フルモデルチェンジしたPCX(125/150)〜2018年モデルの特徴〜

PCXは2018年のフルモデルチェンジで、外観の一新と、フレームを形式から変更する大規模な変更を行われました。東京モーターサイクルショー2018のレポートも合わせて紹介します。

PCXはホンダの売れ筋スクーターで、2017年も複数のメディアからスクーターランキング1位を獲得しています。2010年の発売以来、高い人気を維持してきましたが、2018年4月に初めてデザインを一新するモデルチェンジをしました。発売日は、「PCX125」が2018年4月6日、「PCX150」は2018年4月20日です。

また、2018年は既存の125、150に加えて、夏には「PCXハイブリッド」、年内には原付2種規格国内初のEVバイク「PCXエレクトリック」を投入して、4車種のシリーズ化を予定しています。

基本デザインは全シリーズ共通です。美しいカウリングに磨きをかけたほか、ライト周りのデザインを大幅に変更して先進性を出しました。新型PCXを購入する一番のメリットはデザイン面です。先代も購入を決めるオーナーの多くは外観に惚れ込んでいました。大規模なリニューアルをしましたが、「スクーターの帝王」にふさわしい無難な仕上がりです。


<↑PCXハイブリッド>


<↑PCXハイブリッド>


<↑PCXエレクトリック>


<↑PCXエレクトリック>


<↑PCXエレクトリック>

前後のライト類のデザインは存在感が大きくPCXらしさを出しています。テールランプは車種名にも入っている「X」をモチーフにしています。

2018年モデルの変更点

フルモデルチェンジの主な変更点は以下のとおりです。

・先代から引き継がれたeSPエンジンの改良
・デザインの一新
・タイヤのワイド化(フロント90/90→100/80、リア100/90→120/70)
・フレームをアンダーボーンからダブルクレードルに変更
・2.4kgの軽量化
・シート下収納の拡大(25L→28L)
・スマートキーの採用
・150にABS(前輪のみ)を設定

見た目だけではなく、スマートキーの採用や、収納スペースの大型化、2.4kgの軽量化など、パッケージングと走行性能も大幅にパワーアップしています。特に大きな変更点になるのはフレーム形式の変更です。

新型ダブルクレードルフレーム

「アンダーボーン」はダイヤモンドフレームの変形型で、エンジン上部のフレーム部材をエンジンの左右に迂回させた構造です。原付スクーターの多くに採用されていて、フロアやシート下スペースを取りやすいため、小型スクーターとの相性が良いです。

「ダブルクレードル」はエンジン下部にまわるパイプが2本あるクレードルタイプです。クレードルは「ゆりかご」という意味を持っていて、フロントタイヤを支えるフロントフォークの支点と、後輪を支えるスイングアームの支点を、エンジンを取り囲むように上下にパイプを設置したものです。自動二輪(ミッションバイク)で採用されることも多く、フレーム剛性はアンダーボーンより高いです。

エンジン出力も向上しているのでフレーム剛性を高めることは大切ですが、重要なのはスクーターのメリットでもあるフロアとシート下収納のスペース確保です。PCXでは、実用性も失わないように改良した専用設計のダブルクレードルフレームによって、実用性とボディー剛性を両立させました。

スペック情報では、シート高が先代より4mm高い764mmになりましたが、フロアの平面スペースが広がったため、先代に比べても足着き性はよく感じます。

ハイブリッド・エレクトリックを待つ必要は?

PCXハイブリッド(HYBRID)は124ccのeSPエンジンと48ボルトACG(※)を搭載します。(※48ボルトACGハイブリットは高電圧を使うフルハイブリッドよりも簡易的ですが、世界中で開発の進んでいる先進のハイブリッドシステム)。ちなみにPCXエレクトリック(EV)も原付2種扱いになります。
つまり、高速道路も乗れる軽二輪扱いのシリーズはPCX150しかありません。PCX150の購入を検討している方は、ハイブリッドとエレクトリックを待つ必要はありません。

今回のフルモデルチェンジでは、出力向上を行い、150ccは14馬力から15馬力にパワーアップを遂げました。ABSの追加設定も用意して安全性も向上しています。ガソリンエンジンモデルでは、150ccの方が出力向上とABS採用の点で125ccより魅力的な改良だと評価しています。

125ccモデルとハイブリッド、エレクトリックは、一般道中心の使い方で、維持費に関しても共通点が多いです。まずエレクトリックについては、ガソリンエンジンを使っていないため、根本的な性質が異なります。航続距離は100km前後になる見込みで、着脱式のバッテリーを搭載します。エンジン不要なので、マフラーのないスマートなデザインになって静寂性も高いです。

デザイン、環境性能、ランニングコストを気にする方は、エレクトリックを待ってみても良いでしょう。ただし、2018年中の発売を予定していますが、開発の遅れている情報も入ってきています。すぐに代替の必要な方はPCX125か、夏の発売が濃厚なPCXハイブリッドを検討しましょう。

通常モデル(PCX125)とPCXハイブリッドを比較した場合、燃費はハイブリッドの方が高いですが、ガソリン代で車両価格の差額を回収するには長い年月と距離が必要です。走行距離の短い人は通常モデルを選んだ方がお得です。

PCXハイブリッドの魅力は燃費だけではなくモーターアシストによるトルクの増大です。パワーを重視する方や坂道を走る機会の多い人はハイブリッドを選ぶ価値が大きいです。大手バイクメーカー初のハイブリッド車になるので、保有する優越感も高いでしょう。普通の原付2種では物足りないという方はハイブリッドを待ってみましょう。

デザインや使い勝手に魅力を感じている方は、ガソリンエンジンモデルでも満足できます。

ホンダ PCX(125)のスペック

車種名 PCX 125
メーカー HONDA(ホンダ)
排気量 124cc
発売時期 2018年4月6日
エンジン形式 水冷4ストロークOHC単気筒
燃費 国土交通省届出値54.6km
トランスミッション形式 無段変速式(Vマチック)
クラッチ形式
燃料供給方式 電子式(電子制御燃料噴射装置/PGM-FI)
フレーム形式 ダブルクレードル
車両重量 125kg
乗車定員 2名
最高出力 9.0kW(12PS)/8,500rpm
最大トルク 12Nm(1.2kgm)/5,000rpm
新車価格 342,360円
中古車相場 16万円〜20万円(2013年式)

ホンダ PCX150のスペック

車種名 PCX150(ABS)
メーカー HONDA(ホンダ)
排気量 149cc
発売時期 2018年4月20日
エンジン形式 水冷4ストロークOHC単気筒
燃費 国土交通省届出値52.9km
トランスミッション形式 無段変速式(Vマチック)
クラッチ形式
燃料供給方式 電子式(電子制御燃料噴射装置/PGM-FI)
フレーム形式 ダブルクレードル
車両重量 131kg
乗車定員 2名
最高出力 11kW(15PS)/8,500rpm
最大トルク 14Nm(1.4kgm)/6,500rpm
新車価格 373,680円(ABS:395,280円)
中古車相場 18万円〜22万円(2013年式)

中古相場への影響は?

PCXは125、150ともに中古市場でも高い人気を誇っています。今回で2回目のフルモデルチェンジで、2014年に2代目の出た時に初代モデルが値崩れを起こすことはありませんでした。

人気車種で需要も大きいカテゴリーのため、型落ちモデルが極端に安くなることはないですが、デザインを一新したので型落ちへの影響は前回のモデルチェンジ以上に大きくなるでしょう。売却を検討している方は早めの行動をおすすめします。

2018年モデルの新型は長期的に見て高いリセールバリューを期待できます。リード125やその他の軽量スクーターと比較して悩んでいる人も、価値の下がりにくいメリットを考えれば、他の車種より購入価格が高くても検討する価値はあります。

ハイブリッドとエレクトリックについては、発売直後は中古市場でも高く評価されますが、駆動用モーターを使っているため、経年数に応じて中古価格も下がりやすくなります。国内ではEVやハイブリッドの普及した実績がないため、売る時のことを考えればガソリンエンジンモデルを選んだ方が無難です。

まとめ

PCXはほぼ確実に2018年に1番売れるスクーターになるでしょう。東京モーターサイクルショー2018で現車を見た時に、質感の高さが伝わってきました。細部にまでこだわった造りをしていて、売れ筋車種のフルモデルチェンジだけあってメーカーの力の入れ方は強いです。

新発売のモデルですが、展示車両を持っている販売店は多いので、気になる方は是非カタログやWeb上だけで検討するのではなく、現物のバイクを見に行ってください。スペックやパッケージングなど幅広い面で購入して満足できる1台です。

もし私が買うのであれば、ハイブリッドやエレクトリックは待たずに通常のPCX(125)を購入します。デザインの変更が大きく、収納スペースの拡大、スマートキーの採用など利便性も向上しています。既存のPCXオーナーの方は、今なら買取・下取り価格も高いので、代替を検討してみてはいかがでしょうか?

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