ついにバイクを手放すことに…VTRをバイク王に売却した体験談

ふと思い立ってバイクの免許を取ったのが3〜4年前。
初めてのバイクでどういったものを買おうか悩んで、相談して、何度見てもかっこいいなと思えたのがVTR。自動車学校ではあれだけ苦手にしていた半クラッチやギアチェンジなどもVTRに乗るとともにだんだん苦手意識がなくなってきて。路上の教習車と呼ばれるだけあって、私のような初心者ライダーを育ててくれる素敵なバイクでした。

当時住んでいた関西周辺の旅に出たり、引っ越した後も九州の端で気分転換のツーリングに出たり、駐車中に強風で倒れてしまって隣のバイクを傷つけて冷や汗とともに謝りに行ったりと、いろんな「初めて」をともにしたバイクでした。

しかし、九州に引っ越してから通勤用の車を買ったり、子供x2が小さく、なかなか時間が取れない中、メンテナンスのためにバイクショップに持っていくとフロントフォーク周りで修理費用がウン万円かかり、今後も数万単位でメンテナンスが必要になりそうなど、メンテナンス費用だけがかさんでいく中で、いよいよバイクを手放すこととなりました…。

バイクの買取は、バイク王一社だけに依頼した

バイクを手放す方法としても、一社でお願いするか、複数社に見積もりを取ってみるかによって金額が変わってくるかと思います。今回私は仕事が忙しかったり・疲れていたりで、なかなか時間が取れなかったので1社のみにお願いすることにしました。

後で述べることになりますが、「バイクを高く売る方法」として最も重要なのは、気持ちと時間の余裕を持った中でバイクを売る準備をすることです。少しでも高く売りたいのなら、これが必要になります。

ちなみに今回選んだバイク買取店は「バイク王」です。最大手なので簡単ですぐに対応してくれるかなと考えました。申込みはネット(⇓)から行いました。

バイク王の公式ページ

申し込みページに移ると上のような画面が出てきました。コロナ対応ということもアピールされています。ここからバイクの情報をちょっと追加していきます。まずはバイクメーカー、車種、自分の名前、電話番号のみを記入すると申込みできます。

こんな感じで申込みは簡単に完了しました。

20時までなどの時間内であれば、おそらくすぐに電話がかかってくるかと思います。私は夜遅くに申し込みを行なったので、次の日にバイク王から電話がかかってきました。

バイク王からかかってきた電話では買取上限額の提示などがあります。年式がわかっていると上限額がよりはっきりとわかります。しかし、この上限額はファンタジー。ほとんど当てにならないと考えてください。買ってほとんど使わずにきれいに保管していたような金額でしょう。ちなみに私の場合は上限額は40万円などと言われたと思います。

この電話の際に、実際に訪問の買取査定をすることを進められます。私は買取を考えていたので依頼することにしました。おそらく昼間などでも良ければ、もしくは都市部などであればすぐに買取に来てくれていたのでしょうが、私は仕事の都合で夕方以降がよかったので、数日たった土曜の夕方にお願いすることに。時期的なものも関係しているものと思います。

なお、電話をかけてきたバイク王の方も基本的に紳士的な対応を行う方で、心配していた押しの強さなどを感じることはあまりありませんでした。昔は色々言われていたので、色々改善がなされているのでしょうね。

バイク買取査定に向けた最低限の準備

先程も述べましたが、買取は気持ちの余裕があるほど高く売ることができると思います。気持ちの余裕があれば長期間交渉することもできますし、他のバイク買取ショップで比較するなどできますので、買取金額で数万円差がつくことがあるかと思います。しかし、私は気持ちと時間の余裕がなかったのが、多少悔いの残るところ。いつか機会があれば余裕を持って望みたいです。

そんな状態でも「簡単に」できることはあります。事前にバイクの買取相場の目星をつけておくことです。バイク王が電話で伝えてくれた買取上限額にはほとんど意味はありませんので、車種と年式ごとにある程度の金額に目星をつけておくと交渉の際、明らかに低い金額が提示されているかどうかがわかると考えています。

