ヤマハ ドラッグスタークラシック400の特徴と買う・売る時のポイント

ドラッグスタークラシック400(DSC400)は1998年に発売したドラッグスター400をベースに以下の装備を変更した派生車種です。

・フロントタイヤをワイドタイプの16インチ化(通常グレードは19インチ)
・前後ディープフェンダー
・専用の大型ヘッドライト
・鞍型シート
・専用設計のフットペグ

通常グレードのドラッグスター400(DS400)は、1996年にビラーゴの後継車種として発売し、400ccクラスには見えない迫力あるスタイリングで人気を集めました。ドラッグスタークラシック400は、フロントタイヤを小さくして、フェンダーやシートデザインを変えたことで、ボディーの迫力が一層際立つデザインになっています。

走行性能よりもアメリカンバイクらしい乗り味を重視した仕上がりで、見た目だけではなく空冷OHVのVツインエンジンによって、エンジンフィーリングも王道アメリカンスタイルを貫いています。ドラッグスターシリーズを販売していた90年代後半から2000年代は、現在よりも中型自動二輪免許の需要が高く、400ccのアメリカンバイクが高い人気を集めていました。

ドラッグスタークラシック400はクラスでもっとも人気の高いモデルです。2017年に排ガス規制の影響で惜しまれつつも生産終了しましたが、現在も中古バイク市場で高い人気を誇っています。今なら、新車や未使用車など程度良好な中古バイクを買うことができます。

ヤマハ ドラッグスタークラシック400の特徴

車種名 DragStar Classic 400(ドラッグスタークラシック400)
メーカー YAMAHA (ヤマハ)
排気量 399cc
販売時期 1998年
エンジン形式 空冷4ストロークV型2気筒 / SOHC2バルブ
タイプ アメリカン
シート高 710mm
軸距 1625mm
燃料タンク容量 15L
燃費 37.0km/L
トランスミッション形式 常噛5段リターン
クラッチ形式 湿式多板
燃料供給方式 フューエルインジェクション
フレーム形式 ダブルクレードル
車両重量 247kg
乗車定員 2名
最高出力 22kW(30PS / 7,500rpm)
最大トルク 31N・m(3.2kgf・m)/ 6,250rpm
新車価格 822,960円
中古車相場 40-50万円(2010年式)

ドラッグスタークラシック400相場情報・中古販売価格の推移

当サイトでは、ドラッグスタークラシック400の相場情報を独自に調査、集計しています。
細かい情報をご覧になりたい方はこちらのデータをご参考ください。

ドラッグスタークラシック400の相場情報の詳細

ブルさん
2020年時点では、ドラッグスタークラシック400を中古で買おうとすると、10〜90万円ほど必要です。タマ数が豊富で在庫の入れ替わりが激しいです。割安感のある中古はすぐに売れるので、全国相場と比較しながら検討してみてください。年式の違いなどは下記表をご参考ください。


ブルさん
2020年時点では、ドラッグスタークラシック400を売ろうとすると、5〜60万円ほどになりそうです。買取相場は安定していますが、程度の悪い中古は低い評価を受けます。高年式のカスタム加点が少なくなってきている印象を受けました。年式の違いなどは下記表をご参考ください。

通常モデルを上回る人気

ドラッグスター400とドラッグスタークラシック400の価格差は約4万円です。ドラッグスタークラシック400は価格に対して、大型シートや鞍型シートなど豪華な装備が多く、通常モデルを上回る人気を確保しています。

当サイトがリサーチした2018年10月29日現在の、GooーBikeに登録している中古バイク台数を比較しました。

・中古バイクすべて
ドラッグスター400:492台
ドラッグスタークラシック400:320台

・2000年式〜2009年式
ドラッグスター400:245台
ドラッグスタークラシック400:184台

・2010年式以降
ドラッグスター400:68台
ドラッグスタークラシック400:90台

全体では、販売期間の長いドラッグスター400の方が多いですが、高年式ではドラッグスタークラシック400の需要が高いことが分かります。2000年代はドラッグスターの方がタマ数豊富です。時代によって流行の変化があるのでしょう。

