ヤマハ NMAXの特徴と買う・売る時のポイント


出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

NMAX(エヌマックス)は、2016年3月に発売したヤマハのラグジュアリ系スポーツスクーターです。大ヒットしているホンダのPCXシリーズに対抗する形で投入されたモデルで、既存の125ccスクーターより一回り大きなボディと豪華装備が特徴です。

通常の「NMAX」は125cc、2017年に発売した155ccモデルは「NMAX155」の車名で区分しています。NMAX155のエンジンをボアダウンさせて共通フレームを使用しています。なお、2017年8月にマイナーチェンジでABSの標準化、排ガス規制への適合(諸元変更なし)、カラー変更を行い、車名を「NMAX ABS」に変更しました。

NMAX155については、コチラのページをご覧ください。
ヤマハ NMAX155の特徴と買う・売る時の特徴

ヤマハ NMAXの特徴

車種名 NMAX ABS (エヌマックスABS)
メーカー YAMAHA (ヤマハ)
排気量 124cc
販売時期 2016年3月18日
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒/SOHC4バルブ
タイプ スクーター
シート高 765mm
軸距 1350mm
燃料タンク容量 6.6L
燃費 国土交通省届出値50.5km/l
トランスミッション形式 Vベルト式無段変速/オートマチック
クラッチ形式 乾式, 遠心, シュー
燃料供給方式 フューエルインジェクション
フレーム形式 バックボーン
車両重量 127kg
乗車定員 2名
最高出力 9.0kW(12PS)/7,500rpm
最大トルク 12Nm(1.2kgm)/7,250rpm
新車価格 351,000円
中古車相場 25-28万円(2016年式)

PCに比べてスポーツ性でリード

NMAXシリーズは、大型スクーターで大ヒットしているTMAX530と同様のスポーツ性を追求したコンセプトで、マックスシリーズとして発売されました。2018年には250ccクラスにも新型スクーターの「XMAX」を発売しています。

NMAXは高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点を徹底的に追求したBLUE COREエンジンを搭載しています。幅広い車種に搭載している125ccクラスのスタンダートなエンジンですが、NMAX用は高回転域を強化した可変バルブ機構の『VVA』を装備した4バルブの水冷仕様です。

フレームはスポーツスクータータイプを活用し、見た目はラグジュアリーな迫力あるデザインですが、乗ってみると想像以上に軽快に走ります。スクーターに強いヤマハだけあって、スポーツ性ではホンダのPCXをリードしています。

シグナスX SRに比べて前後ホイールを1インチ大きくした13インチを採用し、ライバルのPCX(14インチ)よりワンサイズタイヤが小さいです。タイヤは小さいですが、車体はPCXより一回り大きいので迫力と安定感があります。

PCXとNMAXのスペック比較
NMAX PCX
全長 1,955mm 1,925mm
全幅 740mm 745mm
全高 1,115mm 1,105mm
軸間距離 1,350mm 1,315mm
シート高 765mm 764mm
シート下収納 24L 28L
重量 127kg 124kg
最高出力 9.0kW(12PS)/7,500rpm 9.0kW(12PS)/8,500rpm
最大トルク 12N・m(1.2kgf・m)/7,250rpm 12N・m(1.2kgf・m)/5,000rpm
主要装備 ABS標準装備 コンビブレーキ、スマートキー
価格 351,000円 342,360円

ヤマハ NMAXの評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★★☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★★★
タンデム    ★★★★☆
カスタム性   ★★★☆☆

ライバルのPCXが2018年にフルモデルチェンジを行いました。NMAXに比べてPCXの方がタイヤサイズが1インチ大きいにも関わらず、ボディサイズは一回り小さく、シート下収納も大きいです。最大トルクの発生回転も低く、街乗りや通勤・通学の実用性ではPCXの方がリードしています。ABSを装備していない恩恵もあって価格もPCXの方が安いです。

NMAXの強みは、PCXより低い回転数でピークパワーを発揮するパワフルなエンジンと、高剛性のフレームによるスポーツ性能、ABS標準装備の3点です。シグナスX SRなどコンパクトボディのスクーターに比べると、NMAXのカテゴリーはスポーツ性を求める需要は低いです。

スタイリングやメーカー・マックスシリーズのブランド力に魅力を感じるか、PCXに乗っている人はたくさんいるので他の人と被らない車種を求めているかが、新車で選ぶポイントです。

PCXに比べると劣る点が目立ってでしまいますが、2016年に新発売したモデルだけあって完成度は高く、オーナーからの評価は高いです。値引きを含めた見積で比較したり、近くの販売店などアフターサポート体制を重視して選んでも後悔することはないでしょう。

ヤマハ NMAXの新車値引き・カスタムに関して

ディーラーでの値引きは1〜3万円。格安販売店では5万円前後の値引きを期待できます。ライバルのPCXがフルモデルチェンジしたことで販売台数が伸び悩んでいます。PCXと比較している旨を伝えて価格交渉すると、プラスアルファの値引き提示を受けられるかもしれません。

カスタムは実用性を重視した買うオーナーが多いため、リアボックスとスクリーンが人気です。マフラーや外装をカスタムする需要は低いです。スポーティーなスタイリングなので、カスタム要素の高い車種です。少しずつですがアフターパーツも増えています。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★★☆
タマ数    ★★★★☆
カスタム比率 ★★☆☆☆

新車の売れ行きは落ち込んでいますが、2016年発売の割には中古のタマ数が豊富です。タマ数の多い中で需要と実用性の高いカテゴリーなので、中古相場は高値水準を維持しています。マイナーチェンジの影響もなく、初期型のABS非搭載モデルも高く売れます。

通勤・通学などアクティブに乗る需要が高いので、年式よりも走行距離が中古販売価格と買取査定価格に大きな影響を与えます。カスタムをしていてもプラス査定は少ないです。中古のカスタム済み車両を狙えば新車に比べたお得感が高まります。

ライバルのPCXに比べて評価の低い車種ですが、実用性が高いため、中古相場は低走行を条件に大きく崩れることはないでしょう。

おわりに

XMAXが攻撃的なフォルムで発売したことを考えると、NMAXのデザインは個性が少なく感じます。それでも各パーツと外装の質感は非常に高く、他の125ccスクーターに比べてプレミアム感を感じられます。

PCXより車体が一回り大きいのもポイントで、ビッグスクーターや250ccクラスのボディを使ったスクーター(キムコなど)は大きすぎるけど、一般的なスクーターよりワンサイズ大きいバイクを求めている人にオススメです。

流行に左右されない王道デザインなので、色あせることなく長く乗り続けられる1台です。ちなみに私個人的には今から新車を買うなら、スタイリングが進化してスマートキーを標準装備するPCXを選ぶと思います。

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