バイク買取業者の査定手順とチェックポイント。どんな人とバイクが高く売れる?

バイクの査定する際に、買取業者がバイクのどんな部分をチェックしているのか気になりませんか?査定依頼をする前に、あらかじめそのポイントが分かっていれば査定金額アップのヒントを見つけることができるかもしれません。「自分のこのバイクが再び生まれ変わって店頭に並ぶためにはどこを直すべきか?」。この視点でチェックしていくと想像がつきやすいかもしれません。

そこで今回は、ここを押さえておけば査定金額がアップするかも?査定金額の決め手となるいくつかのポイントをお教えします。

1、バイクの具体的な査定の手順と査定金額が決まる判断基準

(1)査定に入る前にバイクの基本情報を確認
査定を始める前に、バイクの現状確認を行います。査定依頼者より査定するバイクの登録書類を預かり、書類上で登録されている登録内容(車種・車体番号・所有者名など)と現車が合っているかの確認をします。
査定の際は所有者本人の立ち会ってもらうことが基本ですが、難しい場合は事前に委任状などを用意してくれれば問題ないことが多いです(※買取業者によって異なります)。

また、車体番号を確認した際には、「盗難車ではないかどうか」も併せて確認していきます。これに関しては車体番号を入力して調べられるツールがあるのでそれを利用して確認していきます。
もし、盗難車であることが発覚すれば査定を行なうことはできません。ここで査定をしてしまうと半ば犯罪になってしまうためです。盗難車を発見した際は警察に通報しなければならないと決められているため、我々査定員の役目はここで終わりになります。

こうして、書類と現車の確認が無事に終わったら査定に入っていきます。まずは車種や年式。これは、同じ車種でも新しいモデルが発売されれば、その前に出ていたモデルは年式が落ち、市場価値もどんどん下がっていくということになります。これはバイクに限ったことではありませんが、新しいもののほうが需要が高いのはいうまでもありません。

次に大切なのは走行距離。もちろん、走行距離が多ければ多いほど値段も下がることになります。
ただ、このようなバイクの基本情報は変えようがないので他の要素での査定額アップを目指しましょう。

(2)実際にバイクをチェックする。
①外装
まずは一番目に付く「外装」をチェックしていきます。外装はパッと見て一番最初に目がいく、ここもとても重要な部分です。主に、キズ・ヒビ・塗装の程度をチェックします。
小キズ程度のものであればコンパウンド等で修復することが可能なのでやっておいて損はないでしょう。大きな傷やカウルのヒビや割れ、塗装の剥がれなどは外観を大きく損ねる要素になるため減点の対象となる可能性が高いです。

どの部分にどのようなキズかあるのかをチェックしてくと転倒歴などの背景を読み取ることができるので持ち主に確認しながら査定を進めていきます。キズにはたくさんの種類があって、走行中に就いたキズなのか、転倒して付いたキズなのか、外的要因で付いたキズなのか(駐車している間に隣のバイクが倒れてきて付いたキズなど)、キズの付き方で容易に想像が付きます。事故をして付いたキズであれば必ず外装以外の場所にもダメージは残っていることが確実なので、この時点であらゆる可能性を想定しながら見ていきます。

また、車種によっては人気のカラーリングが存在するので同じ車種でも車体の色次第で価値が変わる可能性があります。

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②エンジン
次にエンジンを確認していきます。
まずはエンジンが問題なくかかるかどうか。日常的に乗られているバイクであれば問題ないことが多いですが、かかりにくいまたは全くかからない場合は少なくとも動かされていない期間があったことが分かりますし、エンジン自体にも何らかのダメージが加えられている可能性があります。現にエンジンのかからないバイクはエンジン内部のキャブレターがオイル詰まりを起こしていることが原因であることが多いです。

また、エンジン自体にもキズや錆やその他のオイル漏れが起こっていないかを確認していきます。エンジンはバイクの心臓とも言えるので、すみずみまでチェックが入る重要なパーツの1つとなります。裏側までしっかり見ないと異常に気付かないこともあるので、時間をかけて見ていくことになります。