現在の中古バイク市場では、ドラッグスタークラシック400の方が人気で高くて売りやすいです。

モデルチェンジ情報

・1995年2月:ドラッグスター400発売
・1998年:ドラッグスタークラシック400発売
・2000年12月:マイナーチェンジ、フットボードとシーソー式チェンジペダルを採用
・2008年9月:排ガス規制の影響で生産終了
・2009年11月:インジェクション化を行い再発売
・2017年9月:平成28年度自動車排出ガス規制に適合できないため生産終了

ドラッグスター400シリーズは大きなモデルチェンジをしていません。通常グレードは排ガス規制等でエンジンの型式変更のみを行っていました。

ドラッグスタークラシック400は2000年のマイナーチェンジでフットボードとシーソー式チェンジペダルを採用して快適なフォワードコントロールスタイルに進化しました。低年式の年式不明な中古は、シーソーペダルの有無でおおよその年式を判断できます。

ヤマハ ドラッグスタークラシック400の評価

近所の街乗り  ★★☆☆☆
通勤・通学   ★★★☆☆
ツーリング   ★★★★★
峠・サーキット ★☆☆☆☆
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★☆☆
タンデム    ★★★★☆
カスタム性   ★★★★☆

通常グレードに比べて13kg重いですが、大型アメリカンバイクに比べると軽量で扱いやすいです。ドラッグスターシリーズは250cc、400cc、1100ccの3つの排気量があり、250ccのみクラシックの設定がありません。ドラッグスターシリーズは免許の都合で400ccと250ccを比較されやすく、250ccには設定されていないクラシックに優越感を感じる方もいます。

フロントタイヤを小さくしたことで、全体的に低くて車体を長く見せる効果があります。まさにドラッグスタークラシックは400ccのアメリカンバイクで究極の形だと評価できます。2017年に生産終了になったことが惜しい車種です。

通常グレードとともに、カスタム需要の高い車種です。通常グレードとクラシックのどちらにするか迷ったら、見た目の気に入った方や、好きなカスタムスタイルに合ったグレードを選ぶとよいでしょう。カスタムはマフラーとハンドル、バッグレストが定番アイテムです。長距離ツーリングで使う場合はサドルバッグを付けると、バイクとマッチします。

新車値引き・カスタムに関して

2017年9月に生産終了していますが、2018年10月現在、全国で若干数の新車在庫が残っています。販売価格は主に定価です。1年の長期在庫ですが、生産終了になった人気モデルのため、強気な販売を行っています。

新車の定価販売を見ると、中古市場で将来的な高騰を期待できるかもしれません。

カスタムは実用性重視ならサドルバック、そのほかはスタイリング重視のカスタムが多いです。ハンドルとマフラーだけ変更すればカスタムバイクらしい雰囲気になります。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★★☆
タマ数    ★★★★★
カスタム比率 ★★★☆☆

人気の高い車種ですが、タマ数も豊富なのでプレミアムは発生していません。高年式の中古は経年数に応じた平均的な水準です。400ccクラスのアメリカンバイクで1番人気の高い車種なので、ここから中古価格が高騰するには、アメリカンブームが起こるなどカテゴリー全体が盛り上がる必要があります。

映画やドラマで使われたり、人気俳優がプライベートで乗るなど、キッカケがあれば高騰していく可能性があります。程度の良い中古を大切に保管すれば、将来プレミアムがついて高く売れるかもしれません。

一部のコアなファンはキャブ車を好んで乗る傾向もあり、低年式の過走行車でも高い水準で相場の底打ちをしています。ドラッグスターに憧れるけど予算の少ない学生や若者から人気が高く、年式や走行距離は妥協してでも安く買おうとする需要があるようです。

おわりに

スタイリングは好みが分かれますが、私は通常グレードよりもクラシックの方がカッコイイと思います。特に前後ディープフェンダーが高級感とアメリカンバイクらしさを演出しています。

ドラッグスターシリーズは250ccだと、大型アメリカンに比べて迫力が物足りなく感じますが、400ccだと重厚感が大幅に増しています。ドラッグスタークラシック400は、通常グレードよりも迫力があって排気量や車体を大きく見せる効果があります。

私が学生の時は、人気が高くて憧れている人の多い車種でしたが、昨今は若者のバイク離れで400ccクラスの需要自体が低くなっています。400ccの排気量の中で、デザインやエンジンフィーリングなど上手に作っているバイクだけに、生産終了になったのと、中古市場でそこまで盛り上がっていないことを残念に感じます。

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