はじめての外車購入ガイド。外車バイクのメーカーの特徴

バイクはハーレー・ダビッドソンやBMWなど、人気が高い外車メーカーが多数あります。
外車は国産にはない魅力があり、個性が強いのですが、外車の購入は維持費の面など国産車とは違った注意点があります。

ここでは、バイクの外車メーカーの購入を検討している方のために、外車購入時の注意点と主要外国メーカーの特徴をまとめました。

はじめての外車購入ガイド

外車は国産にはない魅力がある素晴らしいバイクが多いです
しかし、単純に見た目やブランド力だけで外車を購入してはいけません。

外車を購入する時は、以下の点を認識しておきましょう。

  • 販売価格が割高
  • 維持費が高い
  • 売却時の査定価格が下がりやすい

日本は、世界を代表するバイクメーカーが多数あります。
世界最高水準の品質を安く買える環境があるからこそ、バイクの外車メーカーを買う時は、国産バイクの購入に比べてデメリットが多くなります。

性能や耐久性は国産メーカーが最強

日本のバイクメーカーは世界的にも実績が高く、現在はバイク新車販売の世界シェアの約44%が日本の4大メーカーです。ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキからは世界中で高く評価されている名車が多数あります。

日本国内では、新車が安く買える環境があり、外車に比べて故障が少なく部品代が安いメリットがあります。外車は、海外からバイクを輸送するコストが高く、新車価格に割高感を感じます

外車を購入する場合と同じ予算で国産バイクを比較すれば、より性能が高い上位車種を検討できる場合があります。

外車は維持費が高い

外車は国産バイクに比べて、維持費が全体的に高いです。部品代や工賃の単価が高く、定期的にお金をかけたメンテナンスをしないと長く乗り続ける事が難しいです。

また、整備には特殊な技術や専用工具が必要になる事が多く、専門店でないと対応できない修理も多数あります。外車を購入する時は、ディーラーや外車の整備に強い整備工場など、メンテナンスで頼りになる地元の業者情報をリサーチしておきましょう。

国産バイクと外車の維持費の比較は状況によって異なりますが、故障頻度なども考慮すると整備費用で国産の2〜3倍はかかると覚悟しておくようにしましょう。特に、アメリカやヨーロッパ系のバイクは、バイクの完成度が高い一方でメンテナンスにお金がかかる傾向が強いです。

外車は売却価格が安い

ハーレーなど買取相場が下がりにくいメーカーもありますが、外車全体の傾向を見ると国産バイクよりも売却価格が安くなりやすいです

外車の売却価格が安い理由は次のものがあります。

  • 中古バイクの需要が少ない
  • 再販のための点検整備費用を高めに計上される

外車は国産バイクよりも割高で、お金に余裕がある人が新車で購入する需要が高いです。そのため、外車を中古で購入しようと考える人が少なく、興味があっても故障リスクなどを懸念して中古購入を慎重に検討する人が多いです。

バイクの売却価格は需要と供給のバランスによって決まります。外車は供給が少ないですが、それ以上に需要が少ない事も買取相場が安い要因です。

また、外車の中古バイクは、程度がよくても長期在庫になる事が多いため、薄利多売の方針を取る事ができません。

外車は国産バイク以上に、中古の店頭販売価格と業者の買取価格の差が大きくなることを覚えておきましょう。

デメリットが多くても、外車を乗る理由

私は外車のバイクを所有した事がありません。しかし、過去には販売店主催の試乗会(全国各地の教習所等でよく行われるイベント)でハーレー・ダビッドソンやドゥカティに試乗した事があります。その際、見た目以上によく走り、エンジンのフィーリングが素晴らしいと感じました。

速く走る事や、燃費性能などは同じ価格帯の国産バイクに劣るかもしれないですが、乗る楽しさは外車の方が高いと評される理由を実感できました

また、外車の魅力はブランド力や保有する喜びです。バイク乗りが集まるスポットでは、ノーマルバイクでも外車という理由だけで注目されますし、ハーレー・ダビッドソンに乗っていると、バイク乗り以外からの注目度も高いです。

バイクの乗っていない場面でも、バイクの話題になって、乗っているバイクが外車だと話をすると、相手から「すごい」と返ってくる事が多いでしょう。外車ならではの乗り味や、所有する喜び(優越感)が外車を選ぶ理由です

バイクの外車メーカーの特徴一覧

日本国内で手軽に購入ができる主要なバイクの外車メーカーの特徴をまとめました。
人気やメンテナンスの手軽度、コストパフォーマンス、売却価格の独自評価も添えて紹介します。

ハーレー・ダビッドソン

人気         ★★★
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ☆☆☆
売却価格       ★★☆

ハーレー・ダビッドソンは日本国内でも高い人気とブランド力を誇ります。
ディーラーの拠点数も多く、エンジンのオーバーホールなどをしながら数十年同じバイクに乗り続ける人も多いです。

ハーレー・ダビッドソンの魅力は国産アメリカンを凌駕する重厚感があるエンジンフィーリングです。
維持費は高いですが、ハーレーに強いこだわりを持って乗り続けるオーナーが多いです。

ドゥカティ

人気         ★★★
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★☆☆
売却価格       ★☆☆

ドゥカティはL型ツインエンジンが特徴のイタリアのバイクメーカーです。
乗りやすさにも定評があり、ツーリングからスポーツ走行まで幅広いシーンで活躍できます。
国内での人気も高く、ディーラーの拠点数も豊富です。

オイル交換を小まめに行う必要性がありますが、消耗品の部品代は外車のなかでは安めです。ただし、外装が高価で転倒すると修理代が高くつくので注意が必要ですl。

BMW

人気         ★★☆
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★★☆
売却価格       ★★☆

BMWは車の人気も高く、高級メーカーのブランドイメージが強いです。
かつては、ツアラーバイクの人気が高かったですが、S1000RRなどスーパースポーツも国産と同等のスペックを誇り、販売台数が伸びてます。

高年式モデルでは部品代が安くなり、外車のなかでは維持費が安いです。ツアラーバイクはメンテナンスが比較的楽で、国産感覚で乗れる車種も多いです。

売却価格は、高年式のスポーツバイクなどは国産と同等以上のリセールバリューを誇りますが、古いツアラーバイクは新車価格と比較して値崩れが目立っています。

KTM

人気         ★★★
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★★★
売却価格       ★★☆

KTMは国内でもシェアを大きく伸ばしているオーストリアのバイクメーカーです。
レースでは、MOTO-GPの125ccクラスで実績を残すなど、日本の普通自動二輪免許(中免)で乗れる400cc以下のバイクも多いです。

耐久性や部品代などコストパフォーマンスも高く、初めて外車を購入する方にもオススメです。

ディーラーなどKTMの整備に強い業者も増加傾向にあり、今後も国内での人気は上昇傾向が続くでしょう。

アプリリア

人気         ★☆☆
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★☆☆
売却価格       ★☆☆

アプリリアはスポーツバイクに強いイタリアのバイクメーカーです。
かつては2ストのRS250/50が国内で高い人気を誇りましたが、4ストモデルに移行してからは人気が下降気味です。

RSV4などスーパースポーツの評価は上々ですが、国産スーパースポーツや、BMWのS1000Rなどライバルの躍進に押されています。

売却価格は、2ストモデルは現在も高い人気がある一方で、高年式モデルは値崩れが目立っています。

故障リスクも高く、アプリリアの黄金時代を知っているベテランユーザーに支持される一方で、若者にはKTMや国産など他のバイクメーカーにシェアを奪われる形になっています。

トライアンフ(TRIUMPH)

人気         ★☆☆
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★★☆
売却価格       ★☆☆

トライアンフは3気筒エンジンなど、他のメーカーとは違う個性的なモデルが多いイギリスのバイクメーカーです。
普通のバイクでは物足りなくなった方や、周りと同じバイクではつまらないと思う方が購入するバイクです。

スペックや中古市場の評価は低いですが、オーナーからの満足度は高く、エンジンサウンドや実働域でのフィーリングに定評があります。
エンジンが特殊な構造のため、難しい整備ができる業者が限られているので注意しましょう。
耐久性は外車の中では高いです。

ヒョースン

人気         ★☆☆
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★★★
売却価格       ☆☆☆

ヒョースンは韓国のバイクメーカーでレッドバロンが代理店になるなど日本でも比較的手軽に購入できます。
ヒョースンの特徴は、新車価格が安く、見た目がかっこいいバイクが多いです。

ただし、性能や耐久性は国産に劣り、売却価格も非常に安くなってしまうデメリットがあります。
安く売られているのを見ても、購入はあまりオススメできません。

中華系

人気         ★☆☆
メンテナンス     ★★☆
コストパフォーマンス ★☆☆
売却価格       ☆☆☆

中華系とは中国産のバイクの総称です。
ホンダなど国内メーカーの中国生産、中国向け車種を国内に逆輸入するケースと、日本のバイクを真似して作った中華の独自ブランドの2種類があります。
どちらも価格が安く、メンテナンスに必要な部品代も安いですが、故障が多く耐久性に問題があります。

新車購入の直後に売っても、買取価格は購入価格の10分の1程度になっていまう事があります。
中華バイクは安物買いの銭失いという言葉が当てはまります。

中華スクーターを買うのであれば、格安で売られている国産中古バイクを買った方がよいでしょう。

キムコ

人気         ★☆☆
メンテナンス     ★★★
コストパフォーマンス ★★★
売却価格       ★☆☆

キムコはホンダと技術提携を結んだ台湾のバイクメーカーで、ラインナップはスクーター中心です。
台湾はスクーター大国で、キムコは現地で日本メーカーのバイクと同等の評価を得ています。

新車価格は国産バイクより安く、メンテナンスや維持費などコストパフォーマンスも高いです。
安さを重視して国産ではなく外車メーカーを選びたい人にはオススメできます。

ただし、日本での認知度はまだ少なく、新車価格も安い事から売却価格は安くなります。
通勤使用など乗り潰すつもりで購入したい場合などにオススメです。

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