盗まれやすいバイクの特徴と窃盗方法。
バイクは車に比べても盗難が多いです。特に人気車種や、放置していたり防犯対策をしっかりしていないバイクなどは盗難のリスクが上がります。
乗らなくなったバイクは早めに売却してしまったり、徹底した防犯対策を取る事が重要です。
ここでは、盗まれやすいバイクやバイクの窃盗団の手法について簡単に紹介します。
このページの目次です
盗まれやすいバイクの特徴
現在最も盗まれやすいバイクと言われている「YZF-R1」
ヤマハの「YZF-R1」は、主に外人の窃盗団が盗んでいます。
盗難車の多くは、分解されてコンテナに詰められてロシアに送られます。ロシアではYZF-R1の人気が高く、中古バイクでも日本の新車価格よりも高く売買されているケースもあり、状態が良いものでは日本円で300万・400万と新車の2倍近い高値で売買される事もあるのです。
それだけ盗んでもお金になる見込みがあるバイクですので、窃盗団は派手な手法で盗みます。シャッター付きのガレージに保管しても、シャッターを壊してでもバイクを運んでしまいます。
ガレージ保管だから安心などの安心は禁物で、盗難防止ブザーや、なるべく太いチェーンで柱などと繋いでおくなど万全のセキュリティー体制を取っておくと良いでしょう。
他のメーカーのスーパースポーツも盗難リスクは高いので、気をつけましょう
<YZF-R1についての記事はこちら>
ヤマハ YZF-R1の特徴と買う・売る時のポイント
プレミア価格が付いている旧車
70年代や80年代の旧車と呼ばれる古いバイクは、希少価値があり程度の良いバイクはプレミア価値が発生して、新車の数倍の値段が付く事も珍しくありません。
また旧車を好む人というのは、暴走族などが多く旧車の盗難の多くは暴走族や旧車会・暴力団絡みの人が盗難しているケースが多いです。暴走族には所属していない人でも、旧車を盗んで暴走族に盗難車を転売しているケースも多いです。
極端に派手な盗み方をするケースは少ないですが、希少価値が極めて高い旧車になると、外人窃盗団のようにガレージのシャッターを壊してまで盗むケースもありますので、セキュリティー体制は強化しましょう。
<プレミア価格が付いている旧車についての記事はこちら>
プレミア価格で売買されるバイクの旧車
原付スクーター
主に10代の若者が盗みます。「ホンダ ZX」「ヤマハ ZR」「スズキ ZZ」などのモデルが人気ですが、車種に関係なく盗みやすい状態で保管しておくと持って行かれやすいです。
タマ数自体は大いカテゴリーになりますので、タイヤにチェーンキーを付けておいたり、保管場所に人が来ると明かりが付くセンサーライトなどを設置しておくなど、ちょっとした対策で盗難リスクは大幅に減らす事ができます。
イモビライザーが付いていない古いバイク
最近のバイクの多くは、イモビライザーと呼ばれる、合鍵を複製しても電子信号が一致しないとエンジンがかからない鍵が主流となっています。鍵穴にカバーをかけれるバイクもありますが、古いバイクの鍵というのは簡単に壊す事ができてしまいます。
手法は極めてシンプルでマイナスドライバーを鍵穴に入れて、ペンチなどで掴んで強引に回すとキーが回ってハンドルロックも解除されエンジンがかかる状態になります。
マイナスドライバーとペンチというシンプルな工具だけでも慣れている人では10秒程度で鍵穴を壊す事ができます。古いバイクを乗っている場合は、チェーンキーも併用するなど対策を取りましょう。
バイク窃盗団の定番ツールは「台車」
原始的な方法ですが、未だにバイクを盗む時の定番手法です。
ハンドルロックがかかっているバイクやチェーンキーを付けているバイクをどうやって運んでいるのか気になる人も多いかもしれないですが、ハンドルロックがかかっていても、前輪だけ台車に乗せてしまえば簡単に運べます。
窃盗団は一度バイクを外に運んで、そこから車に積載するなどして、場所を離れてしまえば、ハンドルロックやイモビライザー・チェーンキーなど、どんな盗難対策がついていても簡単に壊す事ができます。
ハンドルロックをかけるだけでは安心せずに「チェーンキーをタイヤと柱などにかませて巻く」、柱などがなければ「後輪にチェーンキーを巻く(後輪に巻けば前輪はハンドルロック・後輪はチェーンキーと前後のタイヤをカバーできます)」「盗難防止ブザーなどを付ける」などの対策を取るようにしましょう。
バイクの盗難についてあわせて知っておきたいこと
バイクの盗難は起こることを前提に対策をしておきたいです。
盗難リスクに応じて、盗まれない対策をすることと、万が一盗まれてしまった場合に対して保険をかけておくことも考えましょう。
→バイクの盗難対策はリスクに応じてきっちりと行う
→盗難リスクの高いバイクは加入したい、バイクの盗難保険
バイクが盗まれてしまった場合は、次のような対応をすることになります。
基本的に盗まれてしまっては手が打てないので、できる限りの対策をしておくことが必要です。
→バイクが盗まれた時の対応
→盗難バイクってその後どうなるの?

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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