子供とバイクの2人乗りは何歳から?注意点と便利グッズの紹介

こんにちは。マメです。
最近ウチの長男(5歳)が「バイクに乗りたい!」と言ってきます。
一緒に楽しめそうなので嬉しい反面、車に比べバイクの二人乗りには心配な点もあります。
ベテランライダーのブルさんに子供とのバイク二人乗り(親子タンデム)の注意点や便利グッズについて聞いてみました。

初心者 マメ
ブルさんお願いします。子供とのバイク二人乗りについて教えて下さい。

ブルさん
わかりました。バイクの親子タンデムについて解説します。

法的な観点:子供とのバイク2人乗りについて

子供との親子タンデムにおいて法的な基準は明確ではありません。小さなお子様をバイクに乗せる際は法的な規定がなく、親御さんの判断が重要です。しかし、安全を最優先に考えるべきであり、特に不安がある場合は小学校高学年以上まで待つことが賢明です。また、安全グッズの活用(タンデムベルトなど)がおすすめです。

法的基準と2人乗り可能なバイクの条件

子供と2人乗りをするには以下の基準があります:

  • 排気量51cc以上(原付1種以外)
  • 大人2人分のシートスペースがある
  • シート上にベルトなど同乗者が掴まれるものがある
  • タンデムステップがあり、同乗者が足を乗せられるスペースがある

ただし、一部のバイクは1人乗り専用の場合もあるため、道路交通法を遵守するためにはこれらの基準を満たすバイクを選ぶ必要があります。

子供の年齢や身長による注意点

小さいお子さんをバイクに乗せる場合、タンデムステップが重要です。エイプ100など小型バイクでは小学2年生以上から利用可能ですが、大型バイクでは小学5年生以上が必要となります。法的には足がステップに着いていることが求められますが、具体的な基準は法律で規定されていません。

安全性を考慮した乗車方法と補助ツール

子供を安全に乗せるためには以下の補助ツールが役立ちます:

  • タンデム用ベルト(運転者と身体を固定するツール)
  • タンデムグリップ、タンデムバー(グラブバー)
  • チャイルドステップ
  • チャイルドシート、バックレスト
  • これらのツールを使用することで、より安全かつ快適なタンデム走行が可能です。乗車前には服装や安全対策の確認も重要です。

安全なタンデムベルトの選び方

バイクをタンデムで乗る際、最も心配なのは加速やブレーキ、コーナリング時の衝撃やG力によって同乗者がバイクから投げ出されることです。運転者はハンドルを握っているため、通常は転倒しても同乗者が放り出されることはほとんどありません。しかし、握力や腕力の弱い子供や女性はベルトや運転者に掴まり切れずに転倒のリスクが生じます。このような転落リスクを回避するためにお勧めなのが、運転者と同乗者をベルトで繋ぐタンデムベルトです。以下はその一例です。

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タンデムベルト リュック タイプ

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小さなお子様には対象年齢の商品を選ぶと共に、サポート力が大きいタンデムベルトを選ぶことが重要です。しっかりとしたタイプならば、握力が弱い子供でも安心して使用できます。ただし、長時間の運転で子供が眠ってしまうと危険ですので、タンデムベルトに過信せず、適度な休憩をとるよう心掛けましょう。

掴む場所を増やして安定感を向上

2人乗りのバイクでは、通常はシートのベルトに掴む構造になっていますが、これだけでは力が必要で安定感が不足します。安定かつ快適な乗車環境を確保するためには、以下のような補助ツールが役立ちます。

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デイトナ グラブバー

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大人を乗せる際にはタンデムバー(グラブバー)も効果的ですが、子供が安定して座れない場合は、運転者に装着するベルト型のタンデムグリップがおすすめです。これらのアイテムを活用することで、掴む場所を増やし、より安全で快適な乗車が可能です。安全対策に加え、安心感を得るためにもこれらの補助ツールの活用を検討してください。

チャイルドステップの安全性について

バイクの純正タンデムステップに足が届かない場合、チャイルドステップと呼ばれるベルトタイプの補助足置きがおすすめです。チャイルドステップを使用することで、後輪に足を巻き込むリスクが軽減され、長時間の走行でも疲労が軽減されます。スクーターなど後輪の巻き込みリスクが低いバイクでも、足がブラブラすると不安定で疲れやすくなるので注意が必要です。

タンデムライダー タンデムステップ チャイルドステップ

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上記の商品は主にスクーター用となっています。ミッションバイクにも使用可能ですが、後輪への巻き込み防止の保証がない点に留意してください。また、チャイルドステップを使用する場合でも、純正のタンデムステップが使用できない場合は、道路交通法違反(安全運転義務違反)になる可能性があるため注意が必要です。

ミッションバイクを含め、足がブラブラしない状態は確実に安全かつ快適になります。ただし、これらのアイテムを使用しても絶対的な安全性を保証することはできません。ツーリングベルトなどと組み合わせて使用することで、安全性が格段に向上します。

チャイルドシート・バックレストについて

バイク用のチャイルドシートは高い安全性を誇りますが、しっかりと固定できないと危険です。国内の信頼できる大手メーカーの商品が少ないため、商品選びには慎重さが求められます。高価な商品を購入しても、実際に子供を座らせた時の安定感が不足する場合は使用を見送るべきです。

GIVI S650 チャイルドシート

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Stamatakis Standard チャイルドシート

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バックレストは快適性向上のアイテムであり、子供の落下防止のためのオプションではありません。チャイルドシート・バックレストの利用によって安全性は向上しますが、子供を乗せる際にはタンデムベルトなど他の方法も検討し、安全性を最優先に考えるべきです。

ホンダ レブル バックレスト


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バックレストは安全性向上よりも主に快適性を高めるためのアイテムです。ただし、身体の小さい子供の落下防止に使用するオプションとは異なります。チャイルドシート・バックレストの使用によって安全性を向上させることができますが、子供をバイクに乗せる場合はタンデムベルトなど他の方法で対処する方が安全です。

インカム

タンデム走行時には子供の体勢が崩れたり、トイレや恐怖心などの要望に迅速に対応する必要があります。特に幹線道路や高速道路、峠道などで信号に止まらずに長時間走る場合は、走行中にコミュニケーションを取れる環境があると安心です。一方で、街乗りの場合はスピードが出にくいため、簡易的なバイク用インカムでも問題ありません。インカムがない場合は子供が合図を送る方法を決めておくと良いでしょう。

高音質 タンデム トーキング

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子供に必要なヘルメット等の道具、おすすめ品

子供をバイクに乗せる際に必要な装備の種類と選び方・おすすめ商品を紹介いたします。

ヘルメット

ヘルメットはサイズが重要なので、できるだけ量販店などで試着してから購入することが望ましいです。親の視線から見てもサイズが自然であるかどうか、そして子供のフィット感を確認することが大切です。フルフェイスよりも半帽やジェットヘルメットが人気で、DAMMTRAXのブランドがおすすめです。

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ウエア・プロテクター

バイク用のウエアにこだわる必要はありません。通常の子供服で長袖・長ズボンのものを選び、なるべく圧迫感がなく伸縮性の高い洋服を選ぶと良いでしょう。安全対策として、自転車などで使う肘や膝のプロテクターを利用することもおすすめです。

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グローブ

グローブは必須ではありませんが、冬場の防寒やグリップ時の保持力向上、転倒時の手の怪我防止に寄与します。子供向けのバイクグローブは競技用が主流ですが、一般のキッズグローブも選択肢に入れてみてください。季節に合わせた厚みがあり、手の平が滑りにくいゴム製のものがおすすめです。

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靴(シューズ)

安全性向上のためには足首を保護するブーツがおすすめですが、親子タンデムでは特にこだわり必要ありません。サンダルは避け、スニーカーなどを履かせるようにし、脱げる可能性のあるゆるい靴は避けましょう。

レインコート

遠出や雨予報の際は、雨に濡れるリスクがある場合は必ずレインコートを用意しましょう。子供向けのレインコートではポンチョタイプが人気ですが、バイクに乗る際は風でなびかないようにセパレートタイプを活用すると良いです。運転者に比べて濡れにくく、高性能なレインコートを無理して購入する必要はありません。

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子供とタンデムしやすい(するのに適した)バイク

子供とタンデムしやすい(するのに適した)バイクは以下の条件があります。

・バイク全体がコンパクト
・タンデム者向けのシート高が低い
・シートに傾斜がない
・シートの横幅が狭い
・ステップまでの距離が短い

実際に子供とタンデムしやすいバイクはどのような車種があるのか、条件別に一例をまとめました。

●バイク全体がコンパクト
主な車種:エイプ100・XR100・グロム・Z125プロ
理由:身体が小さい子供はバイク全体がコンパクトの方が収まりが良いです。大人2人のタンデムが窮屈くらいのバイクは親子タンデムに向いています。

●アメリカンバイク
主な車種:ドラッグスターシリーズ・レブルシリーズなど
理由:車高が低くてシート幅が狭い。車種によって子供の乗せやすさが変わるため、アメリカンであれば何でもOKというワケではありません。

●オフロードバイク、モタード
主な車種:CRF250F・D-トラッカーなど
理由:シート高は高いですが、乗ってしまえばシートの横幅が狭くて傾斜が少ないので安定しやすい。

●ストリートバイク
主な車種:グラストラッカービッグボーイ・FTRなど
理由:フラットシートは安定感が高い。なお後輪を巻き込みやすいのでステップに足が届かない場合は注意してください。

●125ccのスクーター
主な車種:PCX・シグナスX・アドレスシリーズなど
理由:後輪に足を巻き込まれるリスクがなく、補助ツールの併用で安全な環境を作りやすい。

乗せにくいバイク

参考までに子供を乗せる難易度が高いバイクの一例を紹介いたします。

●スポーツバイク
主な車種:CBRシリーズ、YZFーRシリーズなど
理由:段付きシートはタンデムに不向き、シート高が高くて加減速時の衝撃が大きい。

●ビッグスクーター
主な車種:マジェスティ・フォルツァなど
理由:大人はタンデムしやすいバイクですが、シート幅が広くて子供だと横方向へのG力に弱い。

●ネイキッド
主な車種:CB-SFシリーズ、カワサキZシリーズなど
理由:車高が高くてシート幅が広め。ステップ位置が遠い車種が多い。

●カブシリーズ
主な車種:スーパーカブ110、クロスカブ110、スーパーカブC125など
理由:純正では鉄製のキャリアに座る形になる、後輪を足に巻き込みやすい。

子供との安全なバイクタンデムの手順

バイクと子供のタンデムは、子供の年齢、車種、および使用する補助ツールによって異なる手順が求められます。

  1. 自力で乗り降りできる場合:

    子供が自分でバイクに乗り降りできる場合は、親(運転者)が先にバイクに跨がり、子供がバイクの後ろに座る状況を作ります。

  2. おんぶをする場合:

    子供が自力で乗れない場合は、おんぶが安全です。タンデムベルトを使用する場合は、子供側に装着し、おんぶしてから親側のベルトを繋いでしっかり固定します。

  3. 安全な走行環境の確保:

    走行中は子供がしっかりと掴めるように工夫しましょう。子供が運転者に抱きつけない場合は、タンデムグリップを使って身体を固定することがおすすめです。

  4. 練習と慣らし運転:

    子供の恐怖心を軽減し、安全を確認するために、初めは家の近くで短い距離を走行して練習しましょう。徐々に慣れさせることが大切です。

  5. スクーターの注意点:

    スクーターの場合、前側に乗せることで乗り降りや異変の察知が簡単になりますが、事故のリスクが高まります。必ず後ろ側へ乗せるようにし、法令を守ってください。

おわりに

タンデムベルトやチャイルドステップを活用することで安全性を向上できますが、絶対の安全はありません。子供が自力で掴まり、安全に乗れるような状況でない限り、危険性や法令違反のリスクがあることを理解しておきましょう。
著者(ブルさん)は4歳の息子を持ち、最近100ccのスクーターに乗せる環境を整えるためにタンデムベルトを購入しました。しかし、未だにバイクに乗せることには慎重で、子供の意思やトラウマのリスクを考慮しています。
無理をせず、子供の気持ちや家族全体の状況をしっかり考えながら、慎重に親子でのバイクタンデムを検討してください。安全第一を心がけ、子供が楽しむことができる良い経験となることを願っています。

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