レッドバロンの距離無制限ロードサービスってどう?
レッドバロンでバイクを購入すると、年会費無料、無期限(レッドバロンで購入したバイクを保有する限り)、距離無制限のロードサービスが付いてきます。
バイクは出先でのトラブル対処でロードサービスを利用できる環境だと安心できます。しかし、ロードサービスは任意保険にも付帯されますし、手厚いサポートを受けたいならJAFに加入する方法もあります。
レッドバロンのロードサービスは、任意保険やJAFのロードサービスと比べてどのようなメリットがあるのか調べてきました。
(http://www.redbaron.co.jp/service/road.html)
レッドバロンでは、全国展開のネットワークを活かした、バイクのプロ集団による独自のロードサービスを提供しています。対象になるのはレッドバロンで購入した全てのバイクで、年会費無料で、レッドバロンで購入したバイクを保有する限り、無償でサポートを受けられます。
さらにレッドバロンを通じて、あいおいニッセイ同和損保の任意保険に加入すると、ゴールドカードが発行されて保証範囲が広がります。
このページの目次です
レッドバロンロードサービス(ツーリングサービス)の概要
ロードサービスは、任意保険やクレジットカードの付帯サービスで付いてくるものは多数ありますが、バイクの修理に特化しているサービスは少ないです。補償範囲は広くてもバイクに対応できる提携業者は少なく、長時間待たされるケースもよくあります。
レッドバロンのロードサービスは、営業時間内であれば最寄りのレッドバロンから出張対応してくれるので、スピード駆けつけとスムーズなトラブル対処を行ってくれます。年会費無料で利用できるので他のロードサービスと併用する価値もあります。
■購入特典の200kmロードサービス券
年会費:無料
距離:200kmまで
対応時間:24時間365日
有効期間:バイク購入から1年
特徴:提携業者によるレッカーサービス
■ツーリングサービス(無料付帯のロードサービス)
年会費:永年無料
距離:無制限
対応時間:レッドバロン営業時間(10時〜20時
有効期間:レッドバロンで購入したバイクを保有する期間
特徴:レッドバロンの店舗より平均到着時間30分以内のスピード対応
■ツーリングサービス+ゴールドカード
年会費:永年無料(別途レッドバロンを通じてあいおいニッセイ同和損保よるロードサービス特約を付けた任意保険加入が必要)
距離:無制限
対応時間:24時間365日(日中はレッドバロン、夜間早朝は提携業者)
有効期間:レッドバロンで購入したバイクを保有かつ、任意保険にも加入している間
特徴:無料対応範囲も拡大(パンクやバッテリー上がりもOK)
レッドバロンツーリングサービスの落とし穴
レッドバロンのロードサービスは以下の注意点があります。
・ツーリングサービスの場合は、レッカーは無料だけど応急処置で直った場合は料金が必要になる場合もある
・ツーリングサービスはレッドバロンの営業時間内のみ対応(夜間はもちろん、年末年始も対応できない)
・全国平均30分以内だが、峠や高原などの郊外は店舗からの出張のため時間がかかる
・ゴールドカードのバッテリー上がり無料対応は、12ヶ月以内にレッドバロンで整備点検を受けていることが条件
・ツーリングサービスだけでは臨時宿泊費用や交通費などの付随費用は自己負担(ゴールドカードは任意保険よりカバー)
買い物など街乗り中心の乗り方であれば、ツーリングサービスのみの保証でも対応できますが、夜間や早朝の時間を含めて自然豊かな郊外に行くツーリングや、レッドバロン営業時間外に移動することの多い、通勤・通学では万全のサポート受けられません。
しっかりしたロードサービスを希望する場合は、あいおいニッセイ同和損保の任意保険に加入してゴールドカードを保有する必要があります。ゴールドカードであれば、通常のロードサービスに加えてレッドバロン店によるサポートも受けられるので、昼夜問わずスピーディーなサポートを受けられます。
ただし保険料だけで見ると代理店型保険は割高で、安い保険料と手厚いロードサービスの付くチューリッヒのスーパーバイク保険に加入した方が安心できる意見もあります。また、ロードサービスの王道といえばJAFです。有料サービスにはなりますが、訓練されたスタッフによってバイクも手厚いサポートを受けられます。
チューリッヒのスーパーバイク保険ロードサービスとレッドバロンのロードサービス(ゴールドカード)を比較
チューリッヒ・スーパーバイク保険 | レッドバロンツーリングサポート+ゴールドカード | |
---|---|---|
レッカー | 任意の業者100km、指定業者距離無制限 | 無制限 |
レンタカー費用 | 24時間無料、普通乗用車にも対応 | 非対応、別途代車特約加入にて修理完了までの代車を保証 |
修理後搬送費用 | 距離無制限で全額補償 | 搬送レッカー費用と含めて15万円程度まで補償 |
帰宅費用 | 搭乗者を含めて距離無制限で全額補償 | 1名につき2万円まで |
宿泊費用 | ビジネスホテルクラスを条件に搭乗者も含め全額補償 | 1名につき15,000円 |
ペット費用 | ペットホテル&交通費を1万円まで補償 | なし |
キャンセル費用 | 5万円 | なし |
応急処置 | 時間制限無制限で対応 | 30分以内の応急処置無料 |
ガス欠 | 年1回まで無料対応、ガソリンも10Lまで無料 | 年1回まで無料、ガソリン代は実費 |
参考URL:https://www.zurich.co.jp/motorbike/feature/s_service/
https://www.zurich.co.jp/-/Media/jpz/zrh/divert/car/contractor/acdnt_if/support_guidebook_v22_9.pdf
宿泊費用はレッドバロン(あいおいニッセイ同和損保)の方が優遇されていますが、全般的にチューリッヒの方が手厚い補償を受けられます。あいおいニッセイ同和損保は、ロードサービス特約を付帯しないといけませんが、チューリッヒは全てのバイク保険に自動付帯されます。
ロードサービス付きの条件であればチューリッヒの方が保険料は全体的に安いです。年齢条件や等級、補償内容によってはチューリッヒの方が年間保険料が2万円以上安くなる場合もあります。またチューリッヒのロードサービスは業界最多水準の全国9,500の提携拠点からスピーディーな対応を期待できます。
チューリッヒに加入して、状況に応じてレッドバロンのツーリングサポートを活用する方法も取れます。最近のチューリッヒは事故対応満足度も向上していますが、外資系や通販型に抵抗を持っている方は、レッドバロンであいおいニッセイ同和損保に加入した方が安心という意見もあります。コストパフォーマンスと補償の手厚さで見れば、チューリッヒの方が優れていると評価できます。
JAFとレッドバロンのロードサービス(ゴールドカード)を比較
JAFは会費制の有料サービスです。非会員でも1回ごとの支払いで利用できますが料金は割高です。
■JAFの料金
・個人会員
入会金:0円〜2,000円(契約年数・自動振替の有無によって変動)
年会費:4,000円
・家族会員
入金金:無料
年会費:2,000円
・法人会員
入会金:2,000円
法人特定会費:2,000円/年(1法人につき)
車両特定会費:2,000円/年(1台につき)
・非会員の基本料金・一般道(会員は無料)
8時〜20時:8,230円
20時〜8時:10,290円
高速道路は停車場所に応じた加算料金あり
■JAFロードサービスのスペック
JAFロードサービス | レッドバロンツーリングサポート+ゴールドカード | |
---|---|---|
レッカー | 15km、特定の自動車保険との組み合わせで拡大できる場合あり | 無制限 |
レンタカー費用 | 優待の使えるレンタカー会社の紹介 (非対応、別途代車特約加入にて修理完了までの代車を保証) | 非対応、別途代車特約加入にて修理完了までの代車を保証 |
修理後搬送費用 | なし | 搬送レッカー費用と含めて15万円程度まで補償 |
帰宅費用 | タクシー会社の紹介 | 1名につき2万円まで |
宿泊費用 | 優待の使える宿泊施設の紹介 | 1名につき15,000円 |
ペット費用 | なし | なし |
キャンセル費用 | なし | なし |
応急処置 | 30分以内の作業を回数制限なしで利用可能 | 30分以内の応急処置無料 |
ガス欠 | 回数制限なし、ガソリン代は実費 | 年1回まで無料、ガソリン代は実費 |
JAFのメリット
JAFは有料サービスにも関わらずスペックで見ると、チューリッヒのスーパーバイク保険に比べて見劣りします。
JAFのメリットは以下のものがあります。
・個人会員であれば、車両を問わず利用可能(友人の車やレンタカー、会社の車でも利用できる)
・豊富な優待特典が付く
・応急処置を含めて回数制限なしに利用できる
ロードサービスにおける1番のメリットは、応急処置も含めて回数制限のないことです。通勤・通学や頻繁に長距離ツーリングに行くなど距離を走る方には安心のサービスです。
また、JAFはお食事処や宿泊施設、レジャー施設などツーリング先で使えるお得な優待が付いてきます。優待を上手く活用できれば、年会費の元を取れます。優待に興味がなく、距離も走らない人はJAFを利用するメリットは少ないです。
おわりに
レッドバロンのロードサービスは無料で利用できるので、魅力的な特典です。ただし、万全のサポート体制を求めるなら、任意保険やJAFのロードサービスと組み合わせる必要があります。
あいおいニッセイ同和損保の場合は、単体で加入するよりレッドバロンのツーリングサポートと組み合わせることで、レッカー距離が無制限(夜間対応含む)などアップグレードされます。代理店型保険への加入を希望している方は、レッドバロンとあいおいニッセイ同和損保の組み合わせで、ゴールドカードを持つことを強くオススメします。
保険料やロードサービスの補償範囲で見るのであれば、チューリッヒのスーパーバイク保険も強いです。一長一短があるので明確な優劣は付けられませんが、私だったらレッドバロンでバイクを買った場合でもチューリッヒで加入すると思います。
さらにレッドバロンのツーリングサポートとチューリッヒスーパーバイク保険のロードサービス、JAFの3つを併用すれば最強のサポート体制になります。レッドバロンのツーリングサポートは年会費永年無料、チューリッヒスーパーバイク保険はロードサービス自動付帯で、人気の高い任意保険です。JAFは年会費がかかりますが、優待を活用すれば元を取れるため、3つを併用しても無駄な費用はありません。
バイクの利用状況によって起こり得るトラブル事例を想定したり、任意保険の見積を取って比較するなど、ロードサービスを含めた最適なサポートサービスを選んでみてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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