③フレーム
フレームとはバイクの骨組みの部分です。
ほとんどのバイクは外装に隠れていることが多いので詳しく見る機会がなかなかないかもしれませんが、買取業者はしっかりチェックしている部分です。主に、キズ・錆・へこみ・歪み等がないかを見ます。

特に、へこみや歪みが見られた際、査定員は転倒・事故歴を疑います。何故かというと、基本的にフレームはとても頑丈に出来ているので、ちょっとのことで歪んだり凹んだりすることは考えにくいためです。ですので、フレームに何かしらの衝撃やダメージが加えられたという可能性が浮上するのです。事故歴のあるバイクは市場でも受け入れられづらくなるので大きなマイナスポイントとなってしまいます。

④足回り(前後)
ここでいう足回りとは、タイヤ周りのことを指します。タイヤをはじめ、サスペンションのスプリングの状態やブレーキがしっかりと効くかなど様々な部分を確認していきます。タイヤを実際に押して空気圧を確認したり、ブレーキをかけてみて異常がないかなど一通りチェックしていきます。足回りは安全性に大きく関わる部分。チェックも慎重に行なわれます。

足回りで重要なのは、サスペンションやブレーキ。サスペンションはへたりがないかなど地面の衝撃をしっかりとカバーしてストレスのない乗り心地を実現するための大切なパーツとなります。

⑤電気・保安パーツ関連
フロントライト・ブレーキランプ・ウィンカーなどの電気関係やブレーキなどの保安パーツが問題なく作動するか、欠陥部分はないかなど確認します。安全にバイクに乗るための欠かせない部分なので必ずチェックが入る部分です。

(7)改造具合・パーツの有無
改造に関しては判断が難しいのですが、ほとんどのバイクは純正の状態が好まれますが、中には改造したほうが価値が高まる車両もあることは事実です。
また、改造してある車輌の場合、純正パーツを保管している場合は純正パーツに戻しておく、もしくは現状の車両と純正パーツを併せて査定に出すことをおすすめします。どちらにしろ、純正パーツがあることに越したことはないのです。

このようにバイクのそれぞれのパーツを一つ一つ確認していきます。
全ての確認が終わったら、市場相場のデータと照合しながら買取価格を決めていきます。

2、買取業者はどんなバイク・どんな人に高く査定したくなるのか?

(1)どんなバイクに高く査定したくなる?
ここでいう高く査定したくなるバイクとは、需要があるバイクのことを指します。
例えば、通勤用で使われることが多い125ccの原付バイクや定番のネイキッドバイクなどは、時代が移り変わっても人気な車種が多くあります。このようなバイクは業者専門のオークションでも比較的入札されやすいため、買取業者はこういったバイクを欲しがります。

(2)どんな人に高く査定したくなる?
基本的にバイクの査定価格はバイクの状態によって決まるものです。
人を見て値段を決めるということはほぼないとは思いますが、一つ言えることがあります。それは、「バイクの査定員とは仲良くしておくべき」ということです。それはなぜなのかというと、コミュニケーションを取っておいたほうが、値段の交渉は確実にしやすくなるためです。確実に値段が上がるという保証はできませんが、雰囲気作りは大切だということはお伝えしておきます。

総括:

このようにバイクの買取金額が決まるまでには、たくさんのチェック行程があります。
出来るだけ高く売りたいというのが本音かもしれませんが、愛車に不具合があった際はマイナスポイントは隠すことなく、自分自身で把握している部分はしっかりと査定員に伝えることをおすすめします。これはオーナーの義務でもあります。次に乗る人が快適安全に乗ってもらうためにもしっかりと確認していきましょう。

バイクの売却には不安がつきものかもしれませんが、事前にしっかりと調べておけば余裕を持ってその日に備えることができます。今回はバイクの査定がどのように行なわれているのか解説しましたがお分かりいただけたでしょうか?コツを掴みながら後悔のないバイク売却を目指しましょう!

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