2017年版150ccスクーター比較
PCX150のヒットを皮切りに、原付2種のように取り回しがよくて高速道路や有料道路にも乗れる150ccクラスのスクーターが普及しています。
スクーターに強いヤマハも150ccスクータークラスに参入して、ホンダのPCXと熾烈な争いを繰り広げています。
2017年8月現在、国産主要メーカーのラインナップに並んでいる150ccクラスのスクーターは次の車種があります。
・ホンダ PCX150
・ヤマハ N-MAX155ABS
・ヤマハ トリシティ155ABS
・ヤマハ マジェスティS
ホンダのPCX150に直接ぶつかるライバルはN-MAX155です
マジェスティSは全長が長く全幅が狭い高速走行に優れたボディーサイズです。
トリシティ155は見た目で分かる通り、前2輪後1輪の3輪構造で安定感を重視したバイクです。
PCX150とN-MAX155は、125ccクラスの原付2種スクーターに近く、マジェスティSは、200ccや250ccスクーター寄りの存在です。
トリシティ155は125ccの用意もあるため、原付2種に近いスクーターですが独自路線を進んでいます。
価格・ボディーサイズ・重量の比較
ホンダ | ヤマハ | |||
---|---|---|---|---|
PCX150 | N-MAX155ABS | トリシティ155ABS | マジェスティS | |
価格 | 360,720円 | 378,000円 | 453,600円 | 349,920円 |
全長 | 1,930mm | 1,955mm | 1,980mm | 2,030mm |
全幅 | 740mm | 740mm | 750mm | 715mm |
全高 | 1,100mm | 1,115mm | 1,210mm | 1,115mm |
軸間距離 | 1,315mm | 1,350mm | 1,350mm | 1,405mm |
シート高 | 760mm | 765mm | 780mm | 765mm |
重量 | 131kg | 128kg | 165kg | 145kg |
全長、軸間距離が短いほど取り回しが良くなります。取り回しではPCX150が一歩リードしていますが、N-MAXと比較して大差はありません。
トリシティ155は、前2輪の構造にも関わらず、全長、全幅、軸間距離ともにライバルと大差なくコンパクトにまとめています。
マジェスティSは、150ccクラスの中ではボディーサイズが大きいですが、高速走行の安定性が高いです。
エンジンスペック・燃費性能を比較
・ホンダ PCX150
エンジン型式:水冷4ストロークOHC単気筒
排気量:152cc
最高出力:10kw(14PS/8,500rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf-m)/5,000rpm
燃費:52.9km(国土交通省届出値)
・ヤマハ N-MAX155ABS
エンジン型式:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
排気量155cc
最高出力:11kw(15PS/8,000rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf-m)/6,000rpm
燃費:49.9km(国土交通省届出値)
・ヤマハ トリシティ155ABS
エンジン型式:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
排気量155cc
最高出力:11kw(15PS/8,000rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf-m)/6,000rpm
燃費:43.4km(国土交通省届出値)
・ヤマハ マジェスティS
エンジン型式:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
排気量155cc
最高出力:11kw(15PS/8,000rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf-m)/6,000rpm
燃費:40.0km(国土交通省届出値)
ヤマハの155ccスクーターはBLUE COREエンジンという最新のエコエンジンを搭載しています。
しかしホンダのPCXとエンジンスペックに大差はなく、カタログ燃費はPCXが一番優れています。
購入時の比較材料としての評価は、エンジンスペックはほぼ互角とみてよいでしょう。
燃費に関しては、3輪バイクのトリシティ155とボディーサイズが一回り大きいマジェスティSはライバルよりも低い数字になっています。
収納力の比較
150ccクラスの魅力は高速道路に乗れることですが、高速走行よりも街乗りメインの使い方が人気のカテゴリーです。
通勤・通学・買い物などの日常的な使用で重要なのが荷物の収納力です。
・ホンダ PCX150
シート下収納:25L
フロントパネル:500mlのペットボトル収納可能&スマホ充電可
・ヤマハ N-MAX155ABS
シート下収納:約24L
フロントパネル:500mlのペットボトル収納可能のフロントポケット
・ヤマハ トリシティ155ABS
シート下収納:約23.5L
フロントパネル:12V・DCジャック内蔵の小物収納
・ヤマハ マジェスティS
シート下収納:約32L
フロントパネル:約2.7Lのフロントポケット
収納力ではボディーサイズが大きいマジェスティSが一歩リードです。
PCXとN-MAXは僅差ではありますが、PCXの方が勝っていますが、ほぼ互角と見てよいでしょう。
まとめ
150ccのスクーター4車種を比較すると、マジェスティSはかつて流行したマジェスティ125に近いボディーサイズで、ライバルよりも一回り大きく安定感のあるボディーを売りにしています。
トリシティ125は取り回しと扱いやすさを両立した、ライバル不在のフロント2輪・リア1輪の3輪バイクです。
N-MAXとPCXを比較するとスペック上はほぼ互角ですが、N-MAXの方がデザインや計量さ、ABS付きのパッケージングなど後発の新型バイクだけあって総合評価は高いです。
125ccが2016年、155ccが2017に発売された新型バイクのN-MAXと比較して、PCXはスペック面でほぼ互角でロングセラーになる理由がよくわかります。
スペック面の差は全体的にすくないので、最終的にはデザインやメーカーの好きなバイクを選びましょう。
当サイトの見解としては、都市部など取り回しや実績や車種のブランド力を重視する場合はPCX、デザイン性を重視するならN-MAXがオススメです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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