ちなみに私のバイクは「2009年式のVTR250」でした。バイクの状態としては動作に問題はないのですが、(中古で購入したときから)タンクに大きな凹みやマフラーの傷がありました。ですので、おそらく相場程度かそれより低いくらいかなというのが私の思うところでした。バイクの相場は当サイトでも調査しています。

VTRの買取相場は「ホンダ VTRの特徴や買う・売る時のポイント」で紹介しています。2009年式は平均で10万円、最高で20万円、最低で2万円程度ですので、10万円前後かなという目星をつけました。なお、他の車種についても目安を紹介していますので、ご参考ください→。「メーカー/車種別のバイク買取相場表」。

ここで私としては「10万円前後じゃないと売らないぞ!」と決めました。

バイク王買取査定の当日〜その後

そして買取査定の当日、バイク王の方がトラックでやってきました。車が止められるところも確認しておいたほうがよいですね。バイクが乗るくらいのトラックなのでまずまず大きいです。

バイク王の買取査定員は来られてから、挨拶などを行なった後、バイクの状態を書類等、車体の状態など確認を順次されていきます。ipadの独自のアプリか何かに写真を取ったり、記入をしたりしていかれていき、念入りに調査しているようでした。

こういった査定作業がおそらく30分ほど続いたと思います。それから一回目の査定金額の提示がありました。その金額8万円。10万円前後という想定金額にはなっているけれど、なんかまだ納得行かない。そう渋い顔をしていると、理由の説明がありました。

・年式は2009年と新しいわけではない
・走行距離もまずまずある(新品同様というわけではない)
・VTRは希少車というわけではなく全国的にタマ数が多い
・何より原点としてはタンク部の凹み、マフラーの傷が大きい

わからん話ではないのですが、一回目で限界を出しているわけではないだろうと、10万円はいってほしいと交渉を。「上司と話します」と電話をしていただきました。「なかなか厳しいですが9万円はなんとか」という回答でした。「どうされますか?」と言われ、考えてみることに。急にバイクを手放す、ということが現実的になってきて、非常に寂しい気持ちになってきます。

「やっぱり手放さずにもっと乗るか?」「いや、でも結局これまでも乗ってこれなかったし」「でも手放したら9万円でバイク買えないし」「VTRかっこいいなぁ」などとしばらくグルグル考えていましたが、「このままたまにしか乗らないよりは、どこかで誰かに乗ってもらいたい」と自分の中で決着をつけ、売ることにしました。金額はもう一つかと思ったのですが、色々と不要なものを処分してもらうということで決めました。

その後は売却手続きで、免許証を見せる、書類の記入をする、印鑑を押す、振込先の記入をする等でさらに30分くらいで手続きは終了です。大手の買取業者に依頼したら特に他にすることはありません。買取金額も1週間以内くらいで入金されていました。唯一行なったのは、任意保険はチューリッヒのバイク保険に入っていたので、そこに電話連絡して保険の解約を行なったのみです。支払いを行ったクレジットカードに返金が行われるそうです。こちらも簡単でした。

手続きが終わったら、積み込みです。ここ数年でもっとも寂しさを感じた瞬間でした。いい方に買ってもらいたいな。

以上が、私のバイク売却体験でした。おそらくもっと粘ったり、いろいろな買取業者と比較すれば、もう数万円高く売ることはできたのではないかと思います。しかし、時間的な余裕、心の余裕がなかったので、私はバイク王で買い取ってもらうことにしました。金額的な後悔はあまりないのですが、バイクが無くなってしまった寂しさは大いにあります。

車を運転していてツーリングしているバイクを見ると、「いいなぁ」「楽しそうだなぁ」と感じます。また、子どもたちがもう少し大きくなったら、バイクにチャレンジするだろうなとも思います。
その時を楽しみに。

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