TRIUMPH デイトナ675の特徴と買う・売る時のポイント
デイトナ675が登場した当時は、世界で唯一の3気筒エンジン搭載のスーパースポーツバイクでした。排気量もレースレギュレーションにとらわれない675ccでライバル不在の異色のスペックでした。しかし2010年にMVアグスタが、F3 675を発売しました。デイトナ675と同じ並列3気筒675ccエンジンを採用し、真っ向からぶつかるライバル車種の登場です。
MVアグスタは世界屈指の高級バイクメーカーで、価格は標準モデルで170万円とデイトナ675より高価です。しかし、MVアグスタの中でもエントリー用のミドルバイクとしてコストを抑えて作られたため、デイトナ675のシェアを奪われる形になります。
ライバルの出現によって、コストを抑えつつスタイリングと走行性能を向上させて、2014年にフルモデルチェンジをした背景があります。
このページの目次です
TRIUMPH ロケットスリーツーリングの特徴
車種名 | デイトナ675(Daytona 675) |
---|---|
メーカー | トライアンフ(TRIUMPH) |
発売時期 | 2008年〜現在 |
排気量 | 675cc |
エンジン形式 | 水冷並列3気筒/DOHC12バルブ |
燃費 | 24.2km(90km/h平地走行) |
トランスミッション形式 | 6速 |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | 強制エアインダクションおよびSAI付きマルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射 |
フレーム形式 | アルミ製ビームツインスパー |
車両重量 | 174kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 94kW(128PS)/12,500rpm |
最大トルク | 74Nm/11,900rpm |
新車価格 | 1,385,000円〜 |
中古車相場 | 60万円〜95万円 |
想定売却価格 | 30万円〜70万円 |
TRIUMPH ロケットスリーツーリングの評価
デイトナ675は2008年に発売された、並列3気筒675cエンジンを搭載するミドルクラスSSです。軽量、ハイパワー、コーナリング性能を兼ね備えた万能なスポーツバイクで、最高出力は128PSです。
参考までに、YZF-R6は127PS(14,500rpm)です。日本仕様は本国仕様と同じ馬力ですが、騒音規制の影響で本来はショートマフラーのところを大型マフラーが取り付けられています。ピークパワーの回転数も低く、チューニングすれば、さらにパワーアップも可能です。
2014年に初のフルモデルチェンジを行い、大幅にパワーアップしました。スリムな並列3気筒エンジンだからできるスタイリッシュなデザインで、フレーム剛性も高くサーキットで高いパフォーマンスを発揮します。さらに電子制御も充実していて、街乗りでも扱いやすいです。デイトナ675は4気筒エンジンのライバル車種と比べても、同等以上の速さを誇る本格ピュアスポーツです。
なお上位モデルではプラス20万円でフルアジャスタブルサスペンションやクイックシフトを搭載したデイトナ675Rがあります。
TRIUMPH ロケットスリーツーリングの新車値引き・カスタムに関して
デイトナ675はトライアンフの中では、ライバルメーカーからの代替需要が高く販売に力を入れている車種です。車両値引きはありませんが、オプション値引きやプレゼントを期待できます。キャンペーン情報も含めて一度ディーラーで条件交渉してみるとよいでしょう。
カスタムに関しては、マフラーとブレーキ関係が人気です。カスタムしたいのであれば、デイトナ675Rの購入する事をオススメします。
TRIUMPH ロケットスリーツーリングの中古バイク・買取情報
人気が高いスーパースポーツバイクなので、中古市場でも高い人気を確保しています。しかし、国内のレースレギュレーションでネックになる675ccエンジンは中途半端という声もあり、さらに国内のミドルクラスSS全体が需要の減少傾向にあります。初期型で走行距離が多い中古であれば割安感がある中古も出てきました。
売却を検討している方は、2014年にフルモデルチェンジの影響もあるので早めの売却がオススメです。2014年以降の現行モデルに乗っている方も、ミドルクラスSSのカテゴリー自体の人気が落ちているので、3年・5年と車検のタイミングを目安に一度査定を取って市場価値を確かめてみるとよいでしょう。
おわりに
私は3気筒エンジンのバイクは、個性を出すために作られたものだと思っていた事がありました。しかし、調べてみると3気筒エンジンはツインエンジンの太いトルクと4気筒エンジンの高回転域のスムーズさなど、それぞれの良い所を併せ持った効率の良いエンジンです。
デイトナ675のスペックを見ても、ライバルと同等以上のスペックがあり、ライダーの技量次第ではレースで表彰台を狙えるパワーとコーナリング性能を持っています。もちろん3気筒エンジンならではのサウンドも魅力で、サーキットやツーリングなど場所を問わず個性的なエンジン音で注目を集められます。
オーナーレビューも高いバイクなので、機会があれば一度乗ってみたいと思っている興味深い車種です。
この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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