人気が衰えないスーパースポーツのバイクブーム

2000年代から始まったスーパースポーツのバイクブームは、現在も衰える事なく高い人気を誇っています。スーパースポーツとは、「SS」と略される事もあり、レーサーレプリカでかつ600cc以上のバイクの事を言います。

スーパースポーツブームの経緯

スーパースポーツブームの元祖と呼べるバイクは、1992年に発売されたホンダCBR900RRです。この当時900ccクラスのレギュレーションのバイクは存在しなかったので、レーサーレプリカという名称が適用されずに、スーパースポーツという名前が産まれたとも言われています。
 
450px-Honda_CBR900RR_Fireblade_1992,jpg

(ウィキペディア(Wikipedia)参照)

 
この当時の大型バイクはコーナリング性能も求めたスポーツタイプよりも、目指せ時速300kmを掲げたメガスポーツや、クルーザータイプとも呼ばれるCBR1100RR(ブラックバード)やGXX-R1100やZZR1100など、最高速に特化したバイクが凌ぎを削っていました。

その後CBR900RRに対抗すべき、スズキからSX-R750、ヤマハからYZF-R1が登場し、スーパースポーツに注目度が高まりました。1999年にそれまでスポーツバイクの主流だった250cc2ストバイクが排ガス規制を受けて各社販売を中止した事で、2000年代からスーパースポーツバイクブームが起こりました

世界最高峰のレース「ロードレース選手権」は名称を「MOTO-GP」に変更し、4スト1000ccに有利なレギュレーションとなり、2004年にはWSBのレギュレーションが1000ccに変更されました。かつてはレギュレーションが存在しなかったCBR900RRですが、12年の時を経て正真正銘のレーサーレプリカとなったのです。

市販車ベースでもタイヤさえ変えれば即レース参戦可能とも言えるスペックのスーパースポーツは世界各地で人気となり中古車市場でも大人気となりました。

日本の国内仕様は騒音規制が厳しい為、パワーを抑えられて販売されていて、購入後にマフラーや吸気系パーツなどを交換してコンピューターの設定を変えるフルパワー化と、海外のフルパワーモデルを日本に輸入する逆輸入モデルが人気となり、中古バイク市場でも、こうしたフルパワー化されたスーパースポーツは高値で売買されるようになりました

スーパースポーツの中古バイク市場

1992年のCBR900RRを皮切りに、CBR954RR・CBR600RR・CBR1000RR、ヤマハはYZF-R1・YZFーR6、スズキはGSX-R1000・GXXーR750・GSX-R600、カワサキはZX-10R・ZX-6Rと各社1000ccクラスと600ccクラスを中心に各社スーパースポーツに注力しました。

最新型のスペックはZX-10Rが1000ccクラスとしては初の200PS超えを達成するなど初代モデルと比べても圧倒的な数字となっていますが、実際の所は素人では扱いきれない驚異的なスペックとなっていて、古い型のスーパースポーツでも他のジェンルのバイクと比べても充分通用するスペックを誇っていて、中古車市場では高い人気を呼んでいます

かつての250cc2ストのレプリカバイクのような、エンジントラブルも少なく20年以上前の型でも定期的なオイル交換などメンテナンスされているバイクであれば、現役かつ高スペックのスーパースポーツバイクとして充分に見る事ができます。

90年代以降バイク業界は、ビッグスクーターブームやTWブームなどいくつかのブームが来て去って行きましたが、スーパースポーツに関してはバイクそのもの奥深さや、面白さ。物足りなくなる事のないパワーやコーナリング性能が最も詰まっているジェンルで、ブームの衰えや、スーパースポーツの中古バイク市場の減退は考えにくい状況となっています。

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