Kawasaki Z900の特徴・スペック〜100万円以下の本格ストファイ〜
*https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/z900/
カワサキは2017年12月にZ900RS、2018年3月にはZ900RS CAFEを発売して大ヒットを記録しています。Z900シリーズの第3弾として、2018年4月2日に「Z900」が国内販売を開始しました。Z900は2016年秋にミラノショーで公開され、2017年より海外で発売した歴史を持っています。
従来はブライトから逆輸入車として購入するルートを用意されていました。先に発売されたZ900RSとZ900RS CAFEはZ900の派生モデルでエンジン、シャーシは共通です。Z900の特徴は価格面に優れていることで、国内販売による恩恵は大きいです。
兄貴分のZ1000と共通デザインの王道ストリートファイターシリーズで、軽量・ハイパワーのバランスが良いバイクです。
スペックはZ900RSと共通点が多いです。装備を見るとトラクションコントロールとラジアルマウントキャリパーを採用せず低コストにまとめたパッケージングです。Z900RSの価格は1,296,000円〜、ライバルのヤマハ・MT-09は1,004.400円に対して、Z900は950,400円です。
メインシャーシはZ900RSと共通、車両重量はZ900RSと比較して5kg軽くてフットワークは良いです。装備の違いはラジアルマウントキャリパーとトラクションコントロールの違いのみなので、Z900RSに比べて30万円以上安い価格設定は魅力的です。
カワサキ伝統の948cc水冷4気筒エンジンは125PSを発生し、111PSにパワーを抑えたZ900RSよりパワフルなセッティングです。ライバルのMTー09(116PS)にもパワーで勝っていて、純粋に走りを楽しみたい人にオススメの1台です。
カワサキ Z900のスペック
車種名 | Z900 |
---|---|
メーカー | KAWASAKI (カワサキ) |
排気量 | 948cc |
発売時期 | 2018年4月2日 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値25.0km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド(高張力鋼トレリスフレーム) |
車両重量 | 210kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 92kW(125PS)/9,500rpm |
最大トルク | 9.8Nm(10.0kgm)/7,700rpm |
新車価格 | 950,400円 |
中古車相場 | – |
カワサキ Z900の評価
スリムで軽量な車体と足着き性の良いシート(シート高795mm)によって、小柄な方でも扱いやすいです。ただし、エンジンはパワフルな設定でトラクションコントロールを外した設定なので、大型バイク初心者には扱いにくく感じるかもしれません。
軽量で倒立フロントフォークや剛性の高いフレームはZ900RSと共通なので、スポーツ性は高く、ワインディングを楽しみたい人にオススメです。
Zシリーズには兄貴分にZ1000がいるため、Z900は低コストを重視したパッケージングになっています。Z1000との価格差は約20万円で、あれもこれも外した廉価版ではなくスポーティーな走りに影響の出る装備はしっかり残しています。
新型バイクは電子制御装備を充実させる傾向が強いですが、メーカー小売価格の高騰も目立っています。電子制御は充実していたほうが良いですが、付いていなくてもバイク本来の乗り味に大きな影響はありません。
アシストスリッパークラッチなど先進装備を適度に採用して、純粋に走りを楽しめるパッケージングと魅力的な価格設定にした点を高く評価できます。
デザインがGood
Z900のカラーラインナップは、「パールミスティックグレー×メタリックスパークブラック」と「キャンディパーシモンレッド×メタリックスパークブラック」の2種類で、色による価格の違いはありません。オススメは「パールミスティックグレー×メタリックスパークブラック」で、カワサキの伝統カラーでもあるライムグリーンに塗装したパイプフレームが良いアクセントになっています。
基本デザインはZ1000と共通で、限りなく低い位置に配置したデュアルヘッドライトは攻撃的な印象を与えて、ストリートファイターらしい迫力があります。テールランプは「Z」を描いたLEDを使用するなど細部のデザインにこだわって作っています。Z1000に採用されているアンダーカウルは装着していないですが、エキゾーストが露出して4気筒エンジンの力強さが強調されています。
Z900RSとは違い先進性のあるデザインにして、低コストのパッケージングでも安っぽさを一切感じさせず、王道ストリートファイターのスポーティーな印象を強めたデザインはGoodです。
カワサキ Z900の新車値引き・カスタムに関して
新発売したモデルで、早くも店頭在庫を持つ販売店も登場していますが、店頭在庫でも定価で売っています。当面は値引きは一切期待できません。時間が経過しても大幅値引きはしないでしょう。価格設定が安いので、定価でも購入検討する価値は高いです。
カスタムについてはメーカーからシングルシートカバーや大型スクリーン、ハイシート、スライダーなど魅力的な純正オプションが出ています。アンダーカウルがなくマフラーの目立つデザインなのでエキゾーストが綺麗なフルエキマフラーに交換したくなります。シンプルに走りの良さを重視したモデルなので、ブレーキメッシュホース、ハイグリップタイヤへの変更など定番の峠仕様カスタムが似合います。
中古バイク・買取情報
国内販売を開始したばかりで海外仕様も発売して1年ほど、低価格が魅力のバイクなので逆輸入による流通量は少ないです。中古バイクの流通は一切ないので、購入は新車しか選択肢がありません。
将来の売却価格については、高値が付くと予想します。先に発売されたZ900RSとZ900RS CAFEは、高い確率で中古市場でも高評価を受けるでしょう。Z900のオールドスタイルにした派生モデルよりか低い評価になるかもしれないですが、新車価格で30万円以上の差がある中で中古市場でさらに差が広がるとは考えにくいです。
電子制御の採用を少なくしたパッケージングと、126PSのパワフルにセッティングしたエンジンも、中古市場では高評価に繋がるでしょう。
おわりに
各メーカーが電子制御をふんだんに取り入れたバイクを出す中で、Z900はバランス重視のパッケージングで低価格に抑えた点を評価できます。カワサキの販売台数が伸びているのは、良いバイクを作るだけではなく、魅力的なパッケージングにするマーケティング力も影響していると思います。
もし同じ値段であればZ900RSやZ1000を購入したくなりますが、価格差やエンジンスペックを見るとZ900にも心を惹かれます。装備やスペックで目立ったものはないですが、2018年発売の新型バイクの中でも面白いと感じられるパッケージングです。
是非、カワサキの大型ネイキッドバイクを購入検討している人は候補に入れてみてください。
この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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