原付バイク購入マニュアル(選び方と購入の流れ)
はじめて原付バイクを購入する方のために、選び方のポイントや注意点をまとめました。
新車・中古の購入時の注意点や、どの車種を買えばいいのか、その選び方を解説しています。
このページの目次です
原付選びの手順
原付を選ぶ際には、以下のことを順に決めていきましょう。
- 新車or中古
- メーカー、車種
- 販売店選び、中古バイク検索等
- 交渉、契約
- 納車
新車と中古はどちらがいいの?
原付バイクの購入時に新車か中古で迷ったら、次の点を参考にしてください。
新車購入がオススメのケース
・新車購入できる予算がある
・メンテナンスは業者に任せたい
・通勤・通学など使用頻度が高い
・安心して長く乗りたい
中古購入がオススメのケース
・購入予算が少ない
・自分で簡単な点検、整備ができる(購入してから勉強する)
・使用頻度が低い
・長く乗るか分からない
・カスタムバイクを安く乗りたい
原付バイクは排気量が小さいため、耐久性が低く小まめなメンテナンスが必要です。安心して長く乗りたいのであれば、新車購入がオススメです。
新車は価格が高いですが、メーカー保証も付いてくるので安心して乗る事ができます。また、原付は新車でも15万円〜30万円ほどで購入できるので、迷うのであれば思い切って新車購入する事がオススメです。
ただし、原付はエンジンが小さく単気筒で構造が簡単なため、メンテナンスも簡単です。メンテナンスを自分でできる方や、勉強していく意気込みがあれば、中古購入がオススメです。
通勤・通学用など使用頻度が高い場合は、新車で購入して小まめにメンテナンスしてあげると、長い期間乗れるのでお買い得にある場合もあります。
購入する原付バイクの車種の選び方
原付バイクの車種選びは次のポイントがあります。
・原付1種(50cc以下)or原付2種(51cc〜125cc以下)
・スクーターorミッションバイク
・車種、メーカー選び
免許の問題をクリアできるのであれば、原付2種の購入を強く推奨します。原付2種は購入価格が高くても、法定速度が車と同じ(一般道で最高60km)で、2人乗りできて耐久性が高いメリットがあります。
ただし、近所の買い物や近場の通勤・通学が目的など、ちょっとした足が目的なら原付1種で不自由はありません。
また、原付はスクーターとミッションバイクの2種類があります。荷物の積載性や、運転が楽なのはスクーターです。ミッションバイクは運転が楽しいメリットがあります。ミッションバイクに強い興味がなければ、スクーターを選ぶとよいでしょう。
車種・メーカー選びのポイント
購入する原付バイクの車種やメーカーを選ぶ時は、次の3つのポイントがあります。
・性能
・デザインなどの好み
・価格
新車購入の場合は、原付1種(50ccクラス)であれば、メーカーや車種が違っても性能に大きな違いはありません。好みのデザインや購入価格の安さで選ぶとよいでしょう。
原付2種は車種やメーカーによって、性能や耐久性の違いが50ccクラスより大きくなります。速さや耐久性にこだわりが強ければ、ヤマハのシグナスXやホンダのPCXなど、人気が高い売れ筋車種を選ぶと無難です。
性能やデザイン性にこだわりがなければ、購入価格が安い車種を選ぶとよいでしょう。
販売店選び
原付バイクを購入する販売店は、なるべく家から近い範囲で探す必要があります。
原付バイクは、登録(ナンバーの発行)は購入者のお住まいの市区町村の役場になります。販売業者に登録代行を依頼する場合は、遠方の業者を選ぶと手数料が高くついたり、対応してもらえない場合があります。
原付は販売店からの購入でも、自分で登録手続きを行う事を認めている業者もあります。ただし、代金が前払いになる事や、登録に必要な書類を受け取ってから、役所で登録して再度販売店にバイクを取りにいくなど手間がかかります。
新車の原付は値引きが少ない
新車の原付バイクは、定価が安くメーカーから販売店への卸価格も高めの設定になっています。新車の原付は交渉して値引きできる要素が少なく、どこの業者で買っても条件は大きく変わりません。
ただし、在庫の処分セールなどで値引き販売しているケースもあります。安く購入したい場合は、Goo-Bikeやバイクブロスの新車販売情報検索を活用して、在庫の安売りをしている販売店を探すとよいでしょう。
購入する車種によっては、安い業者を選んでも数万円しか変わらないので、アフターケアや付き合いを重視して近所のバイク屋を選ぶ人が多いです。大きな販売店では、バイクカバーや、U字ロックなど新車購入特典が付いてくる場合があります。
中古の原付バイクは状態の見極めが大切
中古の原付バイクは適正価格よりも割高な価格設定をしている業者をよく見かけます。中古の原付を購入する時は、近所の限られた業者に絞り込むのではなく、幅広い業者の中古バイクから比較検討するとよいでしょう。
中古の原付バイクを買うときは最低限次のチェックをしておきます。
・保証の有無
・エンジンの状態
・各種サビやフロントフォークの歪み等
店頭販売している原付バイクであれば、購入前に店員に声をかけてエンジンをかけさせてもらいましょう。アイドリングや吹き上がりが安定していれば、最低限の確認はOKです。マフラーやフロントフォーク、など目に付く場所のサビや、転倒歴などまで確認できるとよい安心です。
中古バイクを見極める自信が無い場合は、なるべく高年式、低走行、保証付きの中古バイクを選ぶ事がオススメです。
安い原付バイクは、エンジンやフレームが購入時点で問題ない事を確認して、あとは自分で整備しながら乗っていく意気込みで中古を購入される方が多いです。
購入から納車までの流れ
原付バイクの購入から納車までの流れは、登録場所が陸運局ではなく役所になる事を除いて、125cc超えの自動二輪と大きな違いはありません。
すぐに購入したバイクを使いたい場合は、契約前に納期の確認や、納期を早めてもらう交渉をしておくとよいでしょう。
(参考:バイクの購入を決めてから納車までの流れ)

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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