バイク王の査定スタッフがなかなか帰らないってホント?
バイク王はCMでも有名なバイク買取専門店の大手です。
販売拠点を持たずにバイク買取専門で出張対応する、現在の買取専門業者のパイオニア的存在です。
仕入れ実績は2002年2月から2014年9月までの期間で累計150万台を誇り、現在は全国に拠点を広げて販売やレンタルバイクサービスを開始して事業を多角化するなど、2000年以降で最も成功したバイク業者です。
しかし、出る杭は打たれるという言葉がありますが、バイク王の事をネットで調べてみると、ネガティブな意見も多いようです。
その中でも、特に気になった口コミ情報が「バイク王が帰らない」という内容でした。
「バイク王帰らない」の意味とは
バイク王は出張サービスを中心にバイクの買取事業を行っています。
出張料は全て無料で、公式ホームページでも次のように明記してあります。
「万が一商談が不成立であったとしても、査定料、出張料はいただきません」
つまり、バイク王では出張査定を受けて値段を聞いてから、売るかどうか決める事ができます。
すぐに売る気がなくても、現在の愛車の価値を知りたいと軽い気持ちで出張査定を利用できます。
しかし、実際にバイク王の出張査定を受けると、担当スタッフから成約してもらえるように営業をされ、成約するまで粘って帰ろうとしないトラブルがあります。
こうした、営業活動によるクレームが「バイク王が帰らない」という言葉でネットで多く見られます。
バイク王に出張査定を依頼すると、本当に帰らないのか?
バイク王は、ホームページなど公式情報では、商談不成立でも無料と明記していますが、現場を回る営業スタッフは営業ノルマが課せられ、出張買取という仕事柄、高い成約率を求められます。
そのため、買取価格の値段に納得させるだけではなく、商談の中でお客の情に訴えて、最後は根比べで相手を妥協させるような営業手法を使うスタッフもいるようです。
なかには、「決めてくれるまで帰らない」と言って深夜まで居座って警察を呼ぶ騒ぎに発展した事例も過去にはあったようです。
こうした訪問営業での強引な営業手法によるトラブルは、バイク王やバイク買取業者に限ったことではありませんでした。2013年2月21日に特定商取引法の改正が行われ、訪問営業(販売)が厳しいルールが設けられました。
この特定商取引法の改正でバイク買取業者が受けた影響は次のものがあります。
- 契約から8日以内であれば、クーリングオフをする事で返金を行いバイクを返してもらえるようになった
- 迷惑行為禁止条例の禁止行為が厳しく見直され、夜間の訪問営業や、訪問先での長時間の商談が禁止され業者に罰則を取る措置が取られた
この法改正によって、バイク王の営業が帰らない事によるトラブルや、強引に商談を成約させる営業手法は大幅に減りました。
ネットの口コミ投稿を見ると、多くのものが2012年以前の物になってます。
しかし、営業スタッフへのノルマや競争意識がなくなった訳ではありません。
無料査定や、商談不成立でも手数料無料など甘い言葉があっても、実際に出張査定でスタッフが来るとある程度は営業をしてくるので、強気に断る覚悟が必要です。
情に流されやすい人や、しつこく営業されると面倒に感じてしまい、即決してしまった経験がある人は、出張査定の依頼を慎重に検討しましょう。
2016年3月には、特定商法の規制がさらに厳しくなり、嘘の話をして強引に物を売り込むなど、悪質な訪問販売業者に対しての罰金が現行の最高3千万円から1億円に引き上げる事が閣議決定されました。
これにより、今後ますます出張査定での商談をめぐるトラブルやクレームが少なくなる事が予想されます。
出張査定で帰らないのはバイク王に限った事ではない
出張査定で営業スタッフが営業する行為はバイク王に限った事ではありません。
規模を問わず、出張専門の買取専門業者であれば、どこの会社も同様のトラブル事例やクレームはあります。
バイク王は買取台数の数がライバル業者を圧倒しているので、買取台数に比例してトラブルやクレームの件数も多くなり、ネット上で悪い評判が目立っています。
最近では、厳しくなる法規制を真摯に受け止めて、大手らしく、他の業者よりも出張査定時でのしつこい商談を少なくするように社内指導を行っているようです。
「バイク王が帰らない」の噂に対する結論
ネットで多く見られるバイク王帰らないという悪い評判は、事実に基づいたトラブルやクレームが大半を占めています。
しかし、その多くは2013年2月の特定商取引法の改正が行われる以前のもので、現在は悪質なトラブルやクレームは減少しています。
また、出張査定の商談で、しつこい営業をするのはバイク王に限った事ではなく、他の業者でも同様のトラブル、クレームが多数寄せられてます。
バイク王は業界最大手で買取実績が豊富な分、ネット上でのネガティブな書き込みが目立っているようです。
バイク王に限らず、買取専門業者に出張査定を依頼する場合は、希望価格以下であればキッパリ断る覚悟が必要です。
必要に応じて「契約してもすぐにクーリングオフする」、「あんまりしつこいと消費者センターや警察へ通報する」などと行き過ぎた営業に対しては脅すとスムーズに断れます。
情に流されやすい方や、断るのが苦手な方は無料出張サービスの利用を慎重に検討して、まずはネットで売却相場などの情報収集から始めるとよいでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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