料一覧

1年  7,280円
2年  9,420円
3年  11,520円
4年  13.580円
5年  15,600円

加入期間が長いほど、1年あたりの保険料は安くなります。

自賠責保険が残っているバイクを売却した場合

自賠責保険が残っているバイクを売却した場合、自賠責保険の契約も新所有者にそのまま引き継げます。
身内に個人売買で売却した場合は、自賠責保険の名義変更をせずにそのまま乗って頂いて問題ありません。

個人情報を懸念される場合は、承認請求書で名義変更のチェックと新名義人の情報を記入して保険会社に送付すると、自賠責保険の名義変更ができます。

業者に売却して再販する場合は、個人情報保護の観点で一度自賠責保険を解約して、購入者に新規加入を義務付ける対応をしている業者が多いです。

自賠責保険はみんな何年で加入している?

某バイクショップの店主に、原付の自賠責保険はみんな何年で加入しているのか聞いてきました。

全体的に新車は5年、中古は2年で加入する方が多いという回答がありました。
原付バイクは故障リスクや、生活環境の変化で乗らなくなったり、手放す方が多い傾向から、加入期間に迷っている方へは無理に長い期間を勧めないそうです。

また、販売店など自賠責保険の代理店は、自賠責保険の売上だけではなく、申し込み件数に応じて保険会社が特典が用意してる場合もあるので、短い期間で更新を繰り返してもらった方が代理店側はメリットがあるそうです。

加入期間の設定は、あくまでも個人の自由なので、価値観や事情に合わせて加入者の考えを尊重して決めるべきです。

原付の自賠責保険の代理店

原付の自賠責保険に加入できる代理店は、主にバイクショップとセブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニです。

ほかにも自賠責保険の代理店資格は、自動車ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドなど幅広い事業所が持っています。

しかし、原付の自賠責保険を扱える保険代理店は限られてます。原付だけではなく、250cc以下のオートバイも自賠責保険のシールを貼らないといけないので、取扱代理店が限られます。

250cc超えのバイクは、自賠責保険のシールではなく、陸運局から発行される車検の有効期限のシールを貼るので、幅広い自賠責保険の代理店で加入できます。

自賠責保険のシールを貼らない場合の罰則

自賠責保険のシールは警察が一目見て自賠責保険の加入状況を把握できるように、ナンバープレートに貼るように義務付けられてます。
しかし、シールなので剥がれるリスクもあり、名義変更でナンバーが変わっても、原則同じシールを剥がして再利用するので、紛失してしまう場合もあります。

自賠責保険のシールを貼っていない場合、3万円以下の罰金、運転免許証の違反点数0点(自賠責保険の加入がある場合)の罰則があります。しかし、警察のほとんどの方は、自賠責保険の加入が確認できれば、シールを貼っていない違反に関しては見逃してくれるようです。

ただし、自賠責保険のシールを貼っていないと、警察に止められるので、必ず定められているようにシールをナンバーに貼り、紛失した場合は速やかに保険会社に再発行手続きをしましょう。